電子情報通信学会  
ロゴ
        


<一般的事項>
Q85:
アクレディテーションを受けた大学と得られなかった大学の差。高校生の志望状況,企業の採用状況に大きな差があるか。
A85:
(ABET)での様子は以下の通り
いずれにおいても大きな差がある
給料にも差があると思うが,企業が欲している人が得られるかどうかの方が大きい。
卒業生の給料がどの位か、企業からの求人がどの位あるかは、プログラムのOutcomesの一部である。
Q86:
米国には工学部をもつ大学がどの位あり,そのうち何校がABETのAccreditationを受けているか。
A86:
(ABET) 推測では350〜400校あり,そのうち85〜90%が受けている。
Q87:
教官の業績は科目担当が適切であるかどうかということだけを見るのか。
A87:
(ABET)個人調書は科目担当が適当かどうかの判断材料にはしない。どういう人間が教えているかを見る。
Q88:
編入生に対する問題
A88:
編入に対する単位認定等のプロセスは常識的な判断(国際的に説明可能かどうか)で、機能しているかどうかの証拠をチェック
Q89:
国立大の大学院重点化とJABEEが目指す学部レベルの技術者教育のレベルアップとの関係は
A89:
平成13年に改正・施行された大学設置基準に教育重視がうたってある。
Q90:
エンジニアリングに絞る必要はないのではないか
A90:
技術者の定義は広くしている、工学とはしていない。基準1を満足するかどうかだ
Q91:
学士という条件を緩和する気はないのか。大学校には学位授与機構から学士号を得られないところがある。
A91:
国際的整合性は学士レベルでとっている。学士に相当する教育がなされているかどうか「学士と同等」と証明できるのかどうか調査して欲しい。今後3年制大学との絡みもある。慎重に考えたい。
Q92:
プログラムを構成する最低教員数はあるのか
A92:
大学設置基準にはあるので参考にはなろう。但し、名目ではなく実態が重要なので非常勤でもボランティアスタッフでも構わない
Q93:
どこまで認定をさかのぼれるのか。
A93:
認定を受けた年の卒業生から適用される。
例1:正規のケース
1998年4月の新入学生に対して学習・教育目標が明示され、卒業生が2002年4月の時点で存在していれば2002年度に受審できる正規のケースに該当し、2002年度に受審して2003年4月に認定されれば、2003年3月の修了生から認定対象となる。
受審対象、認定対象に関して注意すべき事項を以下に示す。
1) 審査申請時に修了生が存在しない場合は受審対象とはならない。
2) 同一プログラム内容であっても受審した年度より前の卒業生は認定対象とはならない。

例2:2003年度暫定ルールのケース
2003年の暫定措置では、認定プログラムと同等のプログラム卒業生が2003年4月の時点で存在し、かつ2003年の4年生が2002年4月の3年生の時点で学習・教育目標を明示されていれば2003年の受審が可能となり、2004年4月にプログラムが認定されれば2004年3月修了の学生から認定される。それより前の同等プログラムの卒業生は対象にはならない。
Q94:
本審査の料金は公立大学で対応できるのか
A94:
2002年度は1プログラム80万円の予定であり文部科学省は「公立の場合でも学長裁量経費で処理可能である」と言っている。この料金は暫定的なものであり、今後実態を見ながら改定される可能性は残されている。また、現状では認定された翌年からは維持料として10万円が想定されている。2003年度も1プログラム80万円で実施されますが、2004年度からは改訂される予定です。
Q95:
認定プログラムを修了した学生のメリットは何か
A95:
将来は明らかに就職の際に有利になっていくだろう。プログラムの国際同等性が保証
されれば米国におけるPEの受験資格が得られることになり海外からの留学生には大きな魅力となる。また、当然の結果として海外の企業への就職に貢献する。将来、国内において技術者資格制度が確立され、その国際互換性が確保されればさらにメリットは大きくなる。その前提として修習技術者の試験免除が約束されている。
そもそもメリット以前にISO9000で企業の改革が進められたように毎年改善されるシステムの導入による教育改善そのものに大きな意味があろう。
Q96:
認定証はどこが発行するのか。
A96:
JABEEは認定プログラム名を公表するだけなので、修了生個々への対応は教育プログラム側が担当すべき事項(誰の名前で証明書を発行するのかなどは教育プログラムが決めること)
Q97:
社会で技術者を継続的に教育するシステムの整備が重要だと思うが。そのような産学連携はできないのか。
A97:
当然期待される事であり、現在、日本工学会を中心に個人資格に向けてCPD(Continuing Professional Development)の取組みを検討するPDE協議会がH14年度にスタートしました。
Q98:
これまでの試行から反省点、周知する点などを教えて欲しい。(受審側の立場)
A98:
学習・教育目標を明示することが何より重要。そして、それを支える仕組みの整備。教育プログラムに携われるスタッフ全員の意識を高めることが大切。
Q99:
学習・教育目標の記述等のコンサルテーションはないのか
A99:
JABEEは立場上難しい。学協会が担当することになるが、電子情報通信学会は以下のように考えている。ISO9001の場合に企業社会で採用されている例を見習い、公式の研修会を学会が開催して審査員と同じ見地で学内の検討ができる人材を養成する。この人を中心に学内でシステム構築と自主審査を繰り返すことによってポテンシャルの向上を進め、受審レベルに達したと判断した段階で審査を申請する。この中心的指導者に対するバックアップは学会が行う。
Q100:
JABEEの研修会などで他国の例(ドイツの認定制度、イギリスの大学評価制度)について紹介がある。JABEEの認定制度と異なるので、審査員研修で紹介すると混乱するのでは
A100:
海外では外部評価が一般的であるという事例の意味で紹介している。イギリスの大学評価制度がevidenceを根拠にしている点は参考に値する


6/6

 


| TOP | BACK|

(C) Copyright 2000 IEICE.All rights reserved.