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電子情報通信学会CPDに関するFAQ

第1.0版

 

【 CPDポイントに関するFAQ 】

ここでは、「CPDポイント」について、具体的な適用例をQ&A形式で説明します。


0 .CPDとは
T.CPDポイントに関する質問
U. 講習会、研修会、講演会、シンポジウム等への参加について
V. 論文等の発表について
W. 企業内研修について
X.社会貢献活動について
Y. 業務経験について
Z.その他について

 
0.CPDとは
 
1  CPDとは何ですか? どの様に役に立ちますか?

 

 CPDはContinuing Professional Developmentの略で、“技術者の継続的な教育・能力開発”を意味します。昨今、技術の進歩が早くなり、しかも国際的な活動が必要になってきている状況に鑑み、専門技術者としての能力を高めると共に、分野横断の技術・知識を最新に保つ為の手段として構築しました。

 しかし、如何に最新の技術知識が必要であったとしても、一般の企業内で全ての教育内容をカバーすることは困難であり、また、技術者個人にとっても自由時間の制約が大きいため、効果的な能力開発の場が少ないのが現状です。CPDプログラムでは、学会と産業界が連携して教育システムを構築すると共に、教育を受ける技術者のインセンティブとして、教育と連動した技術者資格的な制度を構築する事を考えています。

 またCPDは、上記のように技術者個人の技術の向上、インセンティブの昂揚だけではなく、技術士資格者の継続教育の受講証明や、国際的な調達活動等で応札者の技術力の客観的な証明としても役立つものと考えています。

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I.CPDポイントに関する質問
     
2  CPDポイント割り振りの考え方を教えてください。

2

 

 それぞれの教育の重要性や意義を複数の評価者が相互比較して順番を付け、AHP法という統計処理に基づいて、配点を決定しました。この方法は、評価者が漠然と抱いていた順番意識を、相互比較の統計的処理によって重み付けをした順番に変換する方法であり、感覚的に抱いていた重みの意識と良くあうことで評判の統計手法です。

 なお、学協会主催の講習会答への参画では、負荷に対する公平感の観点から、時間数に応じたポイントを付与する事としました。従って、電子情報通信学会が主催する先端オープン講座の受講例では、10回コースで30ポイント、5回コースで15ポイントを取得できます。

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U. 講習会、研修会、講演会、シンポジウム等への参加について
3

 知識研修として、「学協会主催活動」とありますが、これは他の学協会主催の物でも有効でしょうか。また、「民間主催活動」とありますが、どの様な物でも良いのでしょうか。

3

 

他学協会主催活動でも、専門領域に関係する物であれば認証します。

知識研修活動内容の質を確保する事は重要な事と考えていますが、民間の物でも、専門領域に関係するものであれば認証します。なお、登録システムは、会員各位の自己責任による登録を原則としていますが、場合により履修の証明を提出願う場合が有りますので、履修を証明する何らかの物を保管されるようお願いします。

4  見学会や展示会へ参加した場合でもCPDポイントを取得することができますか。

4

 

 見学会や展示会を見学しただけでは認められません。展示側、説明側としての参画はポイントが認められます。

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V. 論文等の発表について
5
 学術雑誌への論文、発表は1論文あたり5ポイントとありますが、連名者(共著者)の場合には、ポイントをどのように配分すればよいのですか?

5

 

 ルールを単純化する事を考えています。当面、共著者にも同一のポイントを与える事で運用致します。
6  社内の技術論文集への投稿もCPDの対象になりますか?

6

 

 社内の活動でも、論文、報告、発表会等に適用されます。 「企業内成果発表」の項目で計上してください。

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W. 企業内研修について
7
 企業内研修プログラムの受講は組織内で行われるすべての研修会が該当すると考えてよいでしょうか? また、OJTはどう考えればよいでしょうか?

7

 

研修プログラムについては、組織(企業)としての年度計画等において研修計画が定められているものが対象となります。最近では、パソコン講習や英会話などもありますが、これらの受講も該当します。

OJTについては、所属部署の年度計画等において社員教育として定められているものがポイントの対象となります。 

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X.社会貢献活動について
8

 大学等の非常勤講師をしていますが、「教育(大学)における活動参画」に該当すると考えてよいでしょうか? また、毎月講義がありますが、その都度、CPDポイントを計上してもよいでしょうか?

8

 

「大学、研究機関主催の講演会の講師」に該当します。ポイントの計上は、「科目」相当毎に与えますので、通常は半年で7ポイントになります。

大学からの委嘱状などを手元に保管願います。
9
 民間企業から講師を依頼されたような場合や社内の技術講習会などの講師はどの様に考えてよいでしょうか?

9

 

 民間企業から依頼された講師、民間主催の講演会の講師等は社会貢献活動としてポイントが計上出来ます。また、組織内の技術講習会、社内のパソコン講習の講師等でも民間主催の講演会の講師として5ポイントが計上できます。
10
 部下の論文の添削指導をしていますが、何に該当するでしょうか? また、学会等の論文集の査読はどうでしょうか?

10

 

会社業務としての投稿許可のための添削指導はポイントに含めません。

学協会の論文査読に相当しますので5ポイントが与えられます。
11
 大学で、研究室の卒業生を対象にテーマを決めて定期的に2〜3時間の技術サロンを開いています。講演した後で、参加者とフリーディスカッションをしていますが、どのようにCPDポイントを計上すればよいでしょうか?

11

 

講演される方には、「大学、研究機関主催の講演会の講師」として、7ポイントが計上されます。

参加される方には、企業内研修相当として5ポイントが適用されます。
12
 JABEE審査に携わりました。この場合のCPDポイントはどのように考えればよいのですか?

12

 

受審側まとめ役は、大学におけるプロジェクト運営と考えて、II-230(7ポイント)で入力して下さい。

審査側の委員、オブザーバはIII-211(7ポイント)、審査長はIII-210(10ポイント)で入力して下さい。

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Y. 業務経験について
     
13  実務経験で「専門的開発業務」には、具体的にどのようなことが該当しますか?

13

 

 本会では、現場技術者の方々を想定して、業務上特に技術的に高度な内容の業務には、業務そのものをCPD活動と見なすことにしました。ポイント数は少ないですが、申請に基づき、承認を致します。

14  特許取得はどの時点でCPDポイントとして計上することができますか?

14

 

特許庁に出願した時点と登録された時点でそれぞれ計上して下さい。

発明者が複数の場合にも、それぞれにポイントを与えます。
   
Z.その他について
15
 大学、研究機関における研究開発・技術業務への参加、国際機関への協力等の対象としてはどこまで考えればよいですか?

15

 

ご自分の所属する組織を離れて、大学や研究機関において特定のテーマを持って個別のプロジェクトに参加する場合が該当します。

休職して国際協力機構等を通じて国際的活動をするような場合も考えられます。

複数年にまたがるプロジェクトは1年毎に入力して計上して下さい。

16  技術士等の資格取得は、どのように計数すればよいですか?

16

 I-211「公的高度資格取得」に該当し、15ポイントが与えられます。

17  資格を更新しましたが、計上できますか?

17

 

 CPD(継続的な教育・能力開発)を伴う資格更新は計上できます。自動で更新される資格や事務手続きのみで更新できる資格は計上できません。
18  自己学習としての専門誌の購読はどれぐらいの期間の購読でよいのでしょうか。

18

 一年毎に計上して下さい。
19
 複数年にまたがるプロジェクトや委員会活動に参画している場合、毎年ポイントを計上できますか?

19

 複数年にまたがるプロジェクトや委員会活動の場合、1年毎にポイントを計上できます。年毎に入力して計上して下さい。
20
 学会の委員会活動は5月から始まるので、年度の始まりと一致しないのですが、どのように入力すればよいでしょうか。

20

 

 例えば2006年度の研究専門委員は2006年5月から2007年4月までです。その通り開始日、終了日を入力して下さい。開始日の年度にポイントが計上されます。
   


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