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研究賞2012年被表彰者

委員による厳正な審査の結果、2012年の優秀研究賞・学生研究賞はそれぞれ以下のように決定しました(2013年1月23日)。なお、規程に基づき、優秀研究賞は共著者を含む全員、学生研究賞は筆頭著者である学生が表彰の対象となります。

優秀研究賞 (Best Paper Award)

受賞者
  • 嶋田和孝(九州工業大学)
  • 楠本章裕(九州工業大学)
  • 横山貴彦(九州工業大学)
  • 遠藤 勉(九州工業大学)
タイトル
複数人談話における笑いの情報を考慮した盛り上がり判定
  • 2012年6月29日 一般研究会(PRMU研との共催)における発表
概要
複数人談話を対象とし,談話中の盛り上がり箇所を検出する手法について提案する.手法では,言語的特徴の他に,笑い特徴を導入し,精度向上を図る.実験結果より,笑い特徴の有効性が確認された.
選奨理由
    • 盛り上がりというむずかしい内容に対してチャレンジしている点.
    • 評価が難しいタスクに対して、言語情報と非言語情報を組み合わせた手法と、実験の方法論を提供している点を評価したい。
    • 対話や談話において,盛り上がりの箇所を検出することは,今後,役に立つ研究だと思います.

学生研究賞 (Best Student Paper Award)

受賞者
  • 長谷川貴之(東京大学)
タイトル

聞き手の感情を喚起する発話の分類と生成

  • 2012年10月 一般研究会(TL研との共催)における発表
概要
相手の感情を推し量ることは,自然な対話を行うためには必要不可欠な作業である.本論文では,聞き手の感情を考慮した発話生成の実現に向けた足がかりとして,(1) 聞き手にどのような感情を喚起させるのかという観点に基づく発話分類,(2) 聞き手に特定の感情を喚起させるような発話生成,という2つのタスクを提案する.加えて,いずれのタスクに対しても,マイクロブログ上の大規模対話データを用意し,少数の感情表現で対話に聞き手の感情カテゴリをタグ付けした.そのコーパスに基づく統計的手法を提案し,実験を通して有効性を示す.
選奨理由
    • 円滑な対話を実現するために,聞き手が抱く感情を意識するという新たな視点を取り入れた研究であり,対話システムへの応用が期待される.
    • 研究の背景(先行研究のサーベイ)や実験・考察がしっかりなされている.
    • 発言自体の感情ではなく聞いた人の感情を推定するという点に新規性があり楽しい。精度は高くないもののアプローチは的を射ている。

表彰について

表彰式は、2013年6月14〜15日(予定)のNLC研究会の場で行なう予定にしています。

最終更新時間:2013年01月30日 12時05分44秒