第18回VNV年次大会

※ご要望多数により、開催形態を変更いたしました。対面に加えオンラインでの参加が可能です。

[日時]
2024年3月25日(月)14:00-17:00(質疑・議論を含む)
[場所]
国立情報学研究所 12階 1208会議室
https://www.nii.ac.jp/about/access/
[世話役]
大須賀 智子 (国立情報学研究所)
[参加費]
対面参加: 無料 (上記開催場所へ直接お越しください。)
Zoomによるオンライン配信: 一般1,000円 (税込),学生500円 (税込)
※参加費のお支払い:https://vnv-am18.peatix.com/
[開催趣旨]
今回,音声インタラクション・アバターコミュニケーション構築ツールキット MMDAgent-EX の開発をされている名古屋工業大学の李晃伸先生をお招きし,CGキャラクターの最新技術,コミュニケーション技術についてご講演いただきます.アバターは人の言語・非言語コミュニケーションをどこまで代替できるか,アバター研究から人のコミュニケーションを探れるか,などについて,様々な分野の方からご議論いただければと思います.
[御講演者]
名古屋工業大学 李 晃伸 先生
[御講演タイトル]
リアリティを体現するアバターコミュニケーション研究
[講演概要]
アバターとは,人が自分の分身として操作するロボットやキャラクターを指す.アバターによるコミュニケーションは,時間・場所などの物理制約を越えた活動を可能にするほか,操作者自身の持つ社会活動上の制約の緩和やコミュニケーション支援,新たな自己表現の場としての活用が期待されており,近年さまざまな分野で注目を集めている.操作者が話す様子を別の場所にいるアバターにリアルタイムに反映・再生することで,まるで発話者がそこにいるかのように会話することができるが,CGキャラクターを用いたアバターはユーザと物理空間を共有できず直接的なインタラクションが行えないため,リアリティに乏しいという問題がある.講演者はこれまで,音声対話・マルチモーダル対話・アバターコミュニケーションの研究開発プラットフォームであるMMDAgentやそれを発展させたMMDAgent-EXを開発・公開するとともに,それを用いたCGキャラクターとのコミュニケーションの評価を行うことで,対話相手としてのCGキャラクター(CGアバター)が体現すべきリアリティ(生命感、存在感など)を追求してきた.本発表では,講演者のCG対話エージェントからCGアバターに至るインタラクション研究を概観することで,アバター・コミュニケーションの在り方とその設計論について議論する。