IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第40弾~
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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会
理工系を中心とした、博士大学院教育の未来-オールラウンド型リーディングプログラムの経験から-
神成 文彦(慶應義塾大学 教授)
【開催日時】2023年7月20日(木)16:00~17:00
講演内容
文科省博士課程教育リーディングプログラムオールラウンド型「超成熟社会発展のサイエンス」を12年間実施してきた経験から、産業界と大学院の協同による博士人材育成が総合力のある人材育成にいかに効果的であるかを具体的な教育メニューと実際の学生の取り組み事例から紹介し、学生、アカデミア、産業界への今後の高度博士人材育成のためのメッセージをまとめる。
山中直明次期会長からの紹介文
世界競争力を考える上で、博士教育の重要性は極めて重要です。一方、OECDの中で唯一博士進学者が日本だけ減少しています。この理由の1つが社会や学生のニーズと日本の博士教育のミスマッチが挙げられます。
神成先生のトライは、企業や官僚のトップメンバーを、土曜日に大学に来てもらい、1人の博士学生に少数のいろいろな視点を持ったメンターによるハンズオンによる文理融合型博士教育です。それも12年行ってきました。そのユニークな教育を受けた博士は、理工系で言えば、理工系の修士博士だけではなく、商学、経済、医学等の修士を持ち(ダブルメジャー)、企業のメンターから熱心に鍛えられた、言わば“スーパードクター”としてデビューしています。それらの貢献は2020年に本会教育優秀賞を受賞しています。
“技術立国日本の起死回生は教育にあります”
実際のこのスーパードクター教育の現場を、講演してもらいます。
講師略歴

神成 文彦
1985年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了. 工学博士.
英国Rutherford Appleton研究所研究員. Spectra Technology Inc.
上級研究員を経て1988年慶應義塾大学理工学部助手. 2000年同教授. 2023年名誉教授.
2019年5月~現在まで 一般社団法人レーザー学会副会長.
2021年電子情報通信学会教育優秀賞受賞
2022年応用物理学会第23回光・量子エレクトロニクス業績賞(宅間宏賞)受賞.