【主 催
電子情報通信学会中国支部
【日 時】

平成29年2月22日(水) 14:50〜16:30

【会 場】

広島工業大学広島校舎301号室

 (〒730-0811 広島市中区中島町5-7)

http://www.it-hiroshima.ac.jp/institution/hiroshima/

【演 題】

『スイッチング電源の歴史と勘所』

【講 師】

財津 俊行 工学博士

   オムロン株式会社  

   技術・知財本部 組込システム研究開発センタ

   技術専門職

【概 要】

【第一部】

■主題「スイッチング電源(DC-DCコンバータ)の歴史」

■副題「米ソ冷戦宇宙技術から始まった~あのCPUメーカも泣きついた!」

■概要

スイッチング電源技術開発は米ソ冷戦における1960年代の人工衛星の技術開発に端を発した。一グラムでも軽く、小さく、高効率という強い要求がスイッチング電源を実用化に導いた。それから、おおよそ約10年ごとに、その時代の牽引役が電源技術を進化させてきた。70-80年代はメインフレームや通信、90年代はパソコンのCPU、2000年代はデジタル家電や地球環境問題、2010年代は車の電動化などである。第一部では、時代背景、牽引役となるアプリや装置から、なぜその技術を開発しなければならなかったのかを歴史的にひも解いて行く。歴史を知ることで、技術開発の普遍性のヒントが見つかる。

 

【第二部】

■主題「DC-DCコンバータの勘所」

■副題「波形を見れば全てが分かる」

■概要

DC-DCコンバータの回路方式や制御方式、デバイス等について概要を説明する。今の電源回路の原型は70年代にほぼ出来上がっている。しかし、小型薄型化を進めるために、セラミックコンデンサが実用化され、それによって電源系が不安定になり、系を解析するために状態平均化法が発明され、それがデジタル化され、高速応答に限界が来たら昔消えたはずの方式が復活したり、等々常に進化し続けている。第一部で紹介したいくつかのアプリを例に、そこに使われている電源技術の中身を紹介する。電源技術全体を把握していれば、スイッチング波形、トランジェント波形を見れば、その人(DC-DCコンバータ)の健康状態が分かる。
【参加料】

無料

【事前申込】

不要

【問合先】

広島工業大学情報学部 情報工学科 濱崎 利彦

Tel: (082)921-7416  

Fax: (082)921-8971

E-mail : t.hamasaki.rs@it-hiroshima.ac.jp