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第4回 開催案内: 福祉情報工学研究会

開催概要
議題 福祉情報工学一般
日程 2000年8月25日(金曜日)
会場

北海道大学 電子科学研究所 講堂(2階)

  • 住所:郵便番号060-0812 札幌市北区北12条西6丁目
  • アクセス
    • 市営地下鉄南北線「北12条駅」下車
    • JR「札幌駅」下車,徒歩15分
  • 電話番号:011-706-2414
  • ファックス:011-706-4968
実行委員
  • 委員長 :市川 熹
  • 副委員長:野城 真理
  • 幹事:
    • 安藤 彰男
    • 畑岡 信夫
  • 幹事補佐:
    • 佐藤 秀一
    • 中山 剛
備考

24日には、同会場で音声研究会が開催されます。
25日午前中の発表には、札幌市障害福祉課のご好意により手話通訳がつきます。

プログラム:2000年8月25日(金曜日)

発表概要 25日午後前半 時間13:00~15:00

(1) 吃音軽減のための音声フィードバック装置について

  • 発表者:庄司 壽一
  • 著者名:庄司 壽一, 伊福部達(北大電子研)
  • キーワード:吃音、DAF、聴覚遅延フィードバック、MAF、FAFAAF、騒音遮蔽フィードバック、周波数遷移フィードバック吃音軽減装置
  • URL  :http://ha4.seikyou.ne.jp/home/student/stut/

(2) 不完全なバーバル情報とノンバーバル情報を同時提示する音声認識補助装置

  • 発表者:小坂 井敦
  • 著者名:小坂 井敦, 奈良 博之, 井野 秀一(北大電子研), 吉田 淳(ビー・ユー・ジー), 伊福 部達(北大電子研)
  • キーワード:音声認識補助、透過型HMD、マンマンインターフェース

(3) 触覚による聴覚補助装置の実用化プロジェクトについて

  • 発表者:伊福部達
  • 著者名:伊福部達, 和田 親宗, 井野 秀一, 庄司 寿一(北大電子研), 綱島 博一(東和エレックス)
  • キーワード:聴覚代行、タクタイルエイド、音声認識補助、環境音認識補助、発声訓練補助

(4) メトロノームを用いた日本手話の時間構造の検討

  • 発表者:平山 望武
  • 著者名:平山 望武(千葉大学大学院自然科学研究科),堀内 靖雄(千葉大学工学部),市川 熹(千葉大学大学院自然科学研究科)
  • 概要 :日本手話における時間構造を分析し、そのリズムの存在を検討する。各々の言語特有のリズムがあり、それが理解をする上で重要な機能を果たしている。手話においても、特有の時間構造があるはずであるが、その実体は解明されていない。本研究ではその手掛かりを求める。

(5) 加速度センサーを用いたグローブ型指点字入力装置

  • 発表者:青木 将紀
  • 著者名:青木 将紀, 上原 信人, 長嶋 祐二(工学院大学大学院工学研究科情報学専攻)
  • 概要 :視聴覚障害者のコミュニケーション手段の一つに,通訳者の手を点字タイプライタのキーに対応させて打点する指点字がある.著者らは,遠距離間での指点字コミュニケーションの基礎段階として,携帯可能な入出力機器の研究・開発を行っている.本報告では,指点字入力に加速度センサを用いたグローブ型の指点字入出力装置を試作したのでその結果について述べる.

(6) 指点字を用いた文字放送受信機の試作

  • 発表者:藤森 祐司
  • 著者名:藤森 祐司(注1), 江波 孝彦(注1), 堀内 靖雄(注2), 市川 熹(注1)
  • キーワード:盲ろう者、指点字、プロソディ、文字放送

(注1)千葉大学自然科学研究科,(注2)千葉大学工学

発表概要 25日午後前半 時間13:00~15:00

(7) 自動点訳システムIBUKI-TENの校正支援機能

  • 発表者:横平 貫志
  • 著者名:横平 貫志, 兵藤 安昭, 村上 裕, 早川 哲史, 池田 尚志(岐阜大学大学院工学研究科電子情報工学専攻)
  • キーワード:自動点訳日本語解析校正支援曖昧性指摘
  • 概要 :日本語解析システムIBUKIを応用した自動点字翻訳システム。点訳結果が曖昧な個所を指摘することで校正作業を支援する機能を有する。

(8) ファジィ推論に基づく肯定/否定発話意図の解析及びWWWを用いた高齢者健診システムへの応用

  • 発表者:目良 和也
  • 著者名:目良 和也, 市村 匠, 山下 利之(広島市立大学情報科学部)
  • 概要 :

    介護保健法の施行により高齢者と接する機会が増えてきた。ところが高齢者との対話において、相手の発話それ自体を聞き取ることはできても、その内容が会話の前後において脈絡のないものであることが多々ある。特に、高齢者の要求を予測し、質問からその要求を特定しなければならない場合でも、会話の複雑性により不可能なことがある。本論文では質問に対する返答発話から肯定/否定の意図を求める手法を 提案する。具体的には返答発話中から肯定/否定の意図を持つ要素を抽出し、 それらに対してfuzzy推論を行ない返答発話全体の意図を求める。肯定/否定の要素としては以下の3つの種類がある。

    1. 「はい」、「いいえ」など質問文に依存した肯定/否定表現
    2. 「行けます」、「出来ます」など自分の意図を直接的な表現で表したもの
    3. 推論に基づく間接的な意図の表明

    これらの要素の抽出は表層構造と主動詞の概念に基づいて行なわれる。本手法は曖昧な発話に対して特に有効である。高齢者健診システムのインターフェース部分に本手法を適用することによって、妥当性を検証した。

  • URL  :http://camelhai.nlp.its.hiroshima-cu.ac.jp/~mera/official/2000a/paper.html

(9) 視覚障害者のためのドキュメントリーダ

  • 発表者:浅川 智恵子
  • 著者名:浅川 智恵子, 高木 啓伸 (日本IBM(株) 東京基礎研究所)
  • 概要 :パーソナル・コンピュータの普及により、視覚障害者は印刷文書へのアクセスが可能となった。しかし、一方、情報のビジュアル化が進むにつれ、さまざまな視覚表現が用いられたり、レイアウトが複雑化するという問題が生じ ている。このような問題を解決するため、視覚障害者のためのドキュメント・リーダを試作した。本システムは、3つの要素から構成される。第1は異なるアプリケーションでフォーマットされた文書を、文の論理構造に基づき共通ユーザ・インタフェースでナビゲーションする機能、第2は文の論理構造に加えてリッチ・テキスト情報を利用してナビゲーションする機能である。これらの機能を実現するため、本システムでは各アプリケーションのオブジェクト・モデルを使用している。本稿では、これらを用いて試作したドキュメント・リーダの3機能につ いて詳細に記述する。

(10) 視覚障害者のためのタイピング練習ソフト「打ち込み君」の改良

  • 発表者:西本 卓也
  • 著者名:西本 卓也, 荒木 雅弘, 新美 康永(京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科)
  • 概要 :視覚障害者がコンピュータ操作を独力で習得するためには、画面表示を必要としないタイピング練習機が必要である。そこで我々は、キーボードと音声出力のみを用いたキーボード練習ソフト「打ち込み君」の Lnux 版を 試作・評価してきた。本発表ではこのソフトの評価・改良に加えて、新たに開発中の Windows 版について述べる。また、このシステムがVoiceXMLブラウザの拡張として実装できることを示す。
  • URL  :http://www-vox.dj.kit.ac.jp/nishi/work/2000-08-25-wit.html

発表概要 25日午後後半 時間15:20~17:20

(11) ユーザの視覚特性に適応したウェブページの変換

  • 発表者:前田 潤治
  • 著者名:前田 潤治, 小林 真(日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所)
  • キーワード:視覚障害者、高齢者、アダプテーション、WWW、トランスコーディング

(12) 視覚障害者のトランスコーディングシステムにおけるWEBページシンプリフィケーション手法

  • 発表者:高木 啓伸
  • 著者名:高木 啓伸, 浅川 智恵子 (日本IBM(株) 東京基礎研究所)

(13) アクティブ電子広告板による視覚障害者のための誘導システムの提案

  • 発表者:鳥原 信一
  • 著者名:鳥原 信一(注1,注2), 本田 良司(注1) 鈴木 和洋(注1) 久世和資(注1)
  • 概要 :日本において、トーキング・サインなどの視覚障害者のための誘導システムはなかなか普及しない。それは、インフラの統一および設備投資が必要であるからだと思われる。我々は、アクティブ電子広告板(ポスタ)および視覚障害者のための誘導システムを提案する。従来の電子広告板とは異なり、インターネット接続され、ユーザとのinteractiveにより、ユーザの好み、個性(障害の種類なども含む)、時間、場所に応じてコンテンツを提示する。目的地(コンテンツに表示されている店舗など)の指示をすることにより、アクティブ広告板間の情報処理により、的確な誘導が可能である。なによりも、電子広告板は主に営利目的であるため、視覚障害者・誘導システムだけのためにインフラへの設備投資が不必要となると思われる。
  • URL  :http://www.torihara.com/wit/ap/index.html

(注1)日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所,(注2)慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科

(14) ICCHP 2000 国際会議報告

  • 発表者:河井 良浩
  • 著者名:河井 良浩 (電子技術総合研究所), 小林 真(筑波技術短期大学 視覚部), 皆川 洋喜(筑波技術短期大学 聴覚部), 宮川 正弘(筑波技術短期大学 視覚部)
  • キーワード:障害者支援
  • 概要 :2000年7月17日~21日にドイツ カールスルーエ大学で行われる国際会議 International Conference on Computers HelpingPeople with Special Needs(ICCHP 2000)に参加するのでその報告を行う。隔年で開催される国際会議で、今年は第7回目の開催である。世界各国から人々が集まり、支援システムなどに関して討論を行う。
  • URL  :http://www.etl.go.jp/etl/shikaku/people/kawai/paper/wit200008/
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