2012年3月HCSワークショップ・研究会 †
「『身体,あそび,コミュニケーション』およびコミュニケーション一般」発表募集
概要 †
- テーマ: 『身体,あそび,コミュニケーション』およびコミュニケーション一般
- 開催日: 2012年3月5日(月)−6日(火)
- 開催場所: ホテルウェルシーズン浜名湖
静岡県浜松市西区舘山寺町1891
- 発表申込は締め切りました。
スケジュール †
- 申込締切: 2012年1月18日(水)
- 原稿締切: 2012年2月13日(月)厳守
テーマ †
コミュニケーションを「繋がり」として捉えてみると,繋がる接点/接面には「あそび」が必要であることが近年わかってきています.音声対話では話者交替の際の時間的幅が話者間のインタラクションに重要な役割を担っていますし,手話においても「渡り」と呼ばれる動きが意味解釈に強く影響してくることが明らかになっています.さらに二者間での身体的なインタラクションにおいても,相互の身体行為が行われる中に「あそび」として一見無意味な動きが観察されることがありますが,実際にはその動きこそが相手に対する予期的な手掛かりとなっている可能性があります.
本ワークショップでは,こうした意味としての「あそび」に着目し,コミュニケーションにかかわる身体の問題について発表・議論する場を提供します.
娯楽や余興としての「あそび」ももちろん範疇に含みますし,適度なゆとりとしての「あそび」に着目することで,心と身体の間,自己と他者との距離感,操作者とアバターとの隙間,セラピストと患者の関係などの様々な問題も含まれます.
なお,HCS研究会幹事団および運営委員の中で構成されるプログラム委員会において,発表の可否を判断する場合がございますので予めご了解ください.
また,昨年に引き続き合宿形式のワークショップとして行います.
参加者間の交流を深めるために,原則として宿泊(男女別相部屋)・懇親会の手続きはHCS3月ワークショップ事務局がまとめて行う予定ので,予めご了解ください.
発表・参加登録や宿泊・懇親会等に関する詳細は,ホームページにて近日中に掲載します.
宿泊のご案内 †
今回は,恒例の合宿形式の研究会を開催いたします.
つきましては可能な限りご発表者,聴講参加者の方々には指定のホテル(ホテルウェルシーズン浜名湖)に宿泊して頂き,時間に制約のない密度濃いディスカッションをしていただけたらと考えています.
宿泊の申し込みに関する注意事項は下記の申し込みサイト内に詳しく記載されておりますので,十分にお読みになった上でお申し込みください.
宿泊費 †
- 2泊(一般; 32,000円,学生; 26,000円)
- 1泊(一般; 16,000円,学生; 13,000円)
- 研究会の参加費:無料
(ただし,必要な方においては予稿集代は別途必要です)
宿泊申し込みサイト †
(懇親会,無料送迎バスの予約もこちらからお願いします)
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?hl=ja&pli=1&formkey=dEt5OXFQMDJ4ckcwS3NsaHltdW9yYnc6MQ#gid=0
申し込み期限は*2月10日(金)17:00まで*といたします.
申し込み数が多い場合は,上記の期限前に締め切る場合がございますのでお早めにお申し込みください.
なお,申し込み期日を過ぎた宿泊については,竹内まで(takeuchi[at]inf.shizuoka.ac.jp)直接問い合わせください.
室数に限りがありますので,ご自身で宿泊先をご用意頂く可能性もあります.
臨時無料送迎バスのご案内 †
今回の研究会の開催にあたって,浜松駅〜ホテルウェルシーズン浜名湖間の往復に臨時無料送迎バスを用意しました.研究会への参加者であればご宿泊にならない方も利用可能です(予約不要).どうぞご利用ください.
- 往路: 3月5日(月) 9:40発(ホテル直行)
- 復路: 3月6日(火) 17:30発(浜松駅直行)
- ホテルウェルシーズン浜名湖玄関
- 新幹線
- (上り)
18:20浜松駅発 こだま672号
18:48浜松駅発 こだま674号
19:10浜松駅発 ひかり482号
- (下り)
18:30浜松駅発 こだま671号(名古屋行)
18:38浜松駅発 ひかり481号(岡山行)
☆新幹線こだま号のご利用に際しては,JR東海ツアーズの「ぷらっとこだまエコノミープラン」のご利用がお得です.
http://www.jrtours.co.jp/kodama/
HI-SIGCEとの連続開催 †
また,本研究会を開催するにあたっては,ヒューマンインタフェース学会コミュニケーション支援研究会(HI-SIGCE)の談話会との連続開催となっており,3/4PM-5AMがHI-SIGCEのセッション,3/5AM-3/6がHCSのセッションという構成になっております.2連泊でのご参加も歓迎しています.
ご参加にあたっては特別に資格は必要ありません.どなたでもご参加いただけます(ただし,こちらは参加費が必要です).
温泉に入りながら密度の濃いディスカッションをどうぞご期待ください.お待ちしております.
発表形式 †
2つの発表形式で募集します.
1.ポジションペーパー †
『身体,あそび,コミュニケーション』という問題について,本学会の研究会原稿フォーマット2ページ以内にまとめます.
原稿では,発表者の研究分野や専門・活動領域における「コミュニケーションの身体」の位置づけを明確にしてください.その上で,当該領域における身体の「あそび」に関する研究マップや現在の問題点,今後の方針・方向性などについて自由にご記述ください.
なお,この原稿は研究会誌に掲載されますが,HC賞の候補対象とはなりません.
ポジションペーパーの頁数は1件2枚以内.発表時間は15分(質疑応答込み).
2.一般発表 †
『身体,あそび,コミュニケーション』およびコミュニケーション一般というテーマに沿った内容で,本学会の研究会原稿フォーマット6ページ程度でまとめます.
発表時間は30分(質疑応答込み).
プログラム †
3月5日(月) 午前 あそび (1) (10:30〜12:00) †
- 1.じゃんけんにおける行動の同期と身体相互行為
○細馬宏通(滋賀県立大)
- 2.母子の身体接触を伴う遊びにおける動作と発話の時系列分析
○百瀬桂子・根ヶ山光一・石島このみ・菊池英明・誉田雅彰・市川 熹(早大)
- 3.母子のくすぐり遊びにおける行動のマイクロ分析
○石島このみ・根ヶ山光一・百瀬桂子(早大)
3月5日(月) 午後 招待講演 (13:00〜15:30) †
- 4.[招待講演]文楽人形遣いと身体性
○吉田勘彌(人形遣い)・森田寿郎(慶大)
- 5.ディスカッション
3月5日(月) 午後 あそび (2) (15:45〜17:00) †
- 6.サルの社会的遊びにおける「遊び」〜 関連性理論とニホンザルのコドモのインタラクション 〜
○島田将喜(帝京科学大)
- 7.遊びの種類別にみる子どもを惹きつける要素の検証
○太田晶子(札市大)
- 8.Pseudo-Hapticsによるゲーム用インタフェースにおける運動ならびに筋電図の同時解析
○青木広宙(広島市大)・追坂則弘・松本浩伸・平田正幸・追坂明美・内田泰則・吉野智昭(追坂電子機器)・古川 亮(広島市大)
3月5日(月) 午後 コミュニケーション(基礎) (1) (17:15〜18:45) †
- 9.身体表現の共振ダイナミクス 〜 手合わせ表現の共創における場の働きについて 〜
○三輪敬之・渡辺貴文・板井志郎(早大)・西 洋子(東洋英和女学院大)
- 10.行為の創出可能性と1/fゆらぎ
○板井志郎・三輪敬之(早大)
- 11.直接対面はポジティブな表情表出を促進する
○石田彩夏・上田祥行・布井雅人・吉川左紀子(京大)
- 12.欺瞞時に、生じる感情が非言語的行動の変化に及ぼす影響 〜 −顔面表情に着目して− 〜
○朴 喜静・大坊郁夫(阪大)
3月6日(火) 午前 コミュニケーション(技術) (1) (9:00〜10:15) †
- 13.自己アバタを対面合成した実映像対話システムの提案
○小林亜由美・高田友寛・石井 裕・渡辺富夫(岡山県立大)
- 14.テキストチャットを用いた留学生のための日本語ライティング学習支援システム
○董 辰・村田和義・渋谷 雄(京都工繊大)
- 15.ビデオ通信環境における対人印象の規定因に関する探索的実験研究 〜 第三者に対する映像呈示と音声呈示の比較 〜
○松田昌史(NTT)・八重樫海人・大坊郁夫(阪大)・三上 弾・熊野史朗・大塚和弘・大和淳司(NTT)
3月6日(火) 午前 コミュニケーション(技術) (2) (10:30〜12:00) †
- 16.音像による仮想的な身体から与えられる音声指示に基づくアドレス先の推定
○兵藤幸与・小暮 悟・竹内勇剛(静岡大)
- 17.遠隔地コミュニケーションにおける非言語行動表出と他者から受ける印象の関連
○八重樫海人(阪大)・松田昌史(NTT)・大坊郁夫(阪大)
- 18.遠隔2者間共食コミュニケーションにおける食事映像の有無の効果
○古川大智・井上智雄(筑波大)
3月6日(火) 午後 コミュニケーション(基礎) (2) (12:45〜14:45) †
- 19.2者間会話におけるパーソナリティ認知と自己の表出との関連
○松山早希・大坊郁夫(阪大)
- 20.小集団の問題解決場面におけるコミュニケーション行動と対人認知との関係 (2) 〜 コミュニケーション行動と対人関係 〜
○藤原 健・大坊郁夫・松山早希(阪大)
- 21.インディアンポーカーにおける対戦者の顔方向の分析
○渡邊栄治(甲南大)・尾関孝史(福山大)・小濱 剛(近畿大)
- 22.講演における話し手と聞き手のインタラクションの分析
○渡邊栄治(甲南大)・尾関孝史(福山大)・小濱 剛(近畿大)
3月6日(火) 午後 コミュニケーション(社会) (15:00〜16:45) †
- 23.死にゆく人へのケア 〜 コラージュを媒体に人生を語ることで繋がるこころと体 〜
○古谷スミ子(阪信愛)
- 24.表情認知に対するニート・ひきこもりリスクの影響 〜 背景人物の表情の効果に着目して 〜
○矢野裕理・内田由紀子(京大)・増田貴彦(アルバータ大)
- 25.独居高齢者が抱える主観的問題とその要因
○濱口菜々・朝井大介・安部伸治・浅野陽子(NTT)
- 26.高齢の初心者に向けたWeb利用方法のインストラクション手法に関する検討
○橋本 遼・渡辺昌洋・安部伸治・浅野陽子(NTT)
- ポジションペーパー:発表 10 分 + 質疑応答 5 分
- 一般講演:発表 20 分 + 質疑応答 10 分
プログラムに関する問い合わせ †
- 上杉 繁(HCS研究会副委員長,早稲田大学 理工学術院)
wesugi[at]waseda.jp
宿泊に関する問い合わせ †
- 竹内 勇剛(HCS研究会委員長,静岡大学 創造科学技術大学院/情報学部)
takeuchi[at]inf.shizuoka.ac.jp
その他 †
3/4−5には,ヒューマンインタフェース学会コミュニケーション支援専門研究会の連続開催も計画されておりますので,合わせてのご参加をお待ちしております.
http://sig.his.gr.jp/sigce/