村井先生をはじめそうそうたる招待講演者が登壇しますので、是非、お誘い合わせの上、ご参加下さい。
今回のICはITRC主催、WIDEプロジェクト共催であり、
国際シンポジウムとしての特色が強まっています。
7件の招待講演、3件の研究交流講演(Research Topics Exchange)が
全て英語で実施されます。
ここでは招待講演の中から三つ紹介します。
APNIC のシニアR&Dサイエンティスト、George Michaelson 氏に講演いただき
ます。George さんはワールドワイドのIPv6展開の度合いを計測しようとする
挑戦的な課題に取り組まれて来ました。彼は研究者として計測手法を設計し解
析しつつ、IETFなどに参加するフィールドエンジニアの側面も持っています。
BGPやAS間接続の仕組み、DNSなどインターネット構成の枠組みを深く理解し利
用しつつ、インターネット全体やアジアパシフィック地域の大規模なインター
ネット計測をどのように行なっているのか、紹介していただける予定です。日
本も含まれるアジアパシフィック地域でのインターネットについての研究課題
を、APNIC labではどのように捉えているか垣間見れるでしょう。
Paul Vixie氏は、DNSシステムの著名な実装、ISC BIND の責任者を長年務めて
いました。また、Unixシステムの基礎システムの一つ、Cronソフトウェアの著
者でもあり、ベテランUnixシステムプログラマでもあります。DNSのエキスパー
トとして、DNSに関わる計測、セキュリティ、さらには世界規模のドメイン名
解決の一般的課題や将来設計に取り組んでおり、DNSシステムのクリーンスレー
トアプローチ(一から設計し直したらどのようになるか考える取り組み方)に
ついて紹介いただきます。
ヨーロッパのRIPE NCCからはEmile Aben氏に講演いただきます。RIPE NCCは
RIPE AtlasとRIPE RISという著名なインターネット計測の基盤を運用しており、
その大規模システムの内幕について紹介いただけるでしょう。RIPE Atlasは調
査パケットを送出しインターネット計測を行う探査用装置を広範囲に配布する、
アクティブ計測を行うためのシステムです。また、RIPE RISはBGPでやりとり
されるインターネット経路を記録・保存し解析する、パッシブ計測のシステム
だと言えます。Emile氏はシステム設計者、研究者、システム管理者として、
これらのシステムを支えています。
この他にも素晴らしい研究者の方々にご講演いただきます。
招待講演者のリストとプログラムについて、以下のURLをご参照ください。
<https://www.internetconference.org/ic2018/program.html>
IC2018では、国内外から17件のポスターが投稿されており、
国際色豊かな活発な議論が期待されています。
ぜひIC2018にご参加ください。
IC2018プログラム委員一同
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