日時:2022年11月16日(水)〜17日(木)
会場:富山国際会議場
現地開催
一般:15,000円 学生:5,000円
参加登録サイトからの申込が必須となりますのでご注意ください
※参加費には休憩時間の飲食代を含みます
biox-sbra2022@mail.ieice.org
一般社団法人 電子情報通信学会 バイオメトリクス研究専門委員会(BioX)
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本年度のSBRAでは優秀発表賞,学生発表賞および2件のインタラクティブ発表賞が選出されました. おめでとうございます.
深層学習に基づく話者照合システムに対する物真似タレントと一般人による声真似攻撃の分析
○岩野 公司(東京都市大学),五味 真奈美(東京都市大学)
プライバシ保護のためのCNNを用いた顔画像の非識別化に関する検討
○塙 剛生(東北大学),河合 洋弥(東北大学),伊藤 康一(東北大学),青木 孝文(東北大学)
マルチライン光走査と最小値演算を用いた反射光型非接触静脈イメージングシステムの開発
○中澤 壮太(静岡大学),香川 景一郎(静岡大学),小室 孝(埼玉大学),中野 和也(成蹊大学),鈴木 裕之(群馬大学)
特徴量変換器を用いたテンプレート復元攻撃の提案
○赤阪 夢久(静岡大学),佐藤 佑哉(静岡大学),前田 壮志(静岡大学),西垣 正勝(静岡大学),大木 哲史(静岡大学)
近年、非集中型システムが注目を浴びている。活用されるアイデンティティ技術として、Decentralized Identifiers (DID) や、Verifiable Credentails (VC) があげられる。この非集中型へのシフトは、ユーザがプラットフォーム事業者などの各サービスに依存する一方、外部からの検証可能性が低い点に課題があることも一因であろう。この課題に取り組むべく「Trusted Web推進協議会」が発足し継続的に活動が行われている。本講演ではTrusted Webに関わるとともにDIDやVCの標準化に携わる講演者により、関連動向について紹介する。
量子コンピュータの研究開発は目覚ましく、自動運転、気象予報や新薬開発などさまざまな分野での実用化が現実のものになると期待されている。一方で、既存の暗号技術(RSAなどの一部の公開鍵暗号方式)の危殆化への懸念が大きくなってきており、その対抗技術としての「耐量子暗号」や「量子暗号」が注目されている。本講演では、量子力学の理論をもとにした暗号技術である「量子暗号」に着目し、その研究開発動向とNECの取り組みについて解説する。また、社会実装の一例として行った顔認証システムへの応用検証について紹介する。
技術の進展やサービスの複雑化に伴って、データ利活用の態様は変容してきた。個人情報保護法はその変容を捉え、令和2年、令和3年と続けて大きな改正を行った。最大の変化は、個人情報保護法、行政機関個人情報保護法及び独立行政法人等個人情報保護法の3法統合と地方公共団体の共通ルールを規定するとともに、個人情報保護委員会に所管を一元化したことであるが、医療分野・学術分野の規制の民間部門との原則統一と学術研究例外の見直しがなされたことや、個人関連情報の取扱い制限、仮名加工情報制度の創設と匿名加工情報制度の見直しなど、データを利活用する上で知っておくべき改正事項は多い。本講演では、学術研究や技術開発に関連する事項を中心に、個人情報保護法の改正ポイントと留意点を説明する。
バイオメトリクス領域における機械学習技術を用いた研究開発では、①学習用データである生体情報の収集や利用に関する法規制(主として個人情報保護法制)をどうクリアするのか、②学習用データそのものや、研究成果であるデータセットや学習済みモデルに関する知財として何が発生するのか、③学習用データや研究成果を提供したり提供を受けたりする際に、どのように契約条件をデザインするのか、などのポイントが問題となります。これらのポイントについて、具体的事例を元に、できるだけ現場に即したお話しをする予定です。