IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第14弾~

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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会

"情報ネットワークの周辺で画像と共に半世紀"ーファクシミリ通信から通信政策まで、実践から研究へー

酒井 善則(東京工業大学名誉教授)

【開催日時】2021年8月30日(月)15:00~16:30

講演内容

 私自身、大学院を修了した後NTTで13年半技術開発を担当して、その後、東京工業大学で24年半、教育・研究に従事してきた。研究分野としては画像を対象とした情報ネットワークと情報ネットワークに適した画像表現法を中心としてきたが、振り返って見ると、多くの分野で先に開発等の実践的活動を行い、その後研究活動を行ってきたように思う。東工大時代の後半から政府の通信政策にも関りを持ったが、これもその後、津田塾大学総合政策学部で研究の対象とした。ファクシミリ通信から政策までの分野で、実践を先にその後研究を繰り返してきた私自身の経験をお話して、今後の学会で進んでほしい方向についても思うことを述べたい。

植松友彦副会長からの紹介文

 酒井善則先生は、NTT研究所と東工大において、ファクシミリ通信の時代からずっと画像の伝送や符号化について研究を行なって来られました。東工大に赴任されてからは、多数の後進を育成すると共に、我が国の情報通信行政にも携われ、マルチメディア信号処理技術やネットワーク技術の分野でリーダーシップを発揮され、これらの分野の今日の発展や標準化に尽力して来られました。本講演では、NTT研究所での画像通信から政府の通信政策まで、酒井先生がこれまでに繰り返された実践と研究というプロセスについてご経験をお話し頂くと共に、元会長としての学会の今後の展望についてもお話しいただきます。皆様、是非ご聴講下さい。

講師略歴

酒井 善則

酒井 善則

1974年 東京大学博士課程修了、電電公社電気通信研究所入社
1987年 東京工業大学助教授
1990年 東京工業大学教授
2012年 放送大学特任教授、東京渋谷学習センター所長
2016年 (一財)日本データ通信協会理事長
2017年 津田塾大学総合政策学部客員教授
2008年本会編集長、2014年本会会長、総務省情報通信行政・郵政行政審議会委員等歴任、2001年度本会業績賞、総務大臣表彰、通商産業大臣表彰等受賞