電子情報通信学会  
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2003.2.20現在
JABEE審査員研修用Q&A集(非公式)

電子情報通信学会 JABEE対応委員会

 これまでに実施された各種研修会等での同じ内容の質疑が繰り返されていることから、研修会の効率向上ならびにJABEEの理解の補助に向けて本認定企画実施委員会でシミュレーションを行い、過去に出てきた質問ならびにシステムの見直し等で新たに出てくると思われる仮想質問を整理し、以下にQ&A集として整理してみました。内容的には今後変更される項目も多いと思われますが、適宜修正を加えながら提供していきたいと考えておりますので有効に活用して下さい。



− INDEX −

[ 1 ] ABETから来日時の研修会にて(ABETの場合であり、JABEEとは異なる場合もある)
[ 2 ]Q&A集
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[ 1 ] ABETから来日時の研修会にて(ABETの場合であり、JABEEとは異なる場合もある)
1)  審査チームのC,W,D判定とアクション
 (1) C : Concern NGR (Next General Review)
 (2) W : Weakness IR or IV Re or VE
    (Interim Report) (Interim Visit) (Report Extended) or (Visit Extended)
次の審査でReport再提出 or 再訪問
 (3) D : Deficiency SE(Show Cause Extended)
    SCはshow cause :「Dの判定に不服ならば、十分な反論・根拠を示すこと」
    NA (Not Accredited) after SC
  ・(2)の回答が満足できる物であれば,(1)のNGRとなる。
・(3)の回答が満足できる物であれば,(2)のいずれかとなる。
2) Outcomesについて
何を何時間取ったというのではなく,結果として要求されている内容が身についておればよい。これは試験問題の内容と解答、その他で判定する。工夫が必要。
   
[ 2 ]Q&A集
  <学習・教育目標>
Q1:
 学習・教育目標の例示はないか。評価方法、外部評価の考え方は?
A1:
学習・教育目標をJABEEは例示しない。学習教育目標の設定、目標に対応する学習・教育内容・方法、達成度の評価方法の設定、実際の評価とそれに伴う目標見直しの一連の流れを教育プログラム側自身が定義することを求められている。これを進める上で学内における評価によるフィードバックが必要であると同時に、外部評価によるフィードバックも組み込まれていることが重要な要素となる。
Q2:
学習・教育目標の設定がプログラム側でなされると、学習・教育にプログラム間でレベルの差が発生するが?
A2:
プログラムごとにレベルの差が発生するのは構わない。
 社会が要請する水準、ならびに国際的な相互承認を可能とするための最低レベルがあると思うが、これも教育プログラム側が提示するよう求められている。なお、学習・教育目標が高いレベルに設定されていても、修了学生全員がそのレベルに到達していることを示せなければ認定されない。
Q3:
JABEEは知識(何を教えたか、Input based)ではなく能力(何を身に付けたか、outcome based)を重視するのか
A3:
その通り。証明するのは難しいがやるしかない
Q4:
学習・教育目標を達成するのにふさわしい教育環境とは、大学設置基準を満たすことで十分か?
A4:
学習・教育目標に沿って決められるので、大学設置基準だけでは不足となる場合も考えられる。
Q5:
学習・教育目標には分野ごとに一般的なものがあるのか
A5:
ない。教育プログラムごとに設定されるべきもの。但し、電気・電子・情報通信及び関連分野などでは、内容例示が関係学会より示されている。これはあくまでも参考例であり、内容例示をそのまま用いることは期待されていない。さらに詳細な内容を例示するかどうか電子情報通信学会では検討中である。現在は、達成度評価方法については例示されておらず、各教育プログラム毎にそれぞれの事情を勘案して設定されるべきである。いわゆる「お手本」を真似して、それ以上の改善努力を行わないことを恐れている。
Q6:
 「基準5 学習・教育目標達成度の評価と証明」の中でその(4)項の「学習・教育目標の総合的な達成度」に「総合的な」とあるから学習・教育目標の個々の目標が達成されていなくても良いのではないか
A6:
個々の目標を満たすことは当然であり、それらが結合していることを期待している?一部でも未達成となることは許されない。
Q7:
(a)〜(h)をそのまま学習・教育目標として良いのか?
A7
(a)〜(h)には定量的な尺度が含まれていないので、「具体的な」が欠けている。

 

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