2021年度東京支部長　小嶋　徹也

電子情報通信学会東京支部では、先端技術に興味をお持ちの方々に向けたサービスとして、研究開発動向の最前線を紹介する講演会やシンポジウム、技術の現場に触れることができる見学会、地域に密着した情報提供および交流の場としての地域イベントなどを開催してきました。
昨年来の新型コロナウイルス感染症の影響で予定通りに実施できないものもありましたが、たくさんの方にご参加いただいたイベントも多く、参加いただいた方々からも好評をいただいております。

2021年度は、主に2つの観点からサービスの拡充を図っていきたいと思います。

一つめは、これからの未来を担う若い世代の方々を対象としたサービスの展開です。

これまでも、子どもたちに科学技術のおもしろさを体感してもらうイベントとして、東京支部主催の教育イベントのみならず、地域の教育機関、企業、NPOなどとも連携して科学教室や発明・工作コンテストなどを実施してきました。
さらに、東京支部学生会では、学生員の皆さまの活動の活性化や親睦を図ることを目的として、研究発表会や講演会、学生会報の発行など、さまざまな活動を行っております。

こういった若い世代の方々に科学技術への興味を持っていただくこと、情報や通信技術の未来を支える人材を育成することを目指し、学会全体としてもジュニア会員制度の拡充をはじめ、さまざまな取り組みを行なっております。
東京支部としても、より一層これらの活動のさらなる充実を図っていく予定です。

二つめは、新型コロナウイルス感染症の終息後を見据えた「アフターコロナ」を考えるのではなく、「ウイズコロナ」の観点に立ったサービスの展開です。

この1年、在宅勤務や遠隔授業など、私達の働き方や学び方は大きく変化してきました。
東京支部としてもオンライン形式の講演会をはじめ、手探りで各種のイベントを実施してきました。
一方で、私たちはさまざまなツールを使い、かつスムーズに情報提供や情報共有を行なうための知見も数多く身につけてきました。
このような経験やノウハウを最大限に活用しながら、東京支部としてもさまざまなサービスや取り組みについて、可能な限り実施していきたいと考えています。
科学技術に関心がある方々の期待に応え、かつ時代に即し、身の丈にあったサービスを展開し、皆様と一緒に新しい交流の場を創っていきたいと考えています。

東京支部のホームページでは、見やすく快適にご覧いただけるデザインを取り入れ、情報共有を行なっております。
今後も、支部の活動に関する情報を随時共有していきたいと思います。
スマートフォンからのアクセスにも対応しておりますので、イベントの参加申込などの際は、ぜひお気軽にご活用ください。

科学技術の未来を見据え、学びを止めないために何ができるのか、一緒に考えてまいりましょう。