IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第29弾~

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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会

音声通信の歴史と未来

―音声音響符号化技術の視点から―

守谷 健弘(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 NTTフェロー)

【開催日時】2022年9月28日(水)13:30~14:30

講演内容

 情報革命を身近に実感できる音声通信の発展について、それを支える要素技術のひとつである音声音響符号化技術の側面から紹介する。音声通信は固定電話、移動電話を経て、多地点、高臨場などの多様な機能をソフトウェアで実現する形態への過渡期にある。次世代の音声通信をめざして現在策定中の3GPPでの標準化を紹介し、安定した音声品質を維持しながら使う人にとって快適で自由度の高い音声通信の将来像を模索したい。

鎌部浩基礎境界ソサイエティ会長からの紹介文

守谷樣は、永年にわたって音声・オーディオ符号化の研究、開発、実用化、そして標準化に取り組まれてきました。ディジタル携帯・自動車電話では、その後のIP電話用通信機器に必須となった音声符号化技術などを開発されています。MPEG-4のオーディオ符号化に関しては、高圧縮率のロスレス音声圧縮技術を開発されるとともに、標準化の作業にも携われました。数々の賞を受賞され、日本音響学会副会長を務められるなど学会活動にも貢献されています。平成22年には紫綬褒章を受けておられます。
この講演では、情報化社会の基礎となっている音声通信に関する技術の研究開発から標準化までを、将来の展望とともにお話しいただきます。その内容は、音声・オーディオ符号化技術の話としてだけではなく、広く情報通信分野の研究開発に関する話として多くの方にとって興味深いものであるとともに、これから研究を進めていく若い研究者にとっては特に示唆に富むものになると期待しています。多くの方にご聴講いただければと思います。

講師略歴

守谷 健弘

守谷 健弘

1978年東大計数工卒、1980年同大学院修士了。同年電電公社入社。1989年学位取得(東大)、AT&Tベル研客員研究員。1990年NTTヒューマンインタフェース研主任研究員、2007年NTTコミュニケーション科学基礎研特別研究室長。2021年同所非常勤嘱託。NTTフェロー、電子情報通信学会フェロー、名誉員、IEEE LifeFellow。この間、音声音響符号化技術の研究開発と標準化活動に従事。