テーマ: 言語グリッドと異文化コラボレーション bookmark

共催:信学会「異文化コラボレーション研究会

インターネットの普及により,地球規模での異文化コラボレーションが可能になりつつあります.しかしながら,その障壁になっているのが言語の違いです.言語の違いは私たちの自由なコミュニケーションを妨げ,コラボレーションをより難しくしています.言語グリッドは,機械翻訳と情報通信技術を用いてこの問題を解決しようする試みであり,インターネット上の言語サービス(対訳辞書などの言語資源や機械翻訳などの言語処理機能)を自由に組み合わせて,様々な機械翻訳システムやアプリケーションを構築可能にする情報プラットフォームです.本研究会では,言語グリッドとそれに関連する異文化コラボレーションに関する以下のような研究発表を募集します.

*言語グリッドのための要素技術(言語サービス,オントロジ,情報検索,利用者インタフェース,サービス統合,Webコラボレーション,エージェント技術など)
*言語グリッドのためのプラットフォーム技術(グリッド,P2Pなど)
*言語グリッドにおける利用者支援
*言語グリッドのビジネス応用
*異文化コラボレーションのためのツールやアプリケーション
*異文化コラボレーションに関するフィールドワークや実践

奮ってお申し込み下さい。

なお,本研究会は「文化とコンピューティング国際会議」(http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/culture2010/)を構成するイベントとして開催されます.本研究会のみへの参加は無料(資料代は別途有料)です.他のイベントを含む国際会議への参加は12月以降、上記ホームページからお申し込みください.なお,国際会議へのEarly registrationは無料,Late registrationは1000円の予定です.

日程と会場 bookmark

プログラム bookmark

2月22日(月) 10:00~12:00
【セッション1】
パネル討論「言語グリッドの可能性と課題」

2月22日(月) 15:45~17:25
【セッション2】
音声認識を用いた対面型異文化間インフォーマルコミュニケーション支援システ
ムの開発
○岡本健吾・吉野 孝(和歌山大)

携帯電話の絵文字解釈と文例の多言語翻訳ツールの開発
○田中誠也・中窪愛佳・木村百輝・武田和也・神田智子(阪工大)

子ども向け機械翻訳システム
○松田匡史・北村泰彦(関西学院大)

災害安全マップと機械翻訳を介した異文化コラボレーションシステム
○池田佳泰・吉岡洋輔・北村泰彦(関西学院大)

2月23日(火) 10:00~11:40
【セッション3】
コンテンツのポインティング機能を備えた多言語BBSの開発
○石松昌展・高崎俊之・石田 亨(京大)

多言語校務文書ポータルサイトのための領域知識を用いたキーワード検索支援
○澤 晃平・岡野友輔・堀 雅洋・喜多千草(関西大)

オンライン翻訳機能を備えた日本語変換システム
○小林孝典・松浦純樹・魏 航・山口敬士・市村 哲(東京工科大)

Wikipediaを用いた中日カタカナ翻訳辞書の作成と言語グリッドへの応用
○吉岡真治(北大)

2月23日(火) 15:45~17:25
【セッション4】
多言語コミュニティへの用例ベース翻訳の適用
○森本智史・中澤敏明・黒橋禎夫・石田 亨(京大)

言語資源に関する国際標準とオントロジーに基づく言語サービスの検討
○林 良彦・楢和千春・Bora Savas(阪大)

言語グリッドと概念ベースを組合せた問合せ翻訳による言語横断検索手法
○ファム フィ アイン・湯川高志(長岡技科大)

機械翻訳を介したコミュニケーションのための折り返し翻訳の妥当性の検証
○宮部真衣・吉野 孝(和歌山大)

参加費 bookmark

無料(ただし予稿集は別途有料)

問合せ先 bookmark

  • 北村 泰彦(関西学院大学理工学部)
  • ykitamura [at] ksc.kwansei.ac.jp