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第43回 福祉情報工学研究会 シンポジウム記録

更新:2008年9月29日

地域連携による汎用コミュニケーションエイドの研究開発と知的障がい児・発達障がい児の教育支援
第43回 福祉情報工学研究会 (2008年7月27日)
シンポジウム記録を作成・公開しましたのでご利用ください。

シンポジウム概要

知的障がい児および発達障がい児は、言語によるコミュニケーションにも障がいをもっている場合がある。 それを補う方法論のひとつに拡大・代替コミュニケーション (AAC: Augmentative and Alternative Communication)があり、 そのための具体的な機器のひとつに音声出力型コミュニケーションエイド (VOCA: Voice Output Communication Aid)がある。 この装置は、一般に絵や文字が描かれたスイッチを手指で押すことにより、登録された音声を出力する機器である。 このようなAAC機器は、教育的、言語発達的、 作業療法的に検討された個人教育プログラムに基づいて慎重に適用されなければならない。 そこで我々は、教師、保護者、および地域の言語聴覚士、作業療法士、 リハビリテーション技術者からなる支援チームを組織した。 その検討会議において支援方針と具体的な支援策を検討し、 個人用のPDA型VOCAを設計製作した。何人かの児童・生徒に対して適用した結果、 VOCAを月1回の検討会議の結果に基づいて頻繁に改訂・機能拡張することにより、 使用者のコミュニケーション能力を短期間で改善することができた。 さらに、VOCAを設計製作・改訂した経験に基づいて、 柔軟かつ多様にカスタマイできる汎用コミュニケーションエイド“VCAN/1A”を開発した。

講演者(敬称略)

  • 林 豊彦 (新潟大学工学部・福祉人間工学科 教授)
  • 久保田 健 (新潟県立高等養護学校 教諭)
  • 相場 有希子 (新潟県はまぐみ小児療育センター 作業療法士)
  • 青木 さつき (明倫短期大学附属歯科診療所・ことばクリニック 言語聴覚士)

世話人(敬称略)

  • 前田 義信 (新潟大学工学部・福祉人間工学科 准教授)
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