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ジュニア&学生ポスターセッション

2026年総合大会 

2026年3月11日〜12日 九州産業大学
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若手会員活性化WG
ジュニア&学生ポスターセッション受賞者一覧

優秀ポスター賞

Flexible TE/TM modes generation using helical fiber grating
Naoto Murata/Yuto Kotani/Zhang Meng/Pawel Pogorzelski/Hongpu li

あらまし

TE/TM modes in a fiber are two common types of cylindrical beam that hasa spatially varying polarization distribution. In the past decades,various methods have been developed to generate such TE/TM mode either passively or actively. Most of the methods are of the bulk components,which inevitably suffer from high insertion loss and alignment issues.We solve this problem in this study by using a helical fiber grating with an intermediate eriod. We demonstrate both theoretically and experimentally the TE/TM modes, which are realized by suitably selecting the input polarization states and the operating wavelength.

受賞者代表挨拶

静岡大学工学部機械工学科の村田直人です。
この度は、名誉ある賞をいただき大変光栄です。
本研究では、光ファイバを螺旋状に加工した、Helical fiber grating という回折格子を用いました。大学の講義ではあまり触れなかった新しい分野への挑戦で、難しい部分は多々ありましたが、熱心なご指導と手厚いサポートをしてくださった李先生、忙しい中研究を手伝ってくださった研究室の先輩方に感謝申し上げます。
初めてのポスター発表でしたが、多くの方からコメントをいただくことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。今後も研究に励み、より良い成果を得られるようにしたいと思います。

優秀ポスター賞 村田直人 氏
優秀ポスター賞 村田直人 氏ポスター

特定範囲の経路長を達成する多様な経路集合の生成
武藤 慧(中央大学)/天野 雄樹(中央大学)/今井 桂子(中央大学)

あらまし

健康増進や生活習慣病予防の観点から散歩やマラソンなどの定期的な身体活動が重要視されている.しかし,年齢や体力に応じた適切な距離(歩数)を確保するような経路を求めるのは容易ではない.そのため,似た経路を繰り返し利用することにつながり,経路の固定化によってモチベーション低下を招くことがある.そこで,多様な散歩経路を求める手法が提案されているが,ユーザーが訪れたい地点(POI)を入力する必要があり,日常的な散歩には適用しにくいといった課題がある.そこで本研究は,散歩のモチベーション維持を支援するため,一定の経路長を担保しながら,相互に重複の少ない多様な経路集合を生成する手法を提案する.
本問題では道路ネットワークを重み付き有向グラフで表し,経路の始点,終点,目標とする経路長の範囲,および生成する経路数を入力し,経路間の類似度を最小化する経路の集合を求める.ここで類似度は,任意の2経路が共有する辺の長さを,全経路対について平均した値として定義する.これを最小化することで物理的な重複の少ない多様な経路を探索する.
特に始点と終点が一致する場合には,周回経路を生成することができる.この問題はNP困難なため,近傍探索に基づくヒューリスティックアルゴリズムを提案する.アルゴリズムでは,暫定解の経路の一部を除去し幅優先探索を用いた再接続を行うことで,類似度が小さくなるように解を更新していく.実道路ネットワークデータを用いた計算機実験の結果,5.6kmから6kmの目標経路長において,実行時間38秒程度で,類似度が約301.43m(約5.2%) の経路集合を生成できることを確認した.提案手法が現実的な時間内で,日常的な散歩として十分に多様な経路を生成できることを示した.

受賞者代表挨拶

中央大学理工学研究科情報工学専攻の武藤慧と申します.私は「良い散歩経路を作る」という目的で研究活動を行っております.ポスターセッションでは,研究動機に共感していただくことが多く,改めて自身の研究の意義を実感することができました.いただいた貴重なコメントを糧に,今後の研究活動に励みたいと思います.

この度は,優秀賞という形で研究を評価していただき,大変嬉しく思っております.私のポスターに足を止めて発表を聞いてくださった皆様に,深く感謝申し上げます.

優秀ポスター賞 武藤 慧 氏
優秀ポスター賞 武藤 慧 氏ポスター

顔面外周形状の動的変容に基づく咀嚼運動パターンの可視化
荒木 颯(東京都市大学)/北 はるな(昭和医科大学)/
芳賀 秀郷(昭和医科大学)/佐藤 圭浩(東京都市大学)

あらまし

本研究は、口腔動作の特徴量抽出および不正咬合における咀嚼挙動を定量的に把握することを目的とする。平均眼間距離を基準とした正規化を行い、顔面外周領域におけるランドマーク間距離のセットを特徴量としてPCAによる次元圧縮を適用した。その結果、被験者間の咀嚼運動の差異が三次元空間上で分離され、咀嚼時の動作傾向や癖を定量的に評価可能であることが示された。今後は、咀嚼動作の偏りを是正するための改善支援手法の構築を目指す。

受賞者代表挨拶

東京都市大学 デザイン・データ科学部の荒木颯です。
本研究では、顔面外周領域におけるランドマーク間距離のセットを特徴量としてPCAを適用し、咀嚼運動の個人差や動作傾向を解析しました。
ポスター発表では多くの方々と意見交換を行う機会を得ることができ、説明の際には皆様の関心ある表情に励まされ、貴重な経験となりました。
共同研究者など、ご協力くださった皆様に心より御礼申し上げます。

優秀ポスター賞 荒木 颯 氏
優秀ポスター賞 荒木 颯 氏ポスター

DSST:品種差を超えた植物栄養欠乏症検出のための拡散モデルに基づく症状スタイル転写
菅原颯太/有馬 祐二/鍵和田 聡/彌冨 仁

あらまし

作物の栄養欠乏症を早期かつ非侵襲的に検出することは、精密農業の高度化に不可欠である。しかし、栄養欠乏症データの収集は土壌条件や施肥管理の精密な調整を要するためコストが著しく高く、多くの品種において網羅的なデータセットの構築は困難である。既存の特定品種データのみを用いた学習では、品種間のドメインシフトにより十分な汎化性能が得られないという課題がある。一方で、fine-grained な認識タスクにおいて学習データの多様性が不足する場合、評価先の条件の画像を一部取得し活用することも有効な選択肢となりうる。植物の栄養欠乏症検出タスクでは、健全植物の画像は生理障害植物と比べて収集が比較的容易であるため、評価ドメインの健全画像が利用可能であるという課題設定は、実環境を正確に反映した合理的な前提といえる。本研究ではこの課題に対し、拡散モデルに基づく新たなデータ拡張手法 Diffusion-based Symptom Style Transfer (DSST) を提案する。DSSTは、データが豊富な学習ドメイン(品種)で獲得した症状特徴を、評価ドメイン(異なる品種)の健全画像に転写する手法である。具体的には、SDXL ベースの LoRA で症状のスタイルを学習し、Image-to-Image 変換により、対象品種の構造を保持しつつ栄養欠乏症状を呈する合成画像を生成する。実験の結果、評価ドメインの健全画像のみを加える方法では、健全クラスの識別能は向上した一方、欠乏クラスに対しては向上は限定的だった。これに対し提案手法は、生成画像が学習データ分布における評価ドメインの欠乏クラスを補完したことでドメインギャップを低減し、欠乏症識別能が向上した。本研究は、データ収集が困難な農業現場において、拡散モデルによるデータ拡張がドメイン適応および診断精度の向上に有効であることを示した。

受賞者代表挨拶

この度は優秀ポスター賞という栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。日頃より熱心にご指導くださる先生や、支えてくれた研究室の皆様に深く感謝申し上げます。ポスターセッションでは、多様な視点から多くの方々と有意義なディスカッションができ、大変刺激を受けました。今回の受賞を励みとし、今後も一層研究に邁進してまいります。

優秀ポスター賞 菅原颯太 氏
優秀ポスター賞 菅原颯太 氏ポスター

Steffen補間を用いた改良Hilbert-Huang変換による超新星爆発重力波の解析
大瀧 はるか(長岡工業高等専門学校)/坂井 祐輔(東京都市大)/高橋 弘毅(東京都市大)/酒井 一樹(長岡工業高等専門学校)

あらまし

超新星爆発の重力波の解析により原始中性子星の状態方程式に関する情報が得られると期待されており,Hilbert-Huang変換(HHT)を用いた解析手法が提案されている.しかし,HHTは比較的新しい手法であり,その精度には改善の余地がある.本研究は,Steffen補間を用いたHHTによって超新星爆発重力波を解析し,パラメータの推定の精度を向上させることを目的とする.

受賞者代表挨拶

このたび,ジュニア&学生ポスターセッションでポスター賞をいただきました,長岡高専 電子制御工学科の大瀧はるかと申します.今回の発表では卒業研究として重力波データ解析に関する研究に取り組んだ結果を発表させていただきました.本研究では,Hilbert-Huang変換の補間手法を改良し,周波数推定精度の向上を目指しました.5年間の高専生活の集大成である卒業研究に対しこのような評価をいただけたことを大変光栄に思うとともに,ご指導くださった先生や共同研究者の皆様に深く感謝申し上げます.

優秀ポスター賞 大瀧 はるか 氏
優秀ポスター賞 大瀧 はるか 氏ポスター

高速転送機能によるIoT DEPの低遅延化
外山 陽斗(金沢工業大学)/横谷 温子(金沢工業大学)/鈴木 隆元(金沢工業大学)/横谷 哲也(金沢工業大学)

あらまし

近年、様々な分野で Internet of Things(IoT)サービスが普及しており、IoTデバイス数は今後さらに増加すると見込まれている。この状況下、IoT データ流通を支える基盤として IoT Data Exchange Platform(IoT DEP)が提案されており、ISO/IEC JTC 1/SC 41 において標準化が進められている。一方で、産業用途では、低遅延が求められるユースケースが多く、本プラットフォームを適用にあたっては、通信遅延及び遅延揺らぎの低減が課題となる。本稿では、IoT DEPにおける転送機能の低遅延化を目的として、軽量化転送プロトコルであるIoTA を対象に、Raw socket 通信を実装した提案をする。

受賞者代表挨拶

金沢工業大学工学部電気電子工学科の外山陽斗と申します。

この度は、ジュニア&学生ポスターセッションにて優秀ポスター賞をいただき、大変光栄に思います。
私は、今後のIoTデバイス増加を見据え、より効率的な通信を実現するデータ流通基盤 IoT Data Exchange Platform (IoT DEP)の低遅延化に取り組んでおります。
ポスター発表を通じて、多くの方々と意見交換を行い、多面的な視点から評価と助言をいただけたことは、今後の研究を進める上で非常に有意義な経験となりました。
このような成果を得られたのも、ご指導いただいた皆様と日頃支えてくださる皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

優秀ポスター賞 外山陽斗 氏ポスター

プロトタイプ学習を用いた重畳手書き採点記号のセグメンテーション
山口 イサム(奈良工業高等専門学校)/松尾 賢一(奈良工業高等専門学校)

あらまし

異なる色のパターンの重畳の分離は,色情報を用いて分離可能であるため比較的容易である.一方で,同じ色・同じペンで書かれたパターンの重畳の分離は,色情報を用いて分離することができず困難である.答案画像においては,採点者が誤って付けた採点記号に対して訂正する線と正しい採点記号を付けるなど,後者の分離困難な同じ色・同じペンで書かれた採点記号の重畳が発生する.そのため重畳した手書き採点記号は,教育分野のDX化(答案のデータ化)の課題の一つとなっている. 本研究は,この重畳した手書き採点記号を欠損なく個別に分離・識別して利用可能にすることを目的とする.
前述の目的を達成するために,ベースのAIに,Skeleton Recall 損失により①骨格などの記号の幾何学的形状を捉える能力と,プロトタイプ学習により②記号の分離を高める能力を与える手法を提案した.
提案手法の性能実験を行った結果,採点記号が重畳した領域における提案手法と正解の一致度が93.3%であること,提案手法が重畳した採点記号を欠損せずに個別の記号として識別・分離した精度が92.2%であることが確認された. また,ベースのAIに①と②の能力を加えた場合には,ベースのみの場合と比較して採点記号が重畳した領域における提案手法と正解の一致度が3.7pt,提案手法が重畳した採点記号を欠損せずに個別の記号として識別・分離する精度が1.5pt向上していることが確認された.

受賞者代表挨拶

奈良工業高等専門学校情報工学科の山口イサムと申します. この度は優秀賞を賜りまして光栄です. 今回のポスターセッションでは,自分の研究を相手にわかりやすく伝える能力が培われ,大変貴重な経験となりました.今後も研究活動に励みたく思います.この度は誠にありがとうございました.

優秀ポスター賞 山口イサム 氏
優秀ポスター賞 山口イサム 氏ポスター

地震・火災を対象としたマルチハザード避難体験VRシステムの提案
武藤 真由子/赤倉 貴子/加納 徹

あらまし

近年,南海トラフ地震や首都直下型地震といった大規模地震の発生が予想され,火災や津波などの災害が同時に発生することが危惧される.このような大規模災害に対しては,国民一人ひとりの防災意識の向上と自助・共助を主体とする防災政策が必要である.しかし,従来の防災教育は費用や人員の制約から実施回数や再現できる災害状況に限界がある.これらの課題に対し,VR技術を用いた防災教育が研究されているが,複合災害を一体的に扱う例は少ない.
そこで本研究では,地震と火災を組み合わせたマルチハザード避難体験VRを開発し,単一ハザード(地震・倒壊)の体験と比較して,防災意識および避難行動理解への影響を検証することを目的とする.開発にはUnity,HMDにはMeta Quest 3を用い,PLATEAUのつくば市3D都市データ(2022年度)により市街地を再現した.被験者は自宅から避難所まで移動し,安全なルート選択と危険箇所の把握を行う.体験モードは単一ハザードと,地震・倒壊に火災を加えたマルチハザードの2種を実装し,ルート選択機能と危険箇所接近時の警告表示機能を搭載した.本研究では,体験前後のアンケートにより,防災意識および避難行動の理解の変化を両群で比較し,システムの有効性を評価する.予備実験として5名の被験者にマルチハザード VR の体験を実施したところ,「避難の流れを具体的にイメージできる」の向上傾向がみられ,有効性が示唆された.今後は被験者数を増やし,統計的検定も含めて教育効果の検証を進める.
受賞者代表挨拶

茨城大学工学部機械システム工学科の武藤真由子と申します。私は、複数の災害を同時に体験できるマルチハザード対応の避難体験VRシステムの研究に取り組んでまいりました。この度は優秀ポスター賞をいただき、大変光栄です。ご指導いただいた加納先生と赤倉先生、そして加納研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本ポスターセッションでは、多くの方々から貴重なご意見やご助言をいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。今回の経験を今後の研究や卒業後の進路でも活かしてまいります。この度は貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

優秀ポスター賞 武藤 真由子 氏
優秀ポスター賞 武藤 真由子 氏ポスター

ICNにおけるBlockchainを用いた分散型鍵管理に関する研究
関川 謙人/吉田 未希也/古閑 宏幸

あらまし

近年のコンテンツ配信需要の増大に伴い、情報指向ネットワーク(ICN)におけるコンテンツの真正性検証が重要となっている。先行研究ではブロックチェーン(BC)を用いた分散型公開鍵管理(DPKI)が提案されているが、プロトコルレベルの実装検討が十分ではなかった。本研究では、BCを用いたDPKIをICN上で実現するため、公開鍵情報等を運搬する拡張Interestを導入した設計を提案し、ソフトウェアプラットフォームCefore上に実装した。評価の結果、鍵登録から検証に至る一連のパケットフローが正常に動作すること、および不正コンテンツを正しく拒否できることを確認し、提案方式の実現性を明らかにした。

受賞者代表挨拶

北九州市立大学国際環境工学部情報システム工学科の関川謙人と申します。
本セッションにおいて優秀賞を受賞させていただいたこと、誠に光栄に思います。
クライアントがどんなコンテンツを欲しがっているかに主眼を置いた通信アーキテクチャ、ICN。信頼性の高い分散型システム、Blockchain。これらを組み合わせたシステムの研究を行っておりました。 参加にあたり、日頃より熱心なご指導をいただいた古閑宏幸先生、吉田未希也先生に感謝を申し上げます。
ポスター発表では多くの方からコメントをいただき大変有意義な時間となりました。今後はより一層研究に取り組んでまいります。
この度は誠にありがとうございました。

優秀ポスター賞 関川謙人 氏
優秀ポスター賞 関川謙人 氏ポスター

テーマ別特別賞 優秀プレゼンテーション

フラス排出量測定に基づく樹木内に生息するクビアカツヤカミキリの幼虫の活動量検知
矢澤 枢/齋藤 竜之介/田部井 翼/青木 悠樹

あらまし

近年、特定外来生物であるクビアカツヤカミキリの被害が全国的に拡大しており、その幼虫がサクラやウメなどのバラ科樹木の内部を食害することで、樹木被害が深刻化している。幼虫の駆除は樹木への薬剤投与によって行われるが、樹木内部で幼虫が死滅したかどうかを直接確認することは困難である。そのため、駆除の成否はフラス(幼虫のフンと木屑の混合物)の排出が停止したかを目視で確認する方法に依存している。しかし、この確認作業は現地での繰り返し巡回を必要とし、駆除業者にとって大きな時間的・人的負担となっている。その結果、すべての処理木について十分な経過観察が行えず、薬剤効果の確認が完遂できていないのが現状である。

本研究では、定点撮影した画像を用いてフラス量の時間的変化を定量化し、樹木内部の幼虫に対する薬剤効果を客観的かつ効率的に判定する手法の確立を目的とした。フラスの検出には汎用的なAIモデルであるYOLOv8を用いたが、従来の矩形アノテーションによる教師データを用いた旧モデルでは、フラス以外の背景領域が含まれ、フラス量を正確に評価できない問題があった。そこで本研究では、画像処理によってフラス領域のみを抽出した教師データを作成し、これを用いた新モデルを構築した。

旧モデルと新モデルの性能を比較した結果、新モデルではフラス領域を背景から高精度に分離でき、フラス面積の定量評価精度が大きく向上した。また、定点撮影画像を用いることで、フラス量の増減を時間的に追跡できることを確認した。これにより、薬剤投与後にフラス排出が減少または停止する過程を定量的に把握することが可能となった。

本手法は、薬剤駆除後における幼虫の生存状況を非破壊かつ客観的な評価に有用であり、今後の防除効果判定への応用が期待される。

受賞者代表挨拶

群馬県立前橋高等学校科学・物理部2年の矢澤枢と申します。
この度は優秀プレゼンテーション賞を賜り、大変光栄に存じます。
本研究は高校1年次から継続しており、クビアカツヤカミキリの駆除支援を目的に実用性を重視して取り組んできました。
当初はフラスの有無判定に留まっていましたが、試行錯誤の末、現在はセグメンテーションモデルによりフラスの増加を検出し、薬剤効果を評価する研究に発展させていきました。
発表後は、判定AIモデルの構築を一つの区切りとし、現在は自治体や駆除業者の方々に実際に活用していただけるシステムの開発を頑張っています。
この場を借りて、ご指導いただいた先生方に深く感謝申し上げます。

テーマ別特別賞 矢澤枢氏
テーマ別特別賞 矢澤枢氏

自転車運転支援のための歩行者の検出と距離推定手法の検討
安田 竜之助/米元 聡

あらまし

近年,自転車事故における歩行者との接触事故が問題となっており,走行中に周囲の人を検知して危険を通知する安全支援技術の重要性が高まっている[1].そこで,本研究では,深層学習を用いた物体検出技術の1つであるYOLOv8を用い,リアルタイムで画像中の歩行者を検出し,その検出結果に基づいて歩行者までの距離を推定することで危険検知を行う手法の実現を目指している.本研究では,YOLOv8を用いて歩行者の検出を行う.YOLO(You Only Look Once)は,入力画像を一度の推論で処理し,物体の位置とクラスを同時に推定する特徴を持つ.YOLOv8は軽量かつ高精度な物体検出モデルであり,リアルタイム処理に適している.カメラから取得したフレームをそのモデルに入力し,検出結果の中からクラスが「person」であるもののみを抽出する.これにより,画像内の歩行者領域をバウンディングボックスとして取得する.歩行者までの距離測定には,バウンディングボックスの横幅を用いた簡易的な距離測定手法を採用した.歩行者がカメラに正面を向いている場合だけでなく,多少姿勢が変化した場合でも検出が可能であった.また,歩行者がカメラ正面に立っている場合は,精度よく推定できることを確認した.本研究では,YOLOv8を用いた歩行者検出と,検出情報に基づく距離推定手法を提案し,実験を通してその有効性を検証した.実験の結果,リアルタイムで歩行者の検出および距離推定が可能であることを確認した.しかし,歩行者の姿勢変化による推定精度へ対策が課題として残っており,姿勢推定を組み合わせることで,より高精度な距離推定手法の実現を目指す. 本研究では,まず歩行者の検出・距離推定の手法について検討し,実験によりその有効性を検証した.

受賞者代表挨拶

九州産業大学理工学部情報科学科の安田竜之助です。
この度ジュニア&学生ポスターセッションにて特別賞をいただき、光栄に思います。初めての学会で少し不安もありましたが、多くの方に様々なアイデアをいただきまして、とても貴重な時間になりました。
今回の受賞を励みに今後の研究活動により一層力を入れたいと思います。

テーマ別特別賞 安田 竜之助氏
テーマ別特別賞 安田 竜之助氏

右膝の角度変化に着目した卓球ドライブ動作の分析
米田直弘/宮川 甫哉/鶴貝 拓海/古谷 大介/向川 康博

あらまし

受賞者代表挨拶

電波望遠鏡搭載多色カメラに向けたTLSノイズ評価用LEKIDの設計と評価
小山明秀/福島 将敬/大島 泰/酒井 剛

あらまし

​電波望遠鏡用の広帯域サブミリ波観測用のカメラにおいて、多重化に向けた超伝導検出器MKIDの小型化と低ノイズ化の両立が求められる。MKIDの検出方法から周波数の時間的な安定性が重要で、特に時間的にゆっくり揺らぐ低周波ノイズのTLSノイズが課題である。小型化を維持しつつノイズ要因である電界密度を制御しやすい集中定数型LEKIDを採用し、キャパシタのギャップ幅を変えた素子を設計・評価した。極低温での測定と解析の結果、ギャップ幅を広げることで低周波領域におけるTLSノイズを効果的に低減できることが実証された。

受賞者代表挨拶

電通大情報理工学域III類電子工学プログラム4年の小山です。 ​ポスター発表という場で皆様から様々な視点でのご質問やご助言をいただき、研究へ関心を寄せていただけたことは、私にとって非常に大きな励みとなりました。
​今回は超伝導チップといった電子工学の領域にとどまらず、通信系のバックグラウンドも活かし、チップ単体からシステム全体に至るまで多角的な議論ができ、大変有意義で楽しい時間となりました。
​今後もこの経験を糧に、さらに研究へ邁進してまいります。

磁界共鳴式無線給電におけるスイッチドコンデンサを使用した送電側インピーダンス制御による受電電力の安定化
木村 蒼輝/菊地 涼太/中村 壮亮

あらまし

給電距離の変化は近接接合型無線給電において、入力インピーダンスの変化を発生させ必要な電力を供給できない問題を引き起こす.本稿では磁界共鳴式無線給電における,半導体スイッチを用いた簡易かつ損失の少ない可変コンデンサであるスイッチドコンデンサを用いたインピーダンス整合により,給電距離の変化に対して一定の電力を維持可能な手法を提案する.Ltspice上で回路を作成した後,給電実験を行い供給電力・効率を測定し有効性を確認した.また通常のコンデンサを用いた場合と比較しスイッチドコンデンサの損失を測定した.

受賞者代表挨拶

法政大学理工学部電気電子工学科4年の木村蒼輝と申します。
この度は電子情報通信学会総合大会ジュニア&学生ポスターセッションにおいて特別賞(優秀プレゼンテーション)を受賞させていただき大変光栄です。この研究を進めるにあたり、ご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。ポスター発表を通して様々な方々との意見交換ができ非常に貴重な体験となりました、今後はこの経験を活かしさらに研究活動を進めていきたいと考えております。

テーマ別特別賞 木村 蒼輝氏

安定的なトランザクション処理法の探求
川島 佳織/鯉渕 道紘

あらまし

クレジットカード決済や銀行振込を行う際、お金のやり取りは必ずデータベースを介して行われる。これらの処理は「トランザクション」という単位で管理されており、その信頼性を担保するために様々な手法が提案されてきた。

広く普及している Two-Phase Locking (2PL)は、データにアクセスする前に当該データのロックを獲得する手法である。ロックを獲得できない場合、デッドロックを防ぐため、トランザクションは待機するか、自らアボートするか、あるいは競合する相手をアボートさせる。この手法は、Read命令が主体である場合や、各トランザクションが異なるデータにアクセスすることを前提に設計されている。そのため、データの衝突が頻発する状況下ではアボートが多発し、処理の成功率が低下するため、性能が急速に劣化するという課題がある。

この本質的な問題は、2PLの設計思想が近視眼的である点にある。予めトランザクションの内容が判明していれば、それらを適切にスケジュールすることで、あらゆるアボートを回避できる。本研究では、実行全体を俯瞰する観点に基づいた安定法を提案する。比較実験の結果、本手法は高負荷・高衝突率の状況下において優れた性能を示した。今後、コンサートチケットの販売といった、極めて衝突率の高い実環境への適用を目指したい。

受賞者代表挨拶

私立湘南学園中学校高等学校の川島佳織と申します。

私はトランザクション処理の研究を行ないました。

この度は電子情報通信学会ジュニア&学生ポスターセッションで特別賞「優秀プレゼンテーション」を受賞し、とても嬉しく思います。

初めての学会参加のため、とても緊張していましたが、思いがけず、多くの方に質問やアドバイスをいただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。

この貴重な体験を励みにして、これからも頑張ります。

テーマ別特別賞 受賞者写真
テーマ別特別賞 受賞者ポスター

ジュニア奨励賞

音声言語基盤モデルを用いた講義動画からの重要箇所検出
米田 陸太/園田 昭彦/太田 健吾

あらまし

動画配信サービスの普及に伴い,教育目的の講義動画が増加している.しかし,講義動画は再生時間が長い傾向にあり,学習者にとって効率的な視聴が課題となる.本研究では,講義動画から学習効率向上に寄与する重要箇所を自動検出することを目指し,音声言語基盤モデルを用いた分類モデルを提案する.

受賞者代表挨拶

阿南工業高等専門学校創造技術工学科情報コースの米田陸太です。
この度は、栄えある奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。
ポスターセッションでは、多くの人から意見や質問をいただき非常に有意義な経験になりました。この経験をもとにより一層研究活動に励んでいきたいと思います。

ジュニア奨励賞 受賞者ポスター

ラジコン操作時におけるカメラ映像についての検証
橋本 倫太朗/若林 大嗣

あらまし

ラジコンを用いて、遠隔操縦の操縦におけるカメラの位置の違いによってどのくらい操作が変わるのかを調べた。

受賞者代表挨拶

> 小学4年の橋本倫太朗です。
今回は、とても貴重な経験をさせていただきありがとうございます。
最初は、足がふるえていましたが、先生たちに多くの優しい質問をしてもらって、楽しい発表にすることができました。土日にがんばって実験をした話を、たくさんの人に聞いてもらえてうれしかったです。
本当に賞をとれるとは思っていなかったので、名前を呼ばれたときは一生で一番うれしかったです。
ありがとうございました。

ジュニア奨励賞 受賞者
ジュニア奨励賞 受賞者ポスター

多人数宇宙線観測の反復観測・比較支援システムの検討
高原 紘一/高原 幸男

あらまし

宇宙線観測器CosmicWatchの登場により,比較的低コストで個人が宇宙線ミュオンの探究観測を行うことが可能になった.一方でCosmicWatchには観測データをオンラインで共有する機能がなく,データ取り込みや条件記録も手作業に依存するため,多人数での比較や反復観測では条件の欠落・ばらつきが生じ,学習者間で結果を妥当に比較しにくい.そこで本研究では,CosmicWatchをベースに光,GPS時刻,地磁気,電圧等の各種センサーを追加し,Wi-Fi化により計数と観測条件ログを自動記録・自動共有する多人数宇宙線観測の反復観測・比較支援システムの構築を計画する.CosmicWatchのファームウェアは非公開であるため,計測制御,通信,ログ生成を再実装,サーバ側では条件欠落の検出と比較前チェックを行い,計数と条件の対応を閲覧できる可視化の提供を計画する.さらにミッションカードにより観測プロトコルと役割分担を提示し,反復観測の継続を強化,その有効性を指標に基づいて評価する.

受賞者代表挨拶

足立区立加平小学校3年の高原紘一です。未熟ながらジュニア奨励賞をいただけてとても嬉しいです。
私は常磐道の放射線量モニターを見て放射線に興味を持ち、そこから宇宙線にも興味を持ちました。
また宇宙線観測器CosmicWatchの情報がGitHubで公開されていたので、そちらを参考に自作改良しようとファンディングに応募、採択され、今回の研究に着手しました。
初めてのポスター発表で緊張しましたが、最後まで説明させていただくことが出来て良かったです。
ポスター発表では多くの方に拙い内容に興味を持っていただき、多くの質問をいただけて嬉しかったです。
まだまだ不十分な内容にも関わらず、表彰という形で応援をいただけましたので、今後より一層頑張ろうと思います。
この度はありがとうございました。

ジュニア奨励賞 受賞者
ジュニア奨励賞 受賞者ポスター