IEICE全集中シリーズ(トライアルコース)
移動通信技術全集中コース
「移動通信技術の現在と未来 〜B5Gから6Gを見据えて〜」
1990年代の携帯電話の急速な普及によって、移動通信技術は、誰でも、いつでも、どこでも高速なディジタル通信を可能にする重要な基盤技術に変貌しました。
近年では第五世代移動通信システム(G5)によるサービスが広がると共に、Beyond 5GやG6に向けて全世界的に技術開発や標準化が行われています。
他方、今後の展開が期待される実世界とサイバー空間が相互連携した社会(CPS/ IoT社会)においても移動通信技術は鍵となる技術であり、
幅広い産業領域や社会インフラに大きな影響を与えると考えられます。
当会では通信ソサイエティを中心として、移動通信技術に関連した最先端の研究が継続的に行われており、
当会が開催するWebinarであるIEICE ICT Pioneersシリーズ、テクノロジートレンドシリーズならびにチュートリアルシリーズにおいても、
移動通信技術の研究開発、動向、標準化について講演が行われ、そのアーカイブ化を進めてきました。今回、それらのアーカイブの中から次の7つを選び、
移動通信技術の歴史から展望ならびに重要技術を理解できる講座としてまとめた「移動通信技術全集中コース」と題するIEICE全集中シリーズの新たなコースを企画しました。
移動通信技術全集中コース「移動通信技術の現在と未来 〜B5Gから6Gを見据えて〜」:
(1)「移動通信無線技術の発展と将来展望、そして研究開発の醍醐味」 安達文幸先生(東北大学)
(2)「第5世代移動通信システム5Gの概要と6Gの展望」 岡本英二先生(名古屋工業大学)
(3)「Beyond 5G/6Gの研究開発動向」 實迫 巌先生(NICT)
(4)「移動体通信の未来〜地上2次元セルから3次元空間セルへ〜」 藤井輝也先生(東京工業大学)
(5)「MIMO技術の基礎とこれから」 大鐘武雄先生(北海道大学)
(6)「無線通信のための深層学習の基礎」 和田山正先生(名古屋工業大学)
(7)「移動無線システムの現在、過去、未来」 尾上誠蔵先生(NTT)
上記(1)の安達文幸先生には、移動通信システムの世代交代を支えた移動通信無線技術の発展についてわかりやすくご説明いただきます。
上記(2)の岡本英二先生には、無線通信システムの現状と課題についてご説明いただいた後、第5世代移動通信システム(5G)の概要について、6Gへの展望を含めてご紹介いただきます。
上記(3)の實迫 巌先生には、2021年4月に出版された白書を中心に、我が国におけるBeyond 5G / 6Gのビジョン、ユースケース、研究開発動向・戦略、ロードマップ、標準化等について解説していただきます。
上記(4)の藤井輝也先生には、移動体通信の変遷、ドローン携帯システム、HAPS携帯システム、3次元空間セル構成を実現するシステム間連携制御などのセルラー方式の基礎から展望までご説明いただきます。
上記(5)の大鐘武雄先生には、MIMO技術が発展を続けてきた30年を振り返り、情報理論で得られた数式の美しさと、これまでに数多く提案された検出技術について解説すると共に、今後期待される技術についても簡単に紹介していただきます。
上記(6)の和田山正先生には、新たな最適化手法としての深層学習の基礎的事項を紹介した上で、無線通信の代表的な問題に対する深層学習技術の利用について解説し、最近の深層学習を利用した無線通信系アルゴリズムに関する研究の動向を紹介していただきます。
上記(7)の尾上誠蔵先生には、セルラーシステムの世代進化の過去を振り返り、技術の変遷、標準化動向、業界動向を解説し、さらに将来の世代進化について展望していただきます。
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120分初級レベル ダイバーシチ送受信マルチアクセスCDMA MIMO複局協調送受信移動無線通信技術の発展と将来展望,そして研究開発の醍醐味
安達文幸(東北大学名誉教授)
移動通信システムは第1世代からおよそ40年をかけて第5世代まで進化し、10年後の第6世代を目指した研究開発が始まった.これまでの10年ごとの世代交代を支えた移動無線通信技術の発展を紹介し,その将来を展望する.また,複雑過酷な伝搬環境の下での高速高品質通信を目指してきた技術開発の醍醐味についても触れたい.
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60分初級レベル 5G 移動通信 汎化能力 周波数利用効率 非地上系ネットワーク サイバーフィジカルシステム 6G第5世代移動通信システム5Gの概要と6Gの展望
岡本英二(名古屋工業大学)
2020年に国内商用化が開始された第5世代移動通信システム(5G)は,これまでの第4世代(4G)の進化と比べて大容量化を実現しただけでなく,新たに携帯端末以外のユーザ,例えば自動車やIoT端末等との通信を収容できるという点に新しい特徴がある.これにより新しい産業やサービスが創出されると期待されており,早期の普及やさらなる進化が望まれている.この5Gついて概説するとともに6Gの展望について紹介する.
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60分初級レベル 次世代移動通信 Beyond 5G 6G テラヘルツ無線Beyond 5G/6Gの研究開発動向
寳迫 巌(NICT)
現在、第5世代移動通信システム(5G)の社会実装が進められているところです。一方で、今後、社会インフラとしての通信ネットワークの重要性が大幅に増すことが予想されることから、Beyond 5G / 6Gの国際的な技術開発競争が既に始まっています。NICTが2021年4月に出版した白書を中心に、Beyond 5G / 6Gのビジョン、研究開発動向・戦略、ロードマップ、標準化等について述べます。
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110分初級レベル 中級レベル 移動通信二次元セル構成三次元空間セル構成HAPSドローン移動体通信の未来~地上2次元セルから3次元空間セルへ~
藤井 輝也(東京工業大学)
昨今、都市部を中心にビルの中高層階における携帯通信が増大している。また、上空を自在に移動するドローンや空飛ぶ自動車などが話題となっており、それらとの通信を確保する手段として移動体通信の活用が期待されている。その実現手段として、現行の二次元地上セル構成から中高層階や上空の携帯端末との通信を同時に可能とする様々な三次元空間セル構成が検討されている。また、地上20kmの上空の成層圏に無線中継局を搭載した無人飛行機(HAPS)を停留飛行させて、成層圏の上空から地上やその上空を同時にサービスエリア化するHAPSによる三次元空間セル構成が再び脚光を浴びている。周波数利用率の観点からは三次元空間セル構成を実現する各システムは同一周波数を共用することが望ましい。 本講演では様々な三次元空間セル構成を連携させて、同一周波数で実現する「移動通信三次元空間セル構成」の概要を述べる。
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60分中級レベル MIMO MIMOの歴史 MIMO信号処理 大規模MIMOMIMO技術の基礎とこれから
大鐘武雄(北海道大学)
携帯電話システムやWi-Fiにおいて,MIMO技術は必要不可欠な要素技術であるといって過言ではない.このチュートリアルではMIMO技術が発展を続けてきた30年を振り返り,情報理論で得られた数式の美しさと,これまでに数多く提案された検出技術について解説する.そして,今後期待される技術についても簡単に紹介する.
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60分初級レベル 深層展開 深層学習 MIMO信号検出 LDPC復号 スパース信号推定無線通信のための深層学習の基礎
和田山正(名古屋工業大学)
近年、無線通信技術への機械学習技術、特に深層学習技術の適用を論じる研究が非常に活発化してきている。本講演では、深層学習の基礎的事項を簡潔に紹介した上で、無線通信の代表的な問題に対する深層学習技術の貢献について論じ、最近の深層学習を利用した無線通信系アルゴリズム(MIMO信号検出・誤り訂正符号の復号・等化処理・通信路推定など)に関する研究の動向を紹介する。
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60分 中級レベル移動通信システムの現在、過去、未来
尾上 誠蔵(ITU 電気通信標準化局長)
1980年直前に商用導入されたセルラーシステムは、自動車電話から携帯電話に発展し、アナログの第1世代から40年に亘って世代が進化してきた。2020年を待たずに第5世代「5G」が登場し、その利用形態も拡大している。世代進化の過去を振り返り、技術の変遷、標準化、業界動向を解説し、さらに将来の世代進化を考察する。
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