【主 催】 電子情報通信学会中国支部
【日 時】

平成29年3月6日(月) 14:00〜16:30

【会 場】

広島工業大学広島校舎301号室

   (〒730-0811 広島市中区中島町5-7)

http://www.it-hiroshima.ac.jp/institution/hiroshima/

【演 題】

『Beyond 5G/IoT 時代を支える

  無線通信ネットワークの最先端技術』

【講 師】

亀田 卓(東北大学電気通信研究所 准教授)

本良 瑞樹(東北大学電気通信研究所 助教)

【プログラム】

14:00-15:10

【講演1】災害時に有効な地上系・

          衛星系融合無線通信ネットワーク

 

【講師】亀田 卓(東北大学電気通信研究所 准教授)

 

【概要】

2011 年 3 月の東日本大震災では,携帯電話の基地局をはじめとする地上系の通信インフラが被災し,被災地から外側に向けての情報発信ができない状況になった.このような状況下では衛星通信が外部との唯一の通信手段になるということが再認識された.本講演では,地上系通信システムに加え,大規模災害時においてもその影響を受けにくい衛星系通信システムを用いることで,被災地のニーズに応じた通信回線確保を円滑に図るための研究開発として,

(1) ソフトウェア無線技術を用いたマルチモードVSAT(very small aperture terminal)の開発と実証実験

(2) 準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)ショートメッセージ同期SS-CDMA(spread spectrum code division multipleaccess)通信システムの研究について紹介する.

 

15:10-15:20 休憩

 

15:20-16:30

【講演2】人体内外通信システム

 

【講師】本良 瑞樹(東北大学電気通信研究所 助教)

 

【概要】

人体体表通信は広く研究が行われており,BAN(body area network)として無線通信ネットワークの標準化も行われている.一方,人体内に取り込んだセンサーと体表デバイスの通信を担う人体内無線通信は,より詳細な

生体情報をさりげなくセンシングするために必要不可欠であるが,現在カプセル内視鏡などに用いられる400MHz 帯,2.4GHz 帯ではセンサー側のアンテナが大きく小形センサーの実現が困難であった.より高い周波数帯(ミリ波帯など)を利用できればアンテナの小形化およびセンサーと同じ集積回路上にオンチップアンテナとして集積できセンサーの小形化が可能となる.しかし,ミリ波帯などの高い周波数帯の電波は人体での減衰が非常に大きく,また,人体暴露によりアンテナの周波数特性が大きく変化する問題があった.本講演では,人体内外で同じアンテナを使用する小形な人体内外無線通信システムについて紹介する.

【参加料】

無料

【事前申込】

不要

【問合先】

広島大学大学院先端物質科学研究科 藤島 実

Tel: (082)424-6269  

Fax: (082)424-4508

E-mail : fuji@hiroshima-u.ac.jp