委員長からの挨拶
電子デバイス研究専門委員会 委員長(2025-2026年度)
東海国立大学機構名古屋大学
未来材料・システム研究所 未来エレクトロニクス集積研究センター
特任教授
ご挨拶
日頃より電子デバイス研究専門委員会の活動にご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、委員長就任を機に、本専門委員会の歴史を改めて調べました。1956年(昭和31年)に東北大学の小池勇次郎先生を初代委員長として「マイクロ波真空管研究専門委員会」として発足し、1964年(昭和39年)には「電子装置研究専門委員会」と改称、そして1975年(昭和50年)より現在の「電子デバイス研究専門委員会」となりました。私で33代目の委員長となります。
歴代の委員長を拝見いたしますと、第9代には私の恩師である東北大学の小野昭一先生が委員長を務められております。その小野先生の恩師である小池先生が委員会を立ち上げられたことを思うと、今回の拝命も何か深いご縁を感じずにはいられません。加えて、錚々たる先生方の業績を思い起こすにつけ、改めてその責務の重さを痛感しております。
本委員会の名称の変遷からも分かるように、真空管が通信や論理演算に使われていた時代に発足し、その後、半導体トランジスタの発展に伴い、社会のニーズに応じて対象分野を拡大してまいりました。現在、電子デバイスの研究分野は情報通信、エネルギー、医療、社会インフラなど、私たちの生活を支える幅広い領域で欠かせない役割を担っています。そしてAIやIoTの普及、パワーエレクトロニクスの進展により、その重要性は今後ますます高まっていくことでしょう。
当専門委員会では、これからもこれまでの良き歴史を継承しつつ、将来の社会的ニーズを敏感に捉え、材料・デバイス・プロセス・計算・応用など新しい分野にも積極的に取り組んでまいります。研究専門委員会の大きな役割は、研究会を通じて最新の成果を共有し、学術界と産業界の交流の場を提供することにあると信じております。
昨今は国内の会議が増えたこともあり、分野が重複する研究会への投稿が敬遠され、研究会の運営が容易ではないのも現実です。しかし一方で、研究会が学生や若手研究者の育成に極めて有効であるという認識は広く共有されております。 今後も「学術の深化」と「産業応用の発展」を両立させつつ、研究者・技術者の皆様にとって有意義で魅力ある場となるよう、研究会やシンポジウムの企画に積極的に取り組んでまいります。
本委員会の活動に関心をお寄せくださる皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。引き続きのご支援とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。