IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第27弾~

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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会

Beyond 5Gへの挑戦~分散OSの黎明期からSociety5.0を俯瞰して

徳田 英幸(国立研究開発法人 情報通信研究機構 理事長)

【開催日時】2022年7月22日(金)15:00~16:30

講演内容

分散OSの黎明期から、分散リアルタイムシステム、ユビキタスコンピューティングシステム、IoT、CPS、スマートシティなどコンピューティングとコミュニケーションの融合に関して、長年に渡って研究開発に携わってきた経験から、2030年頃の社会インフラとして期待されているBeyond 5G/6Gの課題やあるべき姿について議論する。

相澤清晴副会長からの紹介文

徳田英幸先生は、大学院学生時代から分散処理システム研究の重要性を提起し、そのためのオペレーティングシステムの研究開発を進めました。カーネギーメロン大学において集大成されたARTSオペレーティングシステムとReal-Time Machオペレーティングシステムの開発で、リアルタイムシステムの研究を大きく発展させることに貢献されました。その後、慶応大学においては、ユビキタスコンピューティングの研究を進め、特に、センサーや計算機を環境に埋め込むスマート環境、IoTの研究を推進し、大規模な実証実験を通して、ユビキタスコンピューティングの可能性を明確に示しました。サイバーフィジカルシステムに関しても、いち早く国内における研究活動を立ち上げました。 慶応大学を退職後、NICT理事長として、日本のICT分野、 特に今後我が国が世界をリードすることが期待されている 量子情報通信技術やB5G(Beyond 5G)技術の研究を先導されています。なお、情報処理学会では、現在、会長の要職をお勤めであり、日本学術会議においても会員そして情報学委員会の委員長としてご活躍されました。

講師略歴

徳田 英幸

徳田 英幸

1975年慶應義塾大学工学部卒,同大学院工学研究科修士、ウォータールー大学計算機科学科博士課程修了 (Ph.D. in Computer Science)。カーネギーメロン大学計算機科学科研究准教授を経て、1990年慶應義塾大学環境情報学部に勤務。慶應義塾常任理事などを経て, 現職. 現在、慶應義塾大学名誉教授、情報処理学会会長、IEEE東京支部理事。