本講演では,現在の農業における課題を解決するため,情報処理技術などの新しい技術を利用したサービス・製品の開発について,主に,以下の3点を中心にしたスマート農業への取組みを述べる.
(1)農作業の現場の機械の稼働状況等を無線通信機からサーバーに蓄積して,その情報から稼働,現用の機械へのサポートシステム.
(2)単眼カメラの画像から直進・追従方向に対する横ズレを検出して操舵の指示を出す画像処理ユニットを特徴とする自動操舵装置.
(3)GNSS位置情報をもとに自動操舵し,開発したタブレットアプリの使用により,簡便な操作を特徴とする自動操舵装置.
なお,後者の2つの装置は位置精度±5p,かつ,作業機械への後付け可能としている.合わせて,今後の情報処理技術のスマート農業への展開について触れる. |