【主 催】

電気学会中国支部

【共 催】

照明学会中国支部

電子情報通信学会中国支部

映像情報メディア学会中国支部

情報処理学会中国支部

計測自動制御学会中国支部

日本電気技術者協会中国支部

中国・四国工学教育協会産業教育部会

【日 時】

平成28年8月4日(木) 15:00〜17:00

【会 場】

山口大学工学部電気電子工学科204 室

   (〒755-8611 宇部市常盤台2-16- 1)

【演 題】

『準周期解の分岐理論の構築とその多入力位相同期回路への応用』

【概 要】

準周期解とは互いに無理比である複数の周波数成分が合成されたもので、数学では、トーラスと呼ばれる。たとえば、2−トーラスと言えば2つの無理数比である周波数成分から成る振動であり、3−トーラスといえば、3つの無理数比である周波数成分から成る振動という具合である。よりわかりやすく言えば、一種のうなり振動とみることもできる。電気回路においては結合振動子系などでさまざまな準周期振動が起こることが知られている。分岐とは解の性質が定性的に変化することであり、非線形系に特有の現象である。周期解、つまり繰り返しの振動の場合、すでに完成された分岐理論があり、パラメータ空間において分岐集合を求めるアルゴリズムもさまざま開発されている。他方、準周期解についてもさまざまな分岐が起こることは良く知られているが、分岐の判別法などについてはほとんど知られていない。このような現状を踏まえ、本研究では2−トーラスの場合を例として、Dominant Lyapunov Exponent (DLE)とDominant Lyapunov Bunbdle (DLB)を用いて、分岐点と分岐の型が具体的に計算できる理論を開発した。本方法は、より高次元のn-トーラス(n≧3)にも拡張できることを明らかにする。

【講 師】
明治大学大学院理工学研究科電気工学専攻 教授 遠藤哲郎 先生
【参加料】

無料

【事前申込】

不要

【問合せ先】

山口大学大学院創成科学研究科 教授 田中幹也

Tel:0836-85- 9430

E-mail:ktanaka@yamaguchi- u.ac.jp