IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第8弾~

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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会

情報の時代を勝手に俯瞰する

原島 博(東京大学名誉教授)

【開催日時】2021年2月17日(水)13:30~15:00

講演内容

 いまは情報の時代と言われます。ここでは、その歴史を俯瞰して、あわせて未来を勝手に展望します。電子的な情報技術の歴史は19世紀にさかのぼりますが、もちろん情報の歴史はそれだけではありません。一方でコンピュータは終戦後の1946年に誕生しました。実は私はその前年に生まれています。まさに同世代ですが、それだけに情報の時代のこれからが気になります。それはバラ色の未来を約束するのでしょうか。

金子寛彦HCG運営委員長からの紹介文

コミュニケーション技術において、システムの端末である人間の特性を理解し適応させることは重要ですが、30年ほど前はそのような視点に基づく研究はあまり重視されていませんでした。原島先生は、人の特性に根ざしたコミュニケーション技術にいち早く着目し、この分野の開拓、発展に多大な貢献をされてきました。そして、理工系のみならず心理系や芸術系など、異分野の研究領域を融合するような組織である、本学会のヒューマンコミュニケーショングループ、日本顔学会、日本バーチャルリアリティ学会の創設に大きく関与されました。新しい分野を開拓されてきた先生が、今回のご講演で、今の時代をどう俯瞰されるかとても楽しみです。

講師略歴

原島 博

原島 博(名誉員)

http://harashima-lab.jp/

1945年9月12日、終戦の年に東京に生まれる。2009年3月に東京大学を定年退職して、現在東京大学名誉教授。
もともとは情報理論の美しさに魅せられて研究者となったが、一貫してコミュニケーション工学を専門として、人と人の間のコミュニケーションを、リアルとバーチャルの両側面から技術的にサポートすることに関心を持ってきた。この立場から、1990年に電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション研究会(現在はグループ)、1995年に日本顔学会、2000年には東京大学大学院情報学環・学際情報学府の設立に尽力し、文系と理系さらには科学と芸術を融合した新しい学問体系の構築を夢見てきた。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bplus/11/4/11_272/_pdf