2012年8月研究会

「行為のタイミングとコミュニケーション」発表募集

概要

  • テーマ:「行為のタイミングとコミュニケーション」および一般
    共催:ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション研究会 (VNV)
  • 開催日:8月18日(土)
  • 開催場所: 立命館大学びわこ・草津キャンパス (JR南草津から大学へのバスの時刻表)
  • 建物:エポック立命21(309教室)
  • 受付時間:8:45~(発表開始:9:40~)

スケジュール

  • エントリー期限:6月15日(金)
  • 研究会技報用原稿締切:7月30日(月)

テーマ

HCS研究会(第1種)とVNV研究会(第3種)では,これまで合同研究会の開催を通して,言語コミュニケーションや対話構造,ジェスチャー,パラ言語,メディアを利用した対話環境,コミュニケーション場面における社会心理学的な側面など,幅広い視野に立って人間の言語・非言語コミュニケーション活動に関する研究を議論する機会を恒例化してきました.

昨年は京都大学において18件の一般発表と1件の招待講演が行なわれ,どの発表に対しても深く踏み込んだ実のある議論が繰り広げられました.このような熱い議論が行なわれる背景には,1件あたりの発表時間を40分程度(質疑応答込み)と比較的長く確保している点が挙げられます.今年もこの形式を踏襲する予定で,残暑が厳しい中さらに熱の入った活発な議論が行なわれることを期待しています.

つきましては,今年度も下記の期日と場所で,HCS/VNVによる合同研究会を開催いたします.今回は 「行為のタイミングとコミュニケーション」および一般 というテーマで, 【人と人,人とシステムとのコミュニケーションにおける複数の行為,複数のモダリティの時間関係を扱った研究】 として,主には次のような点に関係する研究発表を積極的に募集します.

  • 複数の言語/非言語イベント間の時間的順序や時間差の分析/設計
  • 同調,非同調,同期,非同期行為の頻度の分析/設計
  • ソーシャルメディア上での対話ダイナミクス
  • 遠隔対話における遅延時間
  • 人間とロボット/エージェントとのインタラクションの分析/設計
  • 協同問題解決および共同学習の分析/支援

これらに限らず広くさまざまな観点からご発表が集まり,共に有意義な議論ができればと考えています.

また,このテーマに関連する発表でセッションを構成させていただく予定ですが,このテーマに関わらないヒューマンコミュニケーションやヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーションに関連する一般の発表のご応募もお待ちしております.

日頃の研究成果や研究の取り組み状況の報告をこの機会に是非ご発表ください. 皆様からの積極的なお発表申し込みをお待ちしております.

# なお,発表件数に応じて,20分程度(質疑応答込み)でのショート発表のセッションを設ける場合もございます.

プログラム

受付(08:45-)

午前 1(ロング発表) スキル (09:1009:40-10:40)座長:林(HCS)

1.トラブルシューティングにおけるノンテクニカルスキルの重要性 ~ 故障修理を題材として ~
○高山千尋・大野健彦(NTT)
 キャンセル

2.映像対話型行動記録におけるモダリティ間の関係と凝集性
○小泉敬寛・中村裕一・近藤一晃・小幡佳奈子(京大)・渡辺靖彦(龍谷大)

3.展示制作打ち合わせ場面における演技中の振り向きを通じたイメージの共有
○平本 毅(京大)・高梨克也(JST/京大)

午前 2(ショート発表) 認知(10:50-11:50)座長:竹内(HCS)

4.問題解決状況における多数派と少数派のコミュニケーション過程
○松井隆幸(名大)・林 勇吾(立命館大)・三輪和久・寺井 仁(名大)

5.認知地図と角度認知の精度とタイミング
○篠原信之・佐藤未来子・並木美太郎(東京農工大)

6.語彙発達曲線に見られる階段状の変化の原因についての一考察
○荒木 修・深田 智・尾関基行・岡 夏樹(京都工繊大)

午後 1(招待講演) (13:00-13:40)座長:平山(VNV)

7.記号創発ロボティクスコミュニケーションに至る機械学習
○谷口忠大(立命館大)

午後 2(ショート発表) 人工物介入(13:50-15:10)座長:松田(HCS)

8.多人数インタラクション評価のための姿勢推定
○小松和朗・嶋田和孝・遠藤 勉(九工大)

9.会話参加者の顔の向きによる発話のアドレッシングを明示化する多人数ビデオチャットシステム環境の構築
○山本紗織・寺谷 望・中村有美香・渡辺成美・林 延徳・竹内勇剛(静岡大)

10.2者間遠隔映像コミュニケーションにおける食事の有無の効果
○古川大智・檜垣雄也・井上智雄(筑波大)

11.人間とロボットの応答タイミングがコミュニケーションに与える影響
○阪本綾香・林 勇吾・小川 均(立命館大)

午後 3(ロング発表) 多人数(15:20-17:20)座長:細馬(VNV)

12.VMCシステムを介した共食場面の分析 ~ 人はいかにして食べることと話すことを協調的に管理するか? ~
○秋谷直矩(京大)・武川直樹・徳永弘子・湯浅将英・木村 敦(東京電機大)

13.6人会話における非言語情報と場の活性度に関する検討
○高嶋和毅(東北大)・藤田和之(阪大)・横山ひとみ(東北大)・伊藤雄一(阪大)・北村喜文(東北大)

14.プロト言語的コミュニケーションにおけるリーダー・フォロワーの分化
○宇野良子(東京農工大)・飯塚博幸(阪大)・鈴木啓介(サセックス大)

15.語りの構造に照応するジェスチャーの同期 ~ 2人が語り手になりうる3人会話において語りはどのように構成されるのか ~
○城 綾実(学振)

午後 4(ロング発表) 原初的なタイミング(17:30-19:00)座長:湯浅(VNV)

16.身体運動の記述に基づく空手の組手競技における駆け引きの考察
○西山武繁・諏訪正樹(慶大)

17.人と人のタッピング同期に関連した2者間の脳波リズム同期
○川崎真弘・北城圭一・山口陽子(理研)

18.オノマトペの音韻構造とジェスチャーのタイミング分析
○細馬宏通(滋賀県立大)

発表時間

  • 学生及び若手発表:発表 15 分 + 質疑応答 5 分
  • 一般講演:発表 20 分 + 質疑応答 10 分

問い合わせ先

林勇吾(立命館大学) yhayashi[at]fc.ritsumei.ac.jp