背景とねらい

育児と仕事の両立が難しいことは、現代日本の社会問題のひとつとして挙げられます。HCS研究会も微力ながら解決に貢献したいと思います。子育ての悩みで発表や聴講参加を諦めることは、本人のキャリアにとってマイナスです。加えて、他の参加者にとっても議論の機会が失われるという不利益があると考えます。

規模の大きな学会等では、託児サービスの提供が行われる例も珍しくなくなってきました。しかし、費用の面からHCS研究会で託児サービスの提供は難しく、断念せざるを得ません。けれども、少しでも子持ち研究者の支援に結びつくことができればと思います。

そこで、研究者が会場(もしくは近辺)に子連れでやって来て、そのまま研究会に参加できる体制を整えたいと考えています。そのためには、子連れ研究者の心配をなくす手段と周囲の人達が暖かく迎え入れる雰囲気作りが必要だと考えます。

大まかな方針

子連れの親御さん本人に面倒をみてもらうことを前提にします。つまり、お子さんを会場に連れて発表/聴講することを認めるものとします。

加えて、他の参加者には子連れ参加者へ寛容な態度で臨むよう啓発します。

短期的には利用者数は少なく、効果も得られにくいと予想されます。しかし、長期的視野で取り組むことが重要だと考えます。また、様々な事情を持つ人に配慮することはコミュニケーション研究者の責任であるとも考えます。

施策例

毎回、全ての施策を実施できるとは限りませんが、以下のような案を考えています。具体的な実施施策は、各回の研究会ごとにご案内します。

  1. 育児用控室の提供
  2. 子ども用のお菓子や知育玩具等の配布
  3. WEBサイトや開催案内での取り組み紹介
  4. 子供参加型ワークショップの開催

最後に

  • 本施策は2019年6月からトライアルとして開始するものです。予告なく中止する場合があります。
  • ご意見やご要望があれば、HCS研究会幹事団までお寄せ下さい。 hcs-kanji[at]mail.ieice.org