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第5回 開催案内: 福祉情報工学研究会

開催概要
議題 福祉情報工学一般
日程
  • 2000年11月10日(金曜日) 時間13:00~16:00
  • 2000年11月11日(土曜日) 時間9:20~17:00
会場

早稲田大学理工学部(大久保キャンパス)

  • 住所:郵便番号 169-8555 新宿区大久保3-4-1
  • アクセス
    • JR山手線  (高田馬場駅戸山口 徒歩10分)
    • 地下鉄東西線 (高田馬場駅 徒歩12分)
    • 西武新宿線  (高田馬場駅 徒歩12分)
    • 都バス    [高田馬場駅-九段下]行き, [池袋駅東口-渋谷駅]行き, [新宿駅西口-早稲田]行きの都立障害者センター前下車1分
  • 電話:03-5286-3379(小林哲則,早稲田大学理工学部電気電子情報工学科)
実行委員
  • 委員長 :市川 熹
  • 副委員長:野城 真理
  • 幹事:
    • 安藤 彰男
    • 畑岡 信夫
  • 幹事補佐:
    • 佐藤 秀一
    • 中山 剛
備考 11日の発表及びパネルディスカッションには手話通訳がつきます。

プログラム:2000年11月10日(金曜日)

発表概要 10日午後前半 時間13:00~15:00

(1) 言語処理に基づく点字楽譜の自動解析

  • 発表者:森野 比佐夫
  • 著者名:森野 比佐夫, 後藤 敏行, 田村 直良(横浜国立大学工学研究科人工環境システム学専攻)
  • 概要 :点字楽譜は視覚障害者の音楽伝達手段として重要である。本発表では点字楽譜を形式文法に基づいて演奏情報を言語的に解釈するための解析アルゴリズムについて報告する。

(2) 視覚障害者用環境理解支援システム

  • 発表者:平岩 裕康
  • 著者名:平岩 裕康(名古屋大学大学院工学研究科), 劉 詠梅(理化学研究所), 竹内 義則, 松本 哲也, 工藤 博章 (以上,名古屋大学大学院工学研究科), 山村 毅(愛知県立大学情報科学部), 大西 昇(名古屋大学大学院工学研究科)
  • 概要 :カメラを装着したノートパソコンを用いて,シーン内に存在する文字列領域を抽出し,文字認識をして音声化して視覚障害者に伝える

(3) 「ななめ聞き」システム [統語情報を用いた、視覚障害者のための「速聞き」システム]

  • 発表者:鳥原 信一
  • 著者名:鳥原 信一(日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所、 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)
  • キーワード:速聞き、ななめ聞き、視覚障害者
  • 概要 :視覚により「ななめ読み」が可能である。しかしながら、音声は連続的、直線的であり、聴覚による「ななめ聞き」は不可能である。テキスト全体を高速に音声合成すると、理解が困難になる。そこで、全体速く合成するが、統語情報を用いて、重要品詞は、相対的に、遅く合成する。これにより、「ななめ聞き」が可能になると思われる。視覚障害者が音声によるインターネット・ブラウザを利用する際などに有効であると思われる。
  • URL  :http://www.torihara.com/wit/obliq/wit/index.html

(4) 指点字におけるプロソディの特徴抽出の検討

  • 発表者:堂坂 武史
  • 著者名:堂坂 武史, 長嶋 祐二(工学院大学)
  • キーワード:指点字,プロソディ,特徴抽出,MIDI

10日午後 時間15:15~16:00 招待講演

(5) 「W3C Web Content Accessibility Guidelines 1.0 の概要」

  • 講演者:中根 雅文先生(World Wide Web Consortium)

プログラム:2000年11月11日(金曜日)

発表概要 11日午前 時間9:20~10:50

(6) 顔面熱画像を用いた快-覚醒推定と感情分析の試み

  • 発表者:田中 久弥
  • 著者名:田中 久弥, 井出 英人, 長嶋 祐二(青山学院大学理工学部電気電子工学科)
  • 概要 :本報告では,鼻部熱画像を利用した人の快-覚醒および覚醒水準の推定方法を述べ,これを組み合わせた人の感情分析を試みたので報告する。はじめに快・不快音刺激と鼻部温度変化の重回帰分析について述べ,次に,単聴視覚刺激と鼻部温度局所フラクタル解析について述べる。またこの2つの解析量が心理指標について独立であることが実験的に示された。これを利用して,快-覚醒の直交平面に於いて,感情分布図を作成した。実験ではビデオ視聴時の感情分析を行った。

(7) ユニバーサル・インターフェイスにおけるコンテキストに依存する漢字の読み分けと人の言語知覚

  • 発表者:高橋 亘
  • 著者名:高橋 亘(関西福祉科学大学)
  • 概要 :ユニバーサル・インターフェイスをサポートする日本語解析の人工知能について、コンテキストに依存する漢字の読み分けを可能にする機能の発展、および、人工知能の方法と人の言語知覚の関係について述べます。

(8) 神経筋難病患者のための音声合成を用いたコミュニケーション支援

  • 発表者:飯田 朱美
  • 著者名:飯田 朱美 (注1,注3), ニック・キャンベル(注2,注3), 安村 通晃(注4)
  • キーワード:コーパスベース音声合成、コミュニケーション支援
  • 概要 :ALS患者1名の協力を得て、ADL全介助を必要とするALS患者が日常よく使う単語を含む文章を本人に発声してもらい、波形編集型音声合成システム用の話者データベースを作成した。これにより、患者本人の音声による、患者の日常語の合成に強いText-to-speech音声合成を実現した。この技術により将来患者の病気の進行が進み、器官切開により、声を失っても、本人の音声でコミュニケーションをとることが可能である。

(注1)慶應義塾大学SFC研究所,(注2)ATR音声言語通信研究所,(注3)CREST,JST(戦略的基礎研究推進事業、科学技術振興事業団),(注4)慶應義塾大学環境情報学部

発表概要 11日午前 時間9:20~10:50

(9) テキスト簡単化による聾者向け読解支援 [現状と展望]

  • 発表者:乾 健太郎
  • 著者名:乾 健太郎(九州工業大学,JSTさきがけ研究21)
  • 概要 :一般のテキストをより平易な表現に言い換えることによって聾者の文章読解を支援するソフトウェア技術の研究を行っている.本発表では,(1)聾者にとっての文の可読性基準のモデル化,(2)構文的・語彙的言い換えの実現,について技術的な問題を整理し,我々のアプローチとこれまでの成果,および今後の展望について報告する.

(10) sIGNDEXを用いた手話電子辞書開発

  • 発表者:桑子 浩明
  • 著者名:桑子 浩明(注1), 堀内 靖雄(注2), 神田 和幸(注3), 市川 熹(注2)
  • 概要 :手話を記述する方法としてsIGNDEXと名付けられた表記法がある。本研究では この表記法を利用してsIGNDEXからも検索できる手話の電子化辞書の開発を試みる。

(注1)千葉大学工学部,(注2)千葉大学大学院自然科学研究科,(注3)中京大学教養部

基調講演 11日午後 時間13:00~13:45

(11) 高齢者・障害者の情報通信利用に関する支援の方向性 [郵政省における研究会での議論をもとに]

  • 講演者:清原 慶子 先生(東京工科大学)

基調講演 11日午後 時間13:45~14:30

(12) 障害者・高齢者等情報処理機器アクセシビリティ指針について

  • 発表者:飯塚 潤一 先生(富士通)

パネルディスカッション「情報アクセシビリティの現状と将来」 時間14:45~17:00

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