電子情報通信学会HCG第3種研究会ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション研究会は,人間同士のコミュニケーションを支える言語(ヴァーバル)情報と非言語(ノンヴァーバル)情報の役割に焦点を当て,両者の効果的な統合によって人間とコンピュータ間のコミュニケーションを円滑にする技術,及びコミュニケーション・モデルを構築することを目指して2005年10月に設立されました.

基本的な活動は,隔月ペースで行われる定例研究会でのディスカッションです.分野横断的に,認知科学,情報工学,社会学,言語学,心理学,人類学,臨床心理など様々な分野の研究者が参加しています.詳しくはVNVとはを参照してください.

なお,定例研究会の参加費は特に明記していないかぎり無料です.


第13回VNV年次大会

[日時]日時:2019年3月25日 (月) 13:00-17:00 (予定)
[会場] 国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室
[テーマ]言語・非言語コミュニケーション研究の本音と建前
[概要]
VNV研究会は今年で14年目を迎えることとなりました.この間に,文理を問わず異分野の研究者がコミュニケーションの理論・分析・モデル化に取り組み,人文系,情報系を含む様々な分野のジャーナル・国際会議において成果を発表してきました.成果発表には,試行錯誤の末に生き残った仮説・検証の結果のみを掲載することが多いです.一方,仮説・検証の結果,良い結果が得られなかった,また仮説が立証されなかった場合,その研究の知見は,研究成果として発表されることは多くの場合ありません.コミュニケーション研究では,このような,研究途上で立てられた仮説,立証に至らなかった仮説・知見を共有することこそが,他の研究者にとっての新しい気づきとなることが少なくありません.今年度の年次大会では,研究者たちにより考えられものの,埋もれてしまった知見・仮説の共有に焦点を当て,VNV研究者が(1)コミュニケーション研究の成果と(2)その研究成果に至る途中で,実は面白い観点ではあったが上手く実証できなかった仮説や,うまくその現象の説明・理解が難しく,論文には掲載されなかった知見を,同時に並べながら議論する新しい発表スタイルを提案します.
(1)を研究を成果としてまとめるための「研究者の建前」,(2)を研究者自身が面白いと考える知見を含む「研究者の本音」と捉えて,「言語・非言語コミュニケーション研究の本音と建前」というテーマで年次大会を行います.
今回,主にVNV研究会に所属するコミュニケーション研究に携わる研究者がポスター発表形式で,(1),(2)をお互いに発表することで,コミュニケーション研究に関する奥深さ・新しい気づきを参加者に与える機会とすることを目的とします.どうぞふるってご参加を検討ください
プログラム
12:30- 受付開始
13:00-13:10 オープニング
13:10-13:15 趣旨説明とポスター発表概要説明
13:15-16:20 ポスター発表
※計16件の発表を内容に応じて4グループで構成しています.全てのポスターは発表時間中掲示します.
グループ1:インタラクションの計算機モデル,コミュニケーションシステム [発表コアタイム 13:15-13:55]
 
・大塚 和弘 (NTT): テレプレゼンス/コミュニケーション理論の構築に向けた分析的・構成的研究の連携を探る ~キネティック・テレプレゼンスシステムMMSpaceの事例から~
・川嶋 宏彰 (京大): 分散協調的観点からのコミュニケーションの定式化
・石井 亮 (NTT): 話者交替時の言語/非言語行動に基づく共感スキルの推定
・岡田 将吾 (北陸先端大): マルチモーダルアライメントに基づくコミュニケーション中のジェスチャ解析
グループ2: 言語・対話理解 [発表コアタイム 14:00-14:40]
・岡本 雅史 (立命館大): 漫才対話研究は会話コミュニケーションの何を明らかにするのか?
・徳永 弘子 (東京電機大): 「インタラクションの多さ」は「濃いコミュニケーション」を説明するのか? ー高齢者の共食会話における食事の役割分析に向けてー
・吉川 正人 (慶應大): 文法不在の文法理論というパラドクス:コミュニケーションの現実に挑む文法理論
・臼田 泰如 (国語研): 相互行為における「みたいな」で終了する発話
グループ3: 対話システム・エージェント [発表コアタイム 14:55-15:35]
・湯浅 将英 (湘南工大): インタフェース研究における研究目的の建前と本音
・大島 直樹 (東京電機大): ロボットが妖怪になる日
・千葉 祐弥 (東北大): 親密さを考慮した対話制御に基づく「また話したくなる」音声対話システムの開発
・有本 泰子 (帝京大): キャラクターエージェントとのしりとり対話におけるフィラーと表情筋の分析
グループ4:インタラクション理解 [発表コアタイム 15:40-16:20]
・高梨 克也 (京大): 「手段としてのコミュニケーション」をコミュニケーション研究の目的とする
・清水 大地 (東大): 上演芸術における演者間インタラクションに関する多層的な検討
・牧野 遼作 (早稲田大): 人々の行動のパターン,どの側面から見るか?
・坂井田 瑠衣 (NII): 暗黙的協同と共鳴的共在
16:20-16:30:休憩
16:30-17:30:パネルセッション:「これからのVNV」
 登壇者: 岡本 雅史(立命館大),高梨 克也(京大), 大塚 和弘(NTT)
17:30-17:40:クロージング