電子情報通信学会HCG第3種研究会ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション研究会は,人間同士のコミュニケーションを支える言語(ヴァーバル)情報と非言語(ノンヴァーバル)情報の役割に焦点を当て,両者の効果的な統合によって人間とコンピュータ間のコミュニケーションを円滑にする技術,及びコミュニケーション・モデルを構築することを目指して2005年10月に設立されました.

基本的な活動は,隔月ペースで行われる定例研究会でのディスカッションです.分野横断的に,認知科学,情報工学,社会学,言語学,心理学,人類学,臨床心理など様々な分野の研究者が参加しています.詳しくはVNVとはを参照してください.

なお,定例研究会の参加費は特に明記していないかぎり無料です.


第64回VNV研究会

[日時]日時:2019年2月17日 (日) 13:00-17:00 (予定)
[会場] 国立情報学研究所 12階 19階 1901-1903会議室
[話題提供者] 森 大毅先生 (宇都宮大学)
[演題]対話エージェントはいかに笑うべきか
[概要]
アンドロイドやAIスピーカーなど、人と音声でインタラクションを行う機械は見慣れた存在になった。彼女らの合成音声の自然さに驚いた人も多いだろう。しかし、少し注意すると何かが違うことに気づく。そう、彼女らは笑わないのである。音声合成と比較すると、笑い声合成の研究事例は極めて少ない。本発表では、話題提供者らがこれまで行ってきた、対話コーパスに含まれる笑い声の記述・分析および統計的笑い声合成に関する研究事例を材料に、笑い声合成が目指すべきものは何か? そもそも機械が笑う必要はあるのか? について議論したい。

第13回VNV年次大会

[日時]日時:2019年3月25日 (月) 13:00-17:00 (予定)
[会場] 国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室
[テーマ]言語・非言語コミュニケーション研究の本音と建前
[概要]
VNV研究会は今年で14年目を迎えることとなりました.この間に,文理を問わず異分野の研究者がコミュニケーションの理論・分析・モデル化に取り組み,人文系,情報系を含む様々な分野のジャーナル・国際会議において成果を発表してきました.成果発表には,試行錯誤の末に生き残った仮説・検証の結果のみを掲載することが多いです.一方,仮説・検証の結果,良い結果が得られなかった,また仮説が立証されなかった場合,その研究の知見は,研究成果として発表されることは多くの場合ありません.コミュニケーション研究では,このような,研究途上で立てられた仮説,立証に至らなかった仮説・知見を共有することこそが,他の研究者にとっての新しい気づきとなることが少なくありません.今年度の年次大会では,研究者たちにより考えられものの,埋もれてしまった知見・仮説の共有に焦点を当て,VNV研究者が(1)コミュニケーション研究の成果と(2)その研究成果に至る途中で,実は面白い観点ではあったが上手く実証できなかった仮説や,うまくその現象の説明・理解が難しく,論文には掲載されなかった知見を,同時に並べながら議論する新しい発表スタイルを提案します.(1)を研究を成果としてまとめるための「研究者の建前」,(2)を研究者自身が面白いと考える知見を含む「研究者の本音」と捉えて,「言語・非言語コミュニケーション研究の本音と建前」というテーマで年次大会を行います.今回,主にVNV研究会に所属するコミュニケーション研究に携わる研究者がインタラクティブ発表形式で,(1),(2)をお互いに発表することで,コミュニケーション研究に関する奥深さ・新しい気づきを参加者に与える機会とすることを目的とします.どうぞふるってご参加を検討ください.
[スケジュール予定]
・オープニング
・インタラクティブ発表セッション
・パネル討論
・クロージング
【インタラクティブ発表セッション】
言語学系,情報系を含む様々なアプローチによる言語・非言語コミュニケーション研究に関する15件の発表を準備しております.