テーマ「情報社会のデザイン:デジタルドキュメントと知的コミュニケーション」 bookmark

電子情報通信学会「人工知能と知識処理」「異文化コラボレーション
情報処理学会「デジタルドキュメント」合同研究会論文募集

【テーマ】「情報社会のデザイン:デジタルドキュメントと知的コミュニケーション」

コンピュータ,インターネット,携帯電話は情報通信基盤として,私たちの日常生活に必要不可欠な存在となっています.しかしながら現在の情報通信基盤は個別の技術を寄せ集めることで,ボトムアップ的に構築されており,それらを利用する社会全体への効果やインパクトを十分に考慮したものではありませんでした.例えば,インターネットはその名の通り,小さなネットワークを相互結合することにより成長したネットワークです.このような自律分散的なネットワークは急速に成長する一方で,全体的な制御が困難であり,それに起因する様々な社会的問題を引き起こしています.本研究会は電子情報通信学会,情報処理学会の三つの研究会が合同し,実社会にインパクトを与え,次世代の情報社会をささえる情報通信基盤となりうるようなコンセプト,技術,応用に関する議論を行う研究会を開催します.本研究会では特に以下のような研究発表を募集します.

  • 新しい情報社会のデザインにつながるようなコンセプトの提案
  • インターネットやユビキタスネットワーク上の人々や組織を結びつける
    InterSociety技術(下記参照)などを含む新しい知的コミュニケーション技術
  • 情報社会にインパクトを与えるような知的Web技術

※InterSociety技術とは

インターネットのブレークからおよそ10年を経た今日,人々の周辺には様々な通信ネットワークが張り巡らされ,コンピュータや携帯電話を利用すれば,だれでも,いたるところで,手軽にネットワークにアクセスでき,他の人々とのコミュニケーションやネットワーク上に蓄積された情報の利活用が可能となっています.そこでは,個々人のアクティビティが高められるだけでなく,娯楽や趣味,お喋りや情報交換,或いは,仕事や地域的な繋がりなど,様々な関係で接続された人々による論理的な組織体(以降,Societyと呼ぶ)が形成され,ネットワークを介して活動する人々にとっての新しい社会として機能しようとしています.今後のネットワーク社会では,こうしたSocietyのもつ意味や果たすべき役割はますます大きくなることが予想されます.一方,従来のネットワーク基盤だけではSocietyの多様な活動を支えることは難しいことが予想されます.例えば,Societyの系統的な形成や再構築,効率的な運営を支える仕組み,性質や構造が異なるSocietyのメンバによる協働を支援するシステム基盤などが新たに必要となるからです.InterSociety技術は,ユビキタス環境上に形成される多様なSocietyのメンバが,各Societyの固有の規範や特性などを克服し,相互に協調・連携して展開される活動を支援するネットワーク,ソフトウェア(ミドルウェア,アプリケーション),ヒューマンインタフェースを包括する新しい情報ネットワーク技術です.InterSocietyに関する研究会は,以下のものが開催されています.

日程と会場 bookmark

  • 【日程】 2008年11月27日(木)~28日(金)
  • 【会場】 琉球大学 工学部大会議室(工学部2号館2階)

プログラム bookmark

申込方法 bookmark

発表申込(氏名,所属,論文タイトル,アブストラクト[100~200字])は以下のURLから受け付けます.

締切 bookmark

  • 2008年9月24日(水)

問合せ先 bookmark

  • 北村 泰彦 (関西学院大学)
  • ykitamura [at] kwansei.ac.jp