技術報告セッション

開催日 2007年3月10日(ワークショップ2日目)
会場 講演会場: A会場
デモ・パネル展示会場: インタラクティブセッションセッション内
講演予定 セッション1: 10:30-11:45 [プログラム]
セッション2: 13:00-14:40 [プログラム]

一社に付き質疑応答込みで25分の講演です。以下の7社が講演致します。各社ともデータベース関連の最新技術および最新製品情報についての興味深い講演を予定しております。奮ってご参加ください。

グーグル株式会社,日本アイ・ビー・エム株式会社,株式会社ビーコンIT,日立製作所ソフトウェア事業部,富士通株式会社,株式会社東芝,株式会社リコー(以上 社名アルファベット順)

パネル・デモ展示 インタラクティブセッション内にて各社の展示・デモンストレーションコーナーを以下の時間帯にオープン致します。講演ではできなかった質問や議論を交わしたり、実際にデモンストレーションを体験できます。

技術報告セッション1

  1. 株式会社東芝
    • 講演者:服部 雅一氏
    • 講演タイトル:
    • XML データベース TX1 が実現するエンタープライズクラスの情報検索
    • 講演要旨:
      多様なデータを表現することができるXMLは、インターネット上で交換・蓄積されるデータの形式として、様々な領域で活用が進んでいます。当社では、独自の高速化技術により、テラバイト級の大量データでも高速検索できるXMLデータベース「TX1」を開発しました。TX1は、その特長を活かし、エンタープライズクラスの情報検索システムのエンジンとして、コンテンツ管理を中心に利用されています。
  2. 富士通株式会社
    • 講演者:松浦正卓 氏
    • 講演タイトル:
    • Shunsakuファミリー・コア技術ご紹介 -情報爆発時代への富士通の取組-
    • 講演要旨:
      Shunsakuは,XMLに代表される半構造データをあるがまま=AsIsに取り扱うべく,九州大学の有川節夫先生と研究グループの成果であるパターンマッチングエンジン・SIGMAをコアに,富士通が1993年から実装と改良を続けてきた,純国産のテキスト型データベースエンジンである.現在も,文部科学省科学研究費補助金・特定領域研究「情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究」等を舞台に,アルゴリズムそのものを含む更なる深耕を推進中である.
      加えて2007年12月にはShunsakuファミリー製品として,SIGMAと同様の一方向逐次処理アルゴリズムにてデータソート・抽出・連結・集計を可能としたミドルウェア・Interstage Data Effectorを正式発売した.
      今回は,コアアルゴリズムと今後発展方向性等を,デモを含め概説申し上げる.
  3. 株式会社リコー
    • 講演者:飯沢篤志氏
    • 講演タイトル:
    • グローバル時代の研究開発プロセスと未来オフィス実現技術
    • 講演要旨:
      ビジネスのグローバル化、ITの進展に伴うオフィス機器のネットワーク化に伴い、ユーザーのニーズも多様化し、ソフトウェア・ソリューションの研究開発の重要性がますます高まってきている。本発表では、いつでもどこでも働くお客様の生産性向上と知識創造を支援することを目的とした「新しいイノベーションをささえる研究開発プロセス」について紹介する。特に欧州を中心としたグローバルな研究開発体制と、ユーザーのニーズをクイックに検証可能なユーザ参加型のヴァーチャルな研究開発の取り組みについて述べるとともに、我々が考えるユビキタス・ユニバーサルな未来オフィス像と、それをささえる情報検索技術、コラボレーション技術、マルチメディア技術、セキュリティ技術等について紹介する。

技術報告セッション2

  1. 日本アイ・ビー・エム株式会社
    • 講演者:菅原香代子 氏
    • 講演タイトル:
    • DB2 9.5(Viper2) 技術概要
    • 講演要旨:
      IBMは昨年10月に DB2 9の新リリース 9.5(コードネーム Viper2)を発表しました。Viper2ではDB2 9で提供したpureXML機能に更新機能を提供し、 ワークロード管理、コンプライアンス管理に革新的な機能を追加しました。またアプリケーション開発環境においては、DB2 Family(メインフレームを含む)、Informix製品に対応する総合的な開発ツールDataGuideを発表しました。本セッションではそれらの新機能の概要を説明いたします。
  2. グーグル株式会社
    • 講演者:後藤 正徳 氏
    • 講演タイトル:
    • Googleマップを実現するテクノロジ
    • 講演要旨:
      Googleは、Googleマップ・Google Earthといった地理情報に関するサービスを行なっている。これらはWeb上のテキスト情報だけでなく、現実世界に存在するさまざまな地理的な情報に対しても整理し、ユーザに分かりやすく提供することを目的としている。本発表ではGoogleマップに焦点を当て、その概要と実現にあたって用いられている要素技術について説明する。特にGoogleサーバ側における大規模分散処理基盤の利用方法や、Webブラウザ側におけるユーザビリティを高めるための手法を解説する。また、Googleマップ上でユーザ・ジェネレーテッド・コンテンツを活用するための取り組みについても述べる。
  3. 株式会社日立製作所ソフトウェア事業部
    • 講演者:矢田部 英次氏
    • 講演タイトル:
    • ネイティブXML機能をサポートしたノンストップデータベース 『HiRDB』の紹介
    • 講演要旨:
      ビジネスデータとしてXMLの活用範囲が広がり、XMLデータ量が日々増加していく中で、有効な情報共有を実現するためにXMLデータをデータベースに管理する必要性が高まってきた。高いスケーラビリティ、高い信頼性を備えたノンストップデータベース『HiRDB』では、Version8においてXMLデータの持つツリー構造を保持したまま格納・管理ができるネイティブXML機能をサポートし、XML対応リレーショナルデータベースとしてさらに進化した。この『HiRDB』を使用することにより、XMLデータ量の増加への対応、XMLと既存の基幹データとの連携を、高い信頼性の元で実現することが可能となる。本セッションでは、『HiRDB』におけるネイティブXML機能を中心に、『HiRDB』が持つスケーラビリティ、セキュリティ機能、可用性・信頼性のための機能について説明する。
  4. 株式会社ビーコンIT
    • 講演者:遠藤裕之氏
    • 講演タイトル:
    • Web2.0 情報ポータル infoScoop
    • 講演要旨:
      Web2.0技術のビジネス利用の一例として、UFJIS株式会社様との弊社の共同開発により誕生した、Web2.0 情報ポータル「infoScoop」について、開発の経緯と利用技術の説明を交えつつご紹介します。infoScoopはGoogle社のiGoogleをヒントに、「情報へのすばやいアクセス」と「情報洪水からの開放」をテーマに開発されたRSS集約型の情報ポータルです。また、柔軟なパーソナライズ機能により利用者の情報ニーズにあった自分だけのポータルを構築することができ、これまでのポータルでは対応できなかった情報ニーズのロングテールを満たすことができます。