受付開始 13:30〜
(1)14:00〜14:10
開会挨拶:上野信行(中国四国支部長、県立広島大学経営情報学部 教授)
(2)14:10〜15:40
・題目:
「尾道の景色の定量的評価とメロディー化」
・講師:川勝 英史氏(尾道市立大学 経済情報学部 准教授)
・概要:
尾道の風景は,古来より現在に至るまで,歌人や芸術家に
心地良いと評価され続けている.
この理由について,尾道の景色を撮影した写真を定量的に
測定することを通じて考察する.
写真の測定方法には,フーリエ変換を応用した既存の方法を
適用する.測定値に応じていくつかのグループに写真を分類し,
それぞれのグループに分類された写真の特徴について明らかに
する.また,測定方法を応用することにより,写真からメロディー
を抽出する方法についても提案する.
(3)16:00〜17:30
・題目:
「Web予約データに基づくホテルの客室稼働率の推定とその変動要因分析」
・講師:津田 博史氏(同志社大学 理工学部 教授)
・概要:
ネット社会が広がる中,近年ではcyber worldを利用したビジネスが
急速に拡大してきており,観光産業においても例外ではない.昨今,
各旅行会社が企画・運営している旅行プランに満足できず,旅行会社に
企画してもらうのではなく,自分で旅行プランを立てる人の数が増加して
きている.このような人々は個人旅行者と呼ばれ,個人旅行者の多くは
インターネットを利用してホテルの宿泊予約を行いつつある.インター
ネット上で宿泊場所を選択し,いくつかのホテルを比較して,ホテル、
および、ホテルが提案するプランを予約することにより,旅行代理店に
出向く手間が省け,個人の希望に沿った自由度の高い旅行プランを立てる
ことができるからである.
今後のIT産業の発展も考慮に入れると,このようにインターネットを
通してホテルの宿泊予約をする人が増加することが予想される.
そこで,今回の講演では,京都市内のホテルを分析対象とし,Webデータに
基づき各ホテルの客室稼働率の推定を行うと共に,その稼働率の変動要因,
また,個人旅行者が宿泊先のホテルをどのような理由で選択しているかなどの
分析を行った。ホテルの立地条件、規模やタイプなどにより稼働率に差が
出るなど有意義な知見が得られたので、それらについて解説する. |