HCS研究会賞

HCS研究会賞について

本賞はHCS研究会において発表された研究報告のうち、同研究会の対象分野の発展に寄与するものを、表彰し奨励するものです。ヒューマンコミュニケーション賞の授賞候補の選定過程において、優れていると選定された研究報告(ただしHC賞推薦研究報告を除く)の著者全員に授賞いたします。

HCS研究会賞 受賞者一覧

2020年度

  1. 飯塚重善・後藤篤志・韓 一栄・石濱慎司(神奈川大)
    大学生の健康教育へのコミュニケーションデザイン導入に向けた予備的検討
    2020年3月、HCS2019-85
    • 選評:本研究は、大学の必修科目ではない「健康科学」という科目を、様々な層の学生にいかにして履修させるかということを目的としています。トランスセオレティカルモデル(TTM)という著名な行動変容モデルを応用して、行動変容の各ステージに対応した働きかけをしよう、働きかけ方はコミュニケーションデザインを応用しようという試みです。多様な文献も参照されており、基礎理論に基づいた実践的な研究が期待されます。
  2. 飯塚重善(神奈川大)
    地域密着型スポーツクラブチームのスポンサー企業メリットに関する一考察 ―バスケットボールB3リーグ所属チームのスポンサー企業社員の意識調査より―
    2020年3月、HCS2019-90
    • 選評: 地域密着型スポーツクラブのスポンサー企業に焦点を当て、アンケート調査をしています。ビジネスやマーケティングのような研究領域とは異なり、これまでのHCSではあまりない研究対象です。目的はスポーツクラブと企業の良好なスポンサー関係の構築ですが、コミュニケーションがキーであることが説得的に述べられており、HCSの視野を広げることに貢献するものです。
  3. 堀田拓海・竹内勇剛(静岡大)
    他者観察を通じた創造的問題解決のモデル化
    2020年5月、HCS2020-1
    • 選評: 本研究では、協同による洞察問題解決において、相手である他者の行動がどの程度意図によるものと考えるかに応じて、固着の解消がスムーズになされ、それに従い洞察問題解決がなされるという実験仮説を、議論により構築しています。結果は今後であるが、問題への興味深いアプローチで、コンピュータやエージェントによる創造性支援のデザインに貢献しうる、将来性が認められます。

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