テーマ: 「コミュニティ上での知識の共有・再利用」および一般 bookmark

日程と会場 bookmark

プログラム bookmark


第1セッション (10:00-11:15)



10:00-10:25


関係強化学習によるゴール指向性推論の学習
○伊藤秀昭・福本尚生・和久屋 寛・古川達也(佐賀大)
Learning Goal-Directed Reasoning by Relational Reinforcement Learning
Hideaki Itoh, Hisao Fukumoto, Hiroshi Wakuya, Tatsuya Furukawa (Saga Univ.)

ゴール指向性推論とは,あるゴールへ到達したいがその方法が不明であるというときに,到達可能なサブゴールを組み合わせることによってゴールへの到達方法を導出する推論であり,単純だが様々な問題解決において有効である。本発表では,このゴール指向性推論を行う方法を学習するエージェントを,述語論理と強化学習を組み合わせた関係強化学習という手法を用いて設計した試みについて報告する。


10:25-10:50


Twitterのための共起グラフを用いたツイート有益度推定
○山下澄枝・川喜田佑介・鈴木悦子(電通大)・今田美幸(NTT)・神山和人・市川晴久(電通大)
Estimation of Useful Tweets for Twitter Using Co-occurrence Graph
Sumie Yamashita, Yuusuke Kawakita, Etsuko Suzuki (UEC), Miyuki Imada (NTT), Kazuto Kamiyama, Haruhisa Ichikawa (UEC)

Twitterは経営者や政治家も多く利用しており、趣味や挨拶,新製品の発表や政策への意見など公私様々なツイートを投稿している。
しかし、大量のツイートにより利用者にとって有益なツイートが埋もれてしまうことがある。
そのため、Twitterの情報収集ツールとしての利用には、有益なツイートのみを取得する機能が必要となる。
本研究では、ツイートから共起グラフを作成し、これを基に対象とするツイートの有益度を推定する手法を提案する。


10:50-11:15


PLSIを用いた文書分類手法に関する一考察
○雲居玄道・石田 崇・後藤正幸(早大)・平澤茂一(サイバー大)
A Study on Documents Classification using PLSI
Gendo Kumoi, Takashi Ishida, Masayuki Goto (Waseda Univ.), Shigeichi Hirasawa (Cyber Univ.)

近年,電子文書の増加に伴い効率的な知識獲得が重要な課題となっている。その手法のひとつに文書分類がある。本稿では,この文書分類手法にProbabilistic Latent Semantic Indexing (PLSI)を用いる. PLSIにおいてはパラメータ推定にEMアルゴリズムが用いられている.本研究においては,このEMアルゴリズムの性質である初期値の設定によって結果変化することを用いて新たな手法を提案する.そして,新聞記事データに適用し,その有効性を明らかにする.


11:15-11:25 休憩10分



第2セッション (11:25-12:15)



11:25-11:50


調理手順最適化のための調理モデルの拡張と副調理者の役割変更の効果
○松島由紀子・舩曵信生・中西 透(岡山大)
Extensions of Cooking Model for Cooking Step Optimization and Effects of Role Changes of Assistant Cook
Yukiko Matsushima, Nobuo Funabiki, Toru Nakanishi (Okayama Univ.)

本グループでは,忙しい人による手作り料理支援を目的として,複数料理のまとめ調理のための調理モデルと,調理手順スケジューリングアルゴリズムを提案している.その際,電子レンジを用いて,野菜の下茹でやあく抜きを簡単に済ませたり,下拵え後に冷凍しておいた食材を用いて,調理時間を短縮することは重要である.本論文では,従来考慮していなかった「電子レンジ」手順と食材の「混ぜる」手順を調理モデルに追加する.また,調理者2名での調理において,副調理者の役割を変更した場合の調理時間に与える効果を考察する.


11:50-12:15


忙しい人のためのまとめ調理を考慮した料理献立と食材購入タイミング選択アルゴリズム
○谷口詩歩・舩曵信生・中西 透(岡山大)
Cooking menu and ingredient purchase timing selection algorithms considering bulk cooking for busy persons
Shiho Taniguchi, Nobuo Funabiki, Toru Nakanishi (Okayama Univ)

本研究では,休日に複数料理をまとめて調理(まとめ調理)し,その後の平日に急ぎ利用(急ぎ料理)するといった,忙しい人による手作り料理支援を目的として,次の一週間の献立とその食材購入タイミングの選択のためのアルゴリズムを提案する.前者では,食べたい料理をユーザが与えた後,まとめ・急ぎ調理時間に関する制約の下で,ユーザ満足度を最大とする料理を選択する.後者では,献立食材の購入タイミングを選択する.


12:15-13:25 昼食休憩(70分)



第3セッション (13:25-14:40)



13:25-13:50


Random forest法を用いた推薦システムとその評価 ~ 第1回リコメンデーションコンテストに参加して ~
○石岡恒憲(大学入試センター)
A recommender engine using random forest -- An algorithm and its performance --
Tsunenori Ishioka (NCUEE)

OR学会が主催し人工知能学会他が協賛するリコメンデーションコンテストが昨年に実施された。これはある民間動画サイトにおける匿名の448ユーザの欠損したお気に入り登録を提案し、その性能を競うものである。著者らのグループが実施した徹底した個別化にも基づくRandomForest法によるルール発見のアプローチと上位入賞した他の2つの方法とその性能を比較し、我々の方法における本事例での特徴について報告する。


13:50-14:15


評価関数の重みパラメータを推定する対話型遺伝的アルゴリズム
○石川英太郎・石田 崇・後藤正幸(早大)
Interactive genetic algorithm to estimate weight parameters of evaluate function
Eitaro Ishikawa, Takashi Ishida, Masayuki Goto (Waseda Univ.)

解(個体)の評価値が明示的に定式化できないとき,ユーザが直接解の評価を繰り返すことにより最適解を得ようとする対話型進化計算(IEC)が知られている.IECの研究は盛んに行われているが,対象の多くは評価関数が完全に不明な場合を想定しており,評価関数が存在する場合は想定していない.しかし,評価関数が存在していてもそのパラメータがユーザによって異なる場合もIECが有効であると考えられる.そこで,本研究では評価関数が個別評価値の線形和で表わされ,それらの重要度がユーザによって異なる場合の対話型遺伝的アルゴリズムを提案する.観光スケジュール作成問題などの実問題に適用して本手法の有効性を示す.


14:15-14:40


観光イベントについての「といえば検索」の提案
○殷 成久・呉 小斌・中藤哲也・廣川佐千男(九大)
A Proposal of "TOIEBA" Search Engine for Tourist Event
Chengjiu Yin, Xiaobin Wu, Tetsuya Nakatoh, Sachio Hirokawa (Kyushu Univ.)

Webの発達により、ホテルや交通手段の検索や予約、ブログによる評判情報の
検索など、多くの観光情報を利用できるようになった。しかし、どこに何があ
か、どこがどう良いか、どこにでもあるわけではないものは何かを知るのは容
易ではない。本発表では、Web上の観光情報を利用し、「宮崎」といえば「神
楽 花 まつり 多彩」のように、 地名に関連する観光イベントの特
徴を抽出し、その根拠とともに提示する「といえば検索」を提案する。


14:40-14:50 休憩10分



第4セッション (14:50-15:40)



14:50-15:15


ソーシャルブックマークにおけるユーザのタグ付け傾向を加味したWebページ推薦手法
○岸端佑季・石田 崇・後藤正幸(早大)
Web page recommendation based on user's tagging tendency in social bookmark
Yuuki Kishibata, Takashi Ishida, Masayuki Goto (Waseda Univ.)

ソーシャルブックマークサービスにおけるWebページ推薦に関する研究が,近年行われている.本研究では,ユーザのタグ付けの傾向がユーザの興味を表しているという考えに基づいて,興味毎に類似しているユーザの情報を加味したWebページ推薦手法を提案する.
実際に,はてなブックマークのデータを利用して,評価実験を行い,推薦手法に関する考察を行う.


15:15-15:40


ユーザの行動履歴を利用したスライド再利用支援システムの試作
○清水 堅・鈴木亮詞・辻野友孝・白松 俊・大囿忠親・新谷虎松(名工大)
Implementing a Support System for Slide Reuse using User Action History
Ken Shimizu, Ryoji Suzuki, Tomotaka Tsujino, Shun Shiramatsu, Tadachika Ozono, Toramatsu Shintani (NIT)

本研究では,ユーザの行動履歴を利用したスライド再利用支援システムを試作した.
ユーザの行動や閲覧したスライドの履歴を解析し,適合フィードバックによりユーザへスライドの推薦を行う.
また,ユーザの行動に応じてスライドの提示方法を変更することにより,再利用したいスライドを見つけることを支援した.
これにより,膨大な数のスライドが混在する環境下においても,ユーザが必要とするスライドを見つけ,再利用することを可能とした.


15:40-15:45 休憩5分



第5セッション (15:45-17:00)



15:45-16:10


役割に基づくWebページの分割手法とその応用について
○佐野博之・土井達也・白松 俊・大囿忠親・新谷虎松(名工大)
Web Page Segmentaion Method Based on Role of Contents and Its Applications
Hiroyuki Sano, Tatsuya Doi, Shun Shiramatsu, Tadachika Ozono, Toramatsu Shintani (NIT)

本研究では,人手によるWebページの分割情報に基づくWebページ分割手法を提案する.
人手による分割の情報を収集するシステムを作成し,ページ分割に必要な情報の解析を行う.
Webページの分割された分割情報には,コンテンツの役割の情報をメタデータとして人手により付加する.
本稿では,メタデータとコンテンツのレイアウト情報に基づいたWebページ分割を行い,分割結果の応用について述べる.


16:10-16:35


スクリーンセーバーを利用したWebコンテンツ配信システムの試作
○加藤健太・土井達也・鈴木亮詞・白松 俊・大囿忠親・新谷虎松(名工大)
Implementation of a Web Contents Delivery System with Screensaver
Kenta Kato, Tatsuya Doi, Ryoji Suzuki, Shun Shiramatsu, Tadachika Ozono, Toramatsu Shintani (NIT)

本稿では,スクリーンセーバーを利用した情報共有システムを作成した.
各ユーザが起動するスクリーンセーバーに,配信用のタグを含むWebページを設定する.
専用の配信サーバからタグへWebコンテンツの配信を行う.
これにより,複数のユーザが起動させているスクリーンセーバーに対して,Webコンテンツの配信を行うことができ,情報共有を可能にする.


16:35-17:00


会議支援システムにおけるプッシュ配信を用いた非公開資料の保護について
○鈴木亮詞・加藤健太・清水 堅・白松 俊・大囿忠親・新谷虎松(名工大)
On Protecting Closed Document using Push Delivery on a Meeting Support System
Ryoji Suzuki, Kenta Kato, Ken Shimizu, Shun Shiramatsu, Tadachika Ozono, Toramatsu Shintani (NIT)

本研究では、スレート型端末を用いた会議支援システムとして、会議資料配付・閲覧システムを実装した。
本論文では、会議支援システムにおけるプッシュ配信の有効性について議論する。
本システムの実現において外部非公開の資料の再配布を防ぐような配布方法の実現が課題であった。
本システムでは、プッシュ配信を用いて資料を資料閲覧端末にすることで本課題を克服した。
また、プッシュ配信により複数端末間のポインタを同期することも可能である。

参加費 bookmark

無料(ただし予稿集は別途有料)

問合せ先 bookmark

  • 峯 恒憲 (MINE, Tsunenori)
    • 九州大学大学院 システム情報科学研究院 情報知能工学部門
    • mine at ait.kyushu-u.ac.jp