<修了の条件> |
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Q8:
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一部の学生は低くても、残りの大多数の学生が十分高い能力を示し修了条件を満たしていたら、教育プログラムは認定して良いのではないのか? |
A8:
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当該プログラムの修了者全員が修了条件を満たしている必要があるので駄目。プログラムの修了生は当該プログラムの学習・教育目標を達成するために定められた要件を全て満たす必要がある。 |
Q9:
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どこまでを専門技術とみなすのか |
A9:
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学習・教育目標に基づき、プログラム側が決定すればよい |
Q10:
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1学科50名のうち認定プログラムに所属しているのが30名の場合、その30名がプログラムの修了要件を満たしていれば良いのか |
A10:
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JABEEが公開するのは認定したプログラム名である。修了者となるのは、その30名中修了要件を満たした学生のみである。他の20名は他のプログラムなので関係ない(非認定の場合もあるし、認定されている場合もあろう。仮に、たまたま修了要件を満たす者がいても修了者とはならない) |
Q11:
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卒業資格確認時にJABEE認定プログラムの修了要件を満たしているかどうか判定すればよいのか。 |
A11:
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予めプログラムについて十分な説明が学生にも明示されていることが必須である。プログラム側には結果として合格者を修了させるだけでなく、ボーダーラインにいる学生に対するプログラム側の努力でより多くの修了生を送り出すことが求められる。そういう意味から、予めプログラム内容の明示が求められている。JABEEとしては立場上公式には言えないが、解決策としてはプログラム側が認定を受けないプログラムを作ることが手ではないか。認定申請条件を満たす範囲で、いつからJABEE認定プログラムに学生を入れるのか登録させるのかはそれぞれの大学の事情によるだろう |
Q12:
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卒業時にJABEEプログラムを満たしていない学生が他のプログラムに移って卒業することは構わないのか? |
A12:
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認定されていないプログラムに移れるかどうかなどに関してはJABEEは関知しない(非認定プログラム側の問題である)。但し、卒業時のプログラム移籍については、「申請対象としない例」に該当する可能性がある。 |
Q13:
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卒業要件と修了要件の違いについて |
A13:
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JABEEプログラムをパスした学生を修了生、それ以外のプログラムをパスした学生を卒業生と区別している。学生はいずれかのプログラムをパスしないと大学を卒業できない。プログラムとしてはJABEE認定と非認定があり、JABEE認定プログラム修了者のみが技術士における修習技術者となる |
Q14:
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学年進行の問題はどう解決するのか |
A14:
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個々の科目の有無をJABEEは点検しない。名前ではなく、あくまでも内容(70〜80%以上の実質的同等性)である。但し、学習・教育目標やその達成度評価に大きな影響を与える場合には同一プログラムと見なされない場合がある. |
Q15:
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JABEEが科目を増やせという要求はしないか |
A15:
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要求しない。科目ではなく内容が問題なのだから。科目設置は教育方法であり、それは教育プログラムが工夫するところだ。倫理を例にとれば、倫理という科目の存在は必ずしも必要なく、実質的に他の科目などの教育内容に含まれていることが証明され、それが学習・教育目標を満たしていればよい。 |
<総学習保証時間> |
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Q16:
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総学習保証時間は定量的であり、達成度をチェックするJABEEの基準の中では違和感がある。1時間でも欠けるとだめなのか? |
A16:
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駄目。これは国際的整合性をとるために設定されている。 |
Q17:
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総学習保証時間とは何か。 |
A17:
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プログラムに掲げられている科目(必須、選択)全ての学習時間の和ではなく、修了学生が最低取らなくてはならない科目数等から計算するものである。教育プログラム側がシステムとして保証できる実時間(教員、TAなど監督者がいる)である。 ただし、レポートを課して自宅などで勉強させることは時間の保証にはならない。 |
Q18:
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卒業研究に関する学習時間の保証方法は? |
A18:
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考え方は整理されていない。何らかの保証できる説明を教育プログラム側で考える必要がある。 |
Q19:
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保証時間に宿題が含まれないが、レポート作成時間は? |
A19:
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監督者がいる場合には含まれる。自宅で行う宿題については、現在の日本の状況では学生全員が学習している保証ができないので算入できない。 |
Q20:
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学生の欠席は総学習保証時間にどう反映するのか |
A20:
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個々の学生の問題ではなく、システムの話。個々の学生の欠席は関係ない。 |
Q21:
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オフィスアワーは含むのか |
A21:
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全学生が勉強しているのを監督しているわけではないので原則として含まない。 |
Q22:
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誰がどこに対して保証しているのか |
A22:
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教育プログラムが社会に対してシステムとして保証している学習時間。 |
Q23:
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卒業研究などで野外調査(学生1名のみで出掛ける)をする分野があるが、学習時間に含まれないのか? 調査記録は残っている。 |
A23:
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記録が残っているのならばよいのではないか(JABEE審査員研修会にて) |
Q24:
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卒業研究などでプログラム側がべったりついている必要はあるのか |
A24:
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そんなことはない。 |
Q25:
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他学科、他学部教員団により人文・社会系科目の教育が行われている場合でも、学習・教育目標と関連付けるのか? |
A25:
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学習・教育目標の達成にとってどの程度重要と位置付けるのかは教育プログラム側の自由である。学習保証時間には人文・社会系の学習時間として250時間以上を要求しているので、全く無関係ではないはずだ。 |
Q26:
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人文・社会系教員などの協力を得るのは極めて大変だ |
A26:
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事実だが、これは当該教育プログラム専門分野だけの審査ではない。(JABEEの公式見解は、各教育機関の問題であり、JABEEは関知しない) |
Q27:
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総学習保証時間について。文部科学省が卒業要件と定める90分授業124単位では1800時間に達しない。また、大綱化に伴い、人文・社会系科目を減らした結果、人文・社会系科目の学習が300時間に達しない。仮に単位数を増やそうとしても全学共通の問題となるので変更は不可能である。文部科学省が定める範囲を越える基準を定めて欲しくない |
A27:
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JABEEは別の基準を作ろうとしているわけではない。文部科学省は30〜45時間の学習時間で1単位と定めている。現在の日本では講義以外の時間について保証ができないし、していないのが問題。総学習保証時間は2001年度に見直しがあり、2002年度からは1800時間と設定された。因みに人文・社会系科目(語学教育も含む)の学習時間も250時間以上、数学、自然科学、情報技術の学習250時間以上、および当該分野の専門技術の学習900時間以上含んでいることと見直しがあった。オフィスアワーは一般的には学生全員に対して機能しないのでカウントできないと考えるべき。総学習保証時間は科目対応ではないのでカリキュラム上人文・社会系科目でなくてもJABEEが要求する時間数にカウントしても良いはずだ。 |
Q28:
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総学習保証時間には卒業させるために必要な学習時間か |
A28:
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教育プログラムを修了させるために必要な学習時間 |
Q29:
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欠席などにより個々の学生が1800時間に達していない場合にはどうするのか |
A29:
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教育システムとして1800時間を保証する必要があるのであって、基準2は個々の学生について規定しているのではない。但し、学習・教育目標の達成度評価(基準5)に影響する可能性はある。 |