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第2回EMCJ Touchpoint 参加企業・学生リスト

参加予定企業一覧(申込順)

企業名求める人材の技術分野(キーワード)
1株式会社日立製作所EMC, パワエレ, 回路, 電磁気学, 静電気, 電磁界解析, 回路解析, 機械学習
2株式会社デンソーEMC, パワエレ
3マイクロウェーブファクトリー株式会社EMC, アンテナ, マイクロ波・ミリ波
4三菱電機株式会社イノベーション, 研究開発, EMC, Signal Integrity, Power Integrity, 熱設計, 電磁気学, 回路, シミュレーション技術, 産業応用研究
5長野高専高速信号伝送評価センター教育研究,EMC, プリント基板, マイクロ波・ミリ波, 誘電・磁性材料, 電磁界解析
6パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社EMC, 電磁界解析
7株式会社東陽EMCエンジニアリングEMC, 計測技術, 分析, ソリューション, パワエレ
8株式会社オートネットワーク技術研究所EMC, アンテナ, ミリ波, 磁性体, 自動車
9三菱電機エンジニアリング株式会社EMC, パワエレ, 静電気, 回路, 基板等設計
10株式会社IDAJEMC
11株式会社テクノサイエンスジャパンEMC, マイクロ波, ミリ波
12株式会社村田製作所EMC, パワエレ, 電磁界解析, 回路解析, 磁性体
13株式会社NTTドコモEMC, 電波防護, 電磁障害, マイクロ波, ミリ波, サブテラヘルツ波
14川崎重工業株式会社EMC, アンテナ, マイクロ波・ミリ波, 雷, 電磁界解析, 電波吸収体, パワエレ
15NTTアドバンステクノロジ株式会社EMC, EMSEC, 計測技術, 国際標準化
16株式会社SOKENEMC, パワエレ

参加学生一覧(敬称略、申込順)

氏名 所属 研究分野(キーワード)
ポスタータイトル
ポスター概要
1 池田 明浩 九州工業大学大学院 オートモーティブEMC
車載通信機のイミュニティ予測に向けた取り組み
自動運転や運転アシスト、EV・HEVの発展を背景に、車載通信の高速化が進んでいる。一方、車内の電磁環境は複雑さを増しており、車載通信機のイミュニティ特性はさらに重要になっている。しかしながら、イミュニティ評価は仕様・機器変更に合わせて繰り返されることが多く、開発コスト増加の一因となっている。したがって本研究では、イミュニティ評価の一部をシミュレーションに置き換えることを目指している。現在は、「シミュレーションのためのマクロモデル構築」「妨害波で誤動作が発生する仕組みの調査」といった取り組みを進めている。
3 谷本 蒼真 岡山大学大学院 サイドチャネル攻撃,EMC
EMサイドチャネル攻撃の耐性予測
暗号回路から漏洩する物理的挙動を解析し,暗号を解読するサイドチャネル攻撃 (SCA) が提案され,情報漏洩の脅威となっている.そのため,セキュアな暗号化デバイスを設計開発するには,SCA への耐性評価および対策が重要である。SCA 対策するにあたり,設計段階における機器への SCA 結果の予測がコスト削減の観点で重要である。SCA の一つに電磁波解析(EMA)攻撃も存在する。EMA 攻撃は非接触かつ比較的非侵襲な攻撃であり、アタックサーフェスが広い点が脅威となる。そこで,本研究ではプリント回路基板設計への適用を目的とした EMA 攻撃の予測を行う。AES-128 を実装した SoC FPGA が組み込まれた基板上の測定点において異なる向きの電磁界を予測し,相関電磁波解析(CEMA)を実行する。CEMA 結果について,実測における漏洩帯域を予測することができた。
4 関本 悠太 岡山大学大学院 EMI, ブラシモータ, インピーダンス, ノイズ
ブラシモータに印加される電圧及び電流を用いた動作内部インピーダンスの同定
ブラシモータのブラシノイズによるEMIを抑えるには、動作中のノイズ源等価回路を高精度に把握したEMIフィルタ設計が不可欠である。従来、VNAとAMNを用いた同定法が提案されてきたが、ディエンベディングの影響による低周波での電源インピーダンス混入、ブラシノイズ重畳による低S/N比など課題が残った。そこで本報告は、AMN、パルスジェネレータ、オシロスコープから成る測定系で動作時内部インピーダンスを推定する新手法を提案する。AMNは電源側インピーダンスを安定化しつつ信号を注入し、電流計測には直流を阻害せず電圧降下を生じないコイルをAMNとモータ間に挿入して両端電圧とインピーダンスから電流を算出する。当初2式の方程式系に対し、パルスジェネレータ接続AMNを切替えて再測定し4式へ拡張、最小二乗法で内部インピーダンスを同定した。先行研究と提案手法の同定結果比較の結果、0.4 MHz未満では従来法の信号不足によるS/N低下で差異が見られたが、それ以外では概ね一致し、本手法の妥当性が確認された。
5 三宅 裕翔 岡山大学大学院 M系列変調TDR,信号処理
M系列変調TDRにおける送出信号の周期性を利用した相互相関演算軽量化の検討
M 系列変調 TDR では送出波と反射波の相互相関演算によりノイズの影響を低減でき,バス型ネットワークでの異常検出への利用を検討している.性能が十分高くない機器でも異常検出を行うため,A/D 変換時のサンプリングに着目する.シンボル長に対するサンプリング点数の検出感度への影響を調べるため,サンプリング開始タイミングのずれや SNR を考慮したシミュレーションを行った.設定条件のもと評価した結果,シンボル長をサンプリングする最小の整数の点数が,ノイズなしでは 2 点,SNR = 10 dB では 3 点,SNR = 0 dB では 4 点必要だった.また,限られたメモリで異常検出を行うには,従来のように反射波データを一旦取得した後相関演算を行うのではなく,反射波観測のサンプリングの都度,相関演算を行う必要がある.さらに,送出パルスの波形の特徴を利用した相関演算を行うことで,シンボル長に対するサンプリング点数が4の時,乗算数を252から4に減らすことができた.
6 金谷 祐輝 奈良先端科学技術大学院大学 暗号、サイドチャネル攻撃、故障注入攻撃
故障感度解析における計測誤差が秘密鍵取得性に与える影響評価
故障感度解析においては、特定の暗号処理に対して故障を誘発可能な最長周期(故障感度)を測定し、その値を用いて秘密鍵を取得する手法が知られている。しかし、暗号処理内部のデータパス遅延のばらつきやクロックのジッタ(グリッチを含む)によって故障感度に計測誤差が生じると、鍵取得の成功率が低下する恐れがある。本研究では、故障感度計測時に想定される誤差モデルを導入し、誤差を含む故障感度セットを用いた秘密鍵の取得をシミュレーションすることで、計測誤差が鍵取得に与える影響を定量的に評価する。
7 劉 世彦 静岡大学大学院 EMC
自動車用ワイヤーハーネスの電気特性予測における畳み込みニューラルネットワークの解釈性に関する研究
本研究は,自動車用ワイヤーハーネスの電気特性診断における解釈性向上を目的とする。近年,AI活用は盛んであるが,機械学習モデルの内部判断過程は十分に理解されておらず,信頼性の向上を妨げている。そこで本研究では,Score-CAMを用いてCNNの診断機構を可視化し,モデルがどの線束領域を重要視しているのかを明確にした。既存のGrad-CAMとの可視化比較に加え,本研究のScore-CAM結果および期待される理想的な分布を提示し,解釈性と有効性の改善を示す。
8 脇 修平 北海道大学大学院 生体EMC
金属製医療器具が埋め込まれた人体における携帯電話周波数帯電波ばく露時の局所平均SAR評価
人体に金属を埋め込んでいる場合,指針値以下の電波ばく露でも局所的な比吸収率 (SAR : Specific Absorption Rate) 上昇の可能性が示唆されている.したがって,金属製医療器具の装着者に対する指針適合性の検討が重要となっている.著者らはこれまで,医療用埋込金属プレート近傍で生じるSARおよび温度上昇の評価を実施してきた.本稿では,金属製医療器具の寸法や周波数の違いに応じた局所平均SAR評価を,数値解析により実施した.
9 光保 怜 岡山大学大学院 ハードウェアセキュリティ, EMC
電力解析および深層学習SCAによるFPGA実装SCA対策AESの耐性評価
サイドチャネル攻撃(SCA:Side-Channel Attack)は、暗号処理時の消費電力や電磁波などの物理的漏洩から秘密鍵を推定する深刻なリスクがある。特にAES(Advanced Encryption Standard)のような標準暗号方式も攻撃対象となり、従来の相関電力解析(CPA:Correlation Power Analysis)に加え、近年は深層学習を利用したSCAが主流となり、事前知識なしでも高精度な鍵回復が可能である。このため、FPGA実装においてもSCA耐性の評価と対策の検討は不可欠である。本研究では、SCA対策として1クロックで複数ラウンドをまとめ、全ラウンドを4クロックで完了するAESをFPGA基板ArmFrogs-ALICEに実装した。これにより1バイト単位での鍵回復を困難にし、耐性向上を図った。実機にてCPAおよび事前学習を行わない深層学習SCAを適用し、その有効性を検証した。
10 玉井 誠人 名古屋工業大学大学院 オートモーティブEMC
車載Ethernetに対するBCI試験とDPI試験におけるエラー発生周波数の関係の調査
近年、車載通信システムの高機能化に伴い、安全性を確保するためのイミュニティ試験の需要が高まっている。しかし、イミュニティ試験には多数の試験項目が存在するため、試験全体に要する時間は膨大となる。そこで本研究では、相関性が報告されているDPI試験とBCI試験に着目し、DPI試験の結果からBCI試験の結果を予測する手法の検討を行っている。両試験は試験手法や条件に相違がある一方で、いずれも通信エラーの評価を指標としている点で共通している。本研究では、この共通性に基づき、両試験における通信エラーの発生要因を明らかにし、DPI試験の段階からEMC設計を可能とすることを目指している。
11 北原 尚典 名古屋工業大学大学院 イミュニティ
Phase Locked Loop回路の正弦波ノイズに対する耐性評価
近年、車載通信では自動運転や高度な制御に伴い大容量かつ高信頼な通信が求められ、従来のCANに代わり車載イーサネットの導入が進んでいる。先行研究では、この車載イーサネットにおいてシンボル関連周波数付近で誤動作が集中することが報告されており、その要因の一つとして内部のCDRが関連していると考えられる。本研究ではCDRの基盤であるPLLに着目し、PLLの電磁感受性について検討をした。信号線にCWノイズを印加して、出力クロックのジッタを実測およびシミュレーションで解析した。その結果、クロック周波数そのものでは影響が小さい一方、その近傍ではわずかな周波数ずれでもジッタが大きく増加することを確認した。これはPLLがノイズの影響で立ち上がり判定点を誤り、出力周波数が乱れやすくなるためと考えられる。今後はCDRでのジッタの解析、ノイズ印加時の通信エラーとジッタの関係の解析に努めたい
12 内藤 さくら 長野高専専攻科 プリント基板
20GHz超における低損失基板の複素誘電率と伝送特性の検討
電子機器内の信号伝送速度が高速化しており,プリント基板に求められる周波数帯域は今後〜100GHz帯が必要と言われている.本研究では低損失基板の伝送特性を明らかにすることを目的として平衡型円板共振器法(BCDR)を用いて,複素誘電率を測定した.基板毎に比誘電率ならびに誘電損失の値が異なった.FILT+Prony法により周波数分散性をFDTD電磁界解析に組み込み,Sdd21を解析して実測結果と比較した.実測と解析から誘電損失が大きいFR-4,MEGTRON6,MEGTRON7の順に伝送特性の損失が大きくなった.実測と解析結果は高周波になるほど差が拡大し,50GHzで2〜3dBの差になった.
13 中山 駿 関西学院大学大学院 コモンモードノイズ, インピーダンスバランス, インバータ
三相インバータ回路における寄生容量構成変更によるインピーダンスバランス法のノイズ低減効果に関する検討
電動モータを制御するための三相インバータは広く利用されているが,スイッチングにより生じるノイズが課題となる。特にコモンモード(CM)ノイズは,各機器の寄生容量を介してグラウンドを経由し大きなループを描くため,問題を引き起こしやすく対策が必要である。ノイズフィルタやフェライトコアを追加することで対策可能だがコストの増加が問題となる。そこでこれまでにインピーダンスバランス法を用いたノイズ低減法を提案した。提案法ではにCM等価回路のインピーダンスバランスが改善されノイズが低減できるが,実測のノイズ低減効果が理論値と乖離するという課題があった。本報告ではその原因究明のための検討結果を示す。
14 藤岡 祐希 関西学院大学工学部 EMC, パワエレ
電源ラインノイズフィルタ特性の支配的な寄生成分の特定
精密機器や電源装置などの電子機器を使用する際,他の機器に影響を及ぼす可能性のあるノイズが発生する。そのため,国際電気標準会議(IEC)などによってノイズ規格が定められており,その規格を満足するために電源ライン用ノイズフィルタが設置される。しかし近年,電源装置におけるワイドバンドギャップデバイスの普及拡大や,小型化・高効率化への要求に伴うスイッチングの高速・高周波化によりノイズが増加している。よって,ノイズフィルタの高性能化が求められており,そのためには多数の寄生成分のうち支配的なものを把握することが重要である。本研究では市販の電源ライン用ノイズフィルタを対象に,支配的な寄生成分の特定を行う。
15 金子 千明 神戸大学大学院 EMC
樹脂インタポーザにおけるICチップの電磁ノイズによるクロストーク影響に関する基礎検討
近年,電子機器は高性能化と小型化の要求から高密度実装が進み,ICチップ間の電磁干渉(EMI)が深刻な課題となっている。特に,複数のICを同一インタポーザに集積するヘテロジニアス実装では,チップ内部の高周波ノイズが配線に結合し,信号歪みやジッターを招く恐れがある。本研究では,ICチップを模擬したノイズボードとFFCを用いた実験系を構築し,アイパターン測定によりクロストークの影響を可視化した。その結果,ノイズ印加時には振幅変動やジッター増加が確認され,信号品質への明確な影響が示された。本成果は,将来の高密度実装におけるノイズ抑制設計や信頼性向上に向けた指針を与える基礎データとなる。
16 大谷 唯人 青山学院大学大学院 EMC, パワエレ
線間距離が変化する平行二線線路の伝送線路理論によるモデリングに関する検討
インバータとモータ間を繋ぐケーブルは数十m と長い場合があり,ケーブルから生じる磁界ノイズはそのレイアウトに依存する.この磁界ノイズ低減に向けたレイアウト設計を高速化するために,簡易的な理論計算式に基づいた磁界の高速計算が望まれている.近傍磁界の計算精度を向上させるためには,ケーブル上を伝搬する電流を正確に求めることが必要である.本研究では電流の計算精度向上のため,新たな伝送線路理論によるモデリング方法について検討した.
17 此内 崇登 青山学院大学大学院 EMC, パワエレ
微小ダイポールアンテナの放射磁界式を用いた 平行二線線路からの磁界計算精度の検討
インバータとモータ間を繋ぐケーブルは数十 m と長い場合があり,ケーブルから生じる磁界ノイズはそのレイアウトに依存する.このノイズ低減に向けたレイアウト設計の時間を短縮するため,簡易な理論計算式に基づいた磁界の高速計算手法が望まれている.これまでに,我々は簡易なスカラー計算手法であるビオサバールの法則を用い,直線ケーブルを模擬した平行二線線路から生じる磁界計算について検討してきた.しかし,この手法は誘導界の大きさのみの計算であることから,観測点までの距離 r と波数 k0 の積 k0r の増加に伴って精度が低下することがわかっている .本研究では,放射界を考慮可能な微小ダイポールアンテナからの放射磁界式を用いることによる計算精度の向上について検討した.
18 柳沢 勇希 静岡大学大学院 EMC, 機械学習
機械学習を用いた電磁界解析
従来の数値解析手法では、高次元問題や複雑な形状の解析は困難であった。Physics-Informed Neural Network(PINN)は、偏微分方程式や境界条件を損失関数に組み込み、物理法則に沿った解を学習可能とする新しい手法として注目されている。しかし、その多くは2次元や単純形状への適用にとどまっており、高次元問題での適用には課題が残る。本研究では、同軸円筒の静電ポテンシャル問題を従来の2次元から3次元へ拡張し、PINNを用いて解析を行った。さらに、二次ニューロン(Quadratic Neuron)を導入することで、曲線的な電位分布をより自然に表現し、少ない層でも高精度な学習が可能であることを検討した。今後は、同様のアプローチをより複雑な形状や境界条件へ適用し、広範な物理問題への応用を目指す。
19 名和田 悠人 岡山大学工学部 EMC
非侵襲電圧・電流印加プローブの検討
製品の安全性と信頼性を確保するために重要なEMC試験の中の一つに,非侵襲的に電流を印加するBCI法という試験がある。そのなかで用いられるBCIプローブには,太径ケーブルをクランプした際の印加特性が不明な点であることや,電圧性のノイズに対しての評価に弱いという点があった。このようなことから,電圧ノイズを印加できる手法として,従来のBCIプローブの構造を応用し,クランプ内部に誘電体を挿入することで,寄生容量を増加させ,電圧印加の実現を目指す。
20 庄 健 岡山大学工学部 EMC
非一様な伝送線路に対する固有モード分解の検討
本研究は,一様断面で得たモード情報を用いて非一様二線路の特性を予測する方法を示す.均質・無損失のもとで抽出した L,C 行列を基底変換し,GND/誘電体への距離変化に起因するモード伝搬項と,基底の位置依存性に起因するモード変換項を導出する.さらに,A?O比較では伝搬項が支配的,O?C比較では変換項が支配的であることを数値検証した.このことより,高さのみ変化させた断面構造 A,ツイストのみ加えた断面構造 C,一様二線路の断面構造 O から幾何→モード量の補間関数を構築し,非一様二線路 B の特性を再構成する.
21 中村 幸成 岡山大学工学部 サイドチャネル攻撃, 深層学習
深層学習サイドチャネル攻撃耐性の低コスト予測を目的とした暗号ハードウェアの漏洩波形モデリング
深層学習サイドチャネル攻撃(DL-SCA)が代表的なサイドチャネル攻撃(SCA)対策であるMaskingに対して攻撃が可能であるため,情報漏洩の脅威となっている.DL-SCA耐性評価を攻撃成功率(SR)で評価する場合,複数の波形セットが必要であるため,測定時間が膨大となる.本検討では,評価コスト削減を目的として,漏洩波形を模擬することでSR算出に必要な測定回数を削減する方法を提案する.複数の暗号処理の中間値を説明変数とする漏洩波形の重回帰モデルを用いて,SR評価に必要な膨大な数の漏洩波形を模擬する.
22 高田 大夢 九州工業大学大学院 TDR法, 架空配電系統
回路計算を用いた分岐を有する架空配電系統の事故点探査に適したTDRパルス波の決定
架空配電系統に TDR(Time Domain Reflectometry)パルスを印加し, 反射波を解析することで事故点を標定する手法が注目されている. 本報告では, 電力中央研究所赤城試験センターにおける実験系統を対象に, 分岐を有する実規模配電系統の等価回路を構成し, 縦続行列を用いた TDR パルス伝搬の模擬手法を提案する. また, 同模擬系統に対し, 回路計算により適切なパルス波形の諸元を導出する. 解析の結果, 適切な印加パルス条件は測定点ごとに異なり, 配電系統の分岐構造に大きく依存することが明らかとなった. 具体的には, 測定点 1 ではパルス幅 75 ns, 振幅211 V 以上, 測定点 2 ではパルス幅 200 ns, 振幅 424 V 以上が適切であることが判明した.
23 新村 奨 奈良先端科学技術大学院大学 EMC
フリースペース法による電波吸収体評価のためのFDTD解析法の基礎検討
Beyond5G/6G回線やミリ波レーダなどのミリ波帯での通信環境において,電磁干渉を防止するためにノイズ抑制シートが用いられている.本研究では,ノイズ抑制シートの電波吸収特性体を評価する電磁界シミュレータを構築するため,フリースペース法で用いられるホーンアンテナを組み込んだ有限差分時間領域法(FDTD法)によるシミュレータを用いる.本報告では,アンテナの形状や誘電体レンズの曲率を正確にモデル化するため,誘電体レンズ付きアンテナをCT-Scanで撮影し,ポリゴンデータを取得する.取得したモデルは細かい歪みが発生しているため,ポリゴンデータ量が膨大である.そのため,頂点数を削減しモデルを最適化してラスタデータに変換した.その後,ラスタデータ上で誘電体レンズアンテナの材料ごとに分離を行い,FDTD解析に組み込んだ.集光位置における回折パターンを比較したところ,メインローブにおける電界振幅は一致した.モデル化が容易でない湾曲形状を有した物体における解析システムの有用性を示すことができた.
24 赤塚 優輝 奈良先端科学技術大学院大学 EMC
ミアンダ構造を有する差動線路で発生するクロストークの時間-周波数領域評価
PCと外部モニタや外付け記憶媒体を接続するために,USB (Universal Serial Bus) やHDMI (High-Definition Multimedia Interface) が用いられている.これらの規格では複数の差動線路対による高速なデータ伝送が行われ,線路間の遅延時間を調整するためにミアンダ構造が用いられる.これまでミアンダ構造を有した差動線路が伝送特性に与える影響については評価されてきたが,ミアンダ構造を有した線路が隣接する線路に与える影響については定量的に評価されていない.本研究ではミアンダ構造を有した線路と隣接線路間で発生する近端クロストーク,遠端クロストークをFDTD解析を用いて評価した.具体的には8 PortミックスドモードSパラメータによる周波数領域評価とステップパルスを印可した際の時間応答を解析した.周波数領域評価の結果より,ミアンダ構造を有することで,反射特性Scd11が増加し,近端クロストークSdd21 ,Scd21も増加することが明らかとなった.また,時間領域評価より,ミアンダ構造の位置が変化することで発生する近端クロストークの強度とタイミングが変化することが明らかとなった.
25 藤井 大智 九州工業大学工学部 高速有線通信
STQケーブルを用いたモード多重伝送方式の通信実験
近年では、自動運転や車載機器の機能向上により、車載機器通信の高速化が進んでいる。そのため、通信のリアルタイム性や、安全性の向上が必要とされている。そこで、著者は有線通信の通信品質を低下させるクロストークの抑制に着目し、これまでにクロストークの少ない並列伝送としてモード多重伝送方式を提案している。現在は、4線一対のシールド付き撚り線であるSTQ(Shielded Twisted Quad)ケーブルを用いて、モード多重伝送方式を実証するアナログフロントLSIを開発し、250Mbpsでの通信を実現した。
26 志水 優希 大阪工業大学大学院 EMC, パワエレ, インピーダンス
非接触インピーダンス測定での電流プローブ用の磁性体と巻線構造の影響
本研究は、非接触インピーダンス測定における電流プローブの精度向上を目指し、磁性体と巻線構造が算出結果に与える影響を評価した。まず、特性の異なる5種類の磁性体を用いて電流プローブを作製し、各磁性体で算出した結果を乖離値で比較した。その結果、ナノクリスタルが低周波から広帯域で最も高精度な測定を可能にすることが分かった。次に、巻線方法を3パターンに変えて電流プローブを作製した。各巻線構造で算出し乖離値と磁性体特性を比較した。
28 渡辺 侑 岡山大学大学院 モータ
HEV駆動用途においてネオジム磁石を用いたラジアルギャップ型モータと競合可能なフェライト磁石と丸線を用いたアキシャルギャップ型モータ
現在,EVやHEV駆動用モータには出力を向上させるためにネオジム磁石を用いたラジアルギャップ型モータが採用されている。一方,ネオジム磁石には供給の不安定性や高いコストといった欠点が存在する。そこで,本研究ではフェライト磁石と丸線を用いることで製造コストを低減したアキシャルギャップモータを提案する。フェライト磁石を用いることで最大磁束密度は低下するが,磁石表面積を最大化する新規ロータ構造と新しい圧粉磁心のプレス方法による固定子のつば形状の最適化により,比較対象とした市販のHEV駆動用ラジアルギャップモータと同等の出力で全運転範囲において高効率化を達成した。