電子情報通信学会総合大会 2016 企画セッション
「パターン認識・メディア理解」必須ソフトウェアライブラリ 手とり足とりガイド
概要
人工知能,マルチメディア,ビッグデータ解析など多様な分野と密接な関係がある「パターン認識・メディア理解技術」の研究開発にあたり,もはや必須のライブラリ「OpenCV3.0による画像処理」および「Pythonを用いた機械学習」のチュートリアルを開催します.より高精度な手法を希求するこの分野においては,ライブラリを使って研究開発を加速させることがスタンダードになっています.ビギナーがすぐに研究開発を始められるように,そしてエキスパートが最新実装状況を概観できるように,幅広く役立つチュートリアルとなっています.
Information
- 日時
2016年3月16日 13:45〜17:15
- 会場
九州大学(伊都キャンパス) センター2号館3F 2306講義室
- ★重要:参加費無料!★
本企画セッションは「一般公開」です.つまり,どなたでも無料で参加可能です(=総合大会への参加登録も不要).総合大会の受付に行く必要もなく,直接会場にお越し頂ければ参加可能です.
プログラム概要
- 13:45-14:00 (15分) PCの準備時間(※電源に繋ぐなどの軽微な作業用の時間です.環境のダウンロード・準備は「必ず事前にお済ませの」上お越しください.)
- 14:00-15:30 (90分) 浦西友樹先生 (京都大学) OpenCV 3.0 ― コンピュータビジョンを簡単化するライブラリ
- 15:30-15:45 (15分) 休憩
- 15:45-17:15 (90分) 川西康友先生 (名古屋大学) Pythonによる機械学習入門 〜基礎からDeep Learningまで〜
スケジュール
- 12月1日 企画セッションサイト公開
- 2月中旬 ソフトウェア仮想環境の配布 公開しました
ソフトウェア仮想環境
会場での通信状況は十分でない可能性があります.また,環境がインストール済みという前提で,直ちにチュートリアル講演を開始します.
当日は,必ず事前に皆様のノートPCに環境をダウンロード・インストールした上で,ご参集ください.
●3/10までにディスクイメージをダウンロードした方へ
ダウンロードした「ディスクイメージ ver.1」には実習で用いるデータが含まれておりません。下記リンクから「実習で用いるデータ」を追加でダウンロードしてください。
●3/10以降に、これからディスクイメージをダウンロードする方へ
下記のリンク「ディスクイメージ ver.3」には、仮想ディスクイメージと実習で用いるデータが両方とも含まれています。
これからダウンロードする方はver.3をダウンロードしてください。
ディスクイメージ ver.2
(※3/12追記)既にディスクイメージ ver.2をダウンロードした方へ。windows 7 64 bits環境下で解凍できないことがあるようです。新たにディスクイメージ ver.3をダウンロードしてください。
- ディスクイメージ ver.3
VirtualBoxによる仮想環境には次のアカウントでログインできます.VirtualBoxのインストールについて(PRMU2015年度アルゴリズムコンテストのサイトより)
- ユーザー名:tutorial
- パスワード:prmu2016
仮想環境について不具合などございましたら、川西先生(kawanishi( a t )is.nagoya-u.ac.jp)宛てにご連絡ください。
題目:OpenCV 3.0 ― コンピュータビジョンを簡単化するライブラリ
講師:浦西友樹先生 (京都大学)
講演概要
本講演は,コンピュータビジョンのためのオープンソースライブラリであるOpenCV (Open Computer Vision Library) に関するチュートリアルです.カメラにより獲得される視覚情報は汎用性が高く,近年では光学式文字読み取り装置,工場での製品検査,形状モデルの獲得,車載安全装置などに実際に利用されています.本講演ではこれらの視覚情報を簡単に取り扱うことを可能とするOpenCVの最新バージョンであるOpenCV 3.0の導入から簡単な利用方法まで,実習を交えて解説します.
習得できるソフトウェア/開発環境
事前に準備して頂きたいこと
- 仮想化ソフトウェア(VirtualBox)をインストール
- ディスクイメージをダウンロード
講演資料
http://bit.ly/prmu2016_uranishi_slides
ソースコード一式
講師プロフィール
- 2008年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了.
- 同年日本学術振興会PD.
- 2009年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教.
- 2012年大阪大学基礎工学研究科助教.
- 2014年京都大学医学部附属病院助教,現在に至る.
- 2012年フィンランド・オウル大学理学部客員研究教授.
- 電子情報通信学会,日本バーチャルリアリティ学会,IEEE等所属.
- 三次元形状計測,拡張現実感およびヒューマンインタフェースに関する研究に従事.
- 博士 (工学).
題目:Pythonによる機械学習入門 〜基礎からDeep Learningまで〜
講師:川西康友先生 (名古屋大学)
講演概要
本講演は,様々な機械学習ツールを簡単に使いこなす方法に関するチュートリアルです.
近年,SVM,AdaBoost,Random Forestなどのこれまで広く利用されてきた機械学習ツールだけでなく,Deep Learningも様々なところで利用されています.本チュートリアルでは実習を通し,Python及びscikit-learnやchainerといったライブラリを使うことで,これらの機械学習ツールが簡単に利用出来るということを実体験していただきます.
習得できるソフトウェア/開発環境
- Python
- 機械学習ライブラリ(scikit-learn, chainer)
事前に準備して頂きたいこと
- 仮想化ソフトウェア(VirtualBox)をインストール
- ディスクイメージをダウンロード
講演資料
https://drive.google.com/folderview?id=0B42537diBqMUZWwxQUtISDNLbTg&usp=sharing
講師プロフィール
- 2012年 京都大学大学院 情報学研究科 博士後期課程修了.
- 2012年 京都大学 学術情報メディアセンター 特定研究員.
- 2014年 名古屋大学 未来社会創造機構 特任助教.
- 2015年 名古屋大学 情報科学研究科 助教,現在に至る.
- 2011年 パターン認識・メディア理解(PRMU)研究会 研究奨励賞受賞.
- 防犯カメラ・車載カメラ映像を対象とした,人物検出・追跡・検索を含む人物画像処理に関する研究に従事.
- 電子情報通信学会会員.
- 博士(情報学).