受付開始 13:30〜
(1)14:00〜14:10
開会挨拶:上野信行(中国四国支部長、県立広島大学経営情報学部 教授)
(2)14:10〜15:40
・題目:「環境情報が消費者行動に与える影響に関するマクロ経済的
インパクトについて」
・講師:市橋 勝氏 (広島大学国際協力研究科 教授)
・概要:一般的に言って,積極的な環境対策は,炭素税その他の費用制約によっ
てエネルギー関連財のコストを上昇させるだけではなく,より省エネを可能と
する技術開発・利用や,CO2等排出量をより多く削減し得る生産方法の導入を
促進するであろうから,製品価格一般を上昇させると予測できる.
他方で,このことは需要の抑制効果を持つので,結果として経済活動全体に
プラスとなるのかマイナスとなるのかは,自明ではない.しかも,消費者の
環境問題に対する意識が高まれば,このような効果は一層不確実な状況になる.
本報告では,炭素税のような政策が,需要と供給の両面の関係を通じて,
どのような効果をもたらし得るか,部門別,地域別に定量分析した結果を
報告する.
(3)16:00〜17:30
・題目:「フラットパネル業界にみる国内産業空洞化の現状と課題」
・講師:羽森 寛氏
(オー・エイチ・ティー(株)取締役研究開発部長)
・概要:液晶、プラズマ、有機ELなどに代表されるフラットパネル産業は、
市場の激しい競争による価格下落により、各社苦戦が続いている。
中でも、国内の家電メーカーにおいては主要各社が歴史的赤字決算を
発表するなど、極めて厳しい状況にある。さらに、フラットパネル製造工場
を支える製造装置機器メーカー各社は、徹底的な原価低減による
利益確保を模索し、海外現地生産へシフトしていることで、国内産業の
空洞化が加速している。これらの現状と課題について実例を挙げながら
報告する。 |