コミュミケーションクオリティ研究専門委員会では平成12年2月17、18日の2日間、複数会場をギガビットネットワーク(JGN)で結んで、研究会を開催しました。研究会の分散開催は初めての試みで不安もありましたが、企画段階から開催当日まで、ネットワーク利用の準備、機器類の設置・調整・オペレーションなど多くの方々のボランティアにも支えられ、盛会裏に開催することができました。
研究会では、テーマ「信頼性、セキュリティ、QoS制御」に関する研究発表のほか、今回の研究会開催で利用したギガビットネットワークに関する講演、および分散開催研究会についての討論会もあり、研究会の新たなスタイルの提示という点からも参加者にとって刺激のあるものでした。
参加者の皆様からは「わりあい自然な感じで参加できた」等、初の試みにしてはまずまずであったという評価をいただきました。また、カメラワーク、表示映像の選択
、複数会場での討論方法など、指摘いただいた数多くの改善点につきましては今後の研究会の企画・運営に反映いたします。
何よりも今回の最大の成果は、コミュミケーションクオリティ研究者が分散開催研究会に実地に参加することで、ユーザとしてアプリケーションレベルのQoSを体感し、それに基づいて議論できたことではないでしょうか。なお、分散開催研究会で参加者間のコミュニケーションをどのように図るか(とくに懇親会)については、今後の重要な課題の一つです。
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