=================================================================== 第42回サイバーワールド(CW)研究会のご案内 =================================================================== ◆ テーマ「デジタルトランスフォーメーション(DX)とサイバーワールド」 電子情報通信学会サイバーワールド(CW)2種研究会では、下記の通り第41回目の 研究会を開催します。 皆様の多数のご参加と活発な意見交換をお待ちしております。 ◆ 開催日程 日程:令和元年6月26日 13:30~17:00 場所:国立情報学研究所 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 12階 1208号室 アクセス: https://www.nii.ac.jp/about/access/ ※ 参加者把握のため事前登録をお願いします。 研究会に参加される方は、前日6/25(火)までに担当委員の 岡田 (okada_t@nii.ac.jp) まで、「氏名(ふりがな)」「学校・会社名」「役職」 「mail アドレス」「懇親会の参加不参加」をメールでお知らせください。 ◆ 開催趣旨 現在、さまざまな生活の中で国や自治体、職業やサービス、産業、企業、人、 物、機械などに関係する技術は、複数の関係がなかったそれぞれがつながり、連 携して絡み合うことによって、社会課題の解決、既存の形あるものやサービスが 新しい付加価値を創り出し、ビジネスやサービスなどが創出されている。これら のデジタルトランスフォーメーション(DX)を行うには、やりとりするための データを誰もが使えるようにしなければいけないなどの課題がある。経済産業省 が平成30年に公開したDXレポート(https://www.meti.go.jp/press/2018/09 /20180907010/20180907010-2.pdf)の中には、DXの5つの課題が掲げられている。 社会がデジタル化して来ている現在、DXに進むための国際的な取り組みも併せて おこなãれており、2019年度「G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合」で も話し合われる。 スマートフォンなどで便利に簡単にサービスが利用できる時代になってはいる が、各職業のバックオフィスのシステム、自治体などのシステムは、対照的に複 雑化、独自なカスタマイズなどによって、さらにブラックボックス化してしま い、未だに利便性の低い多くの手続きを行なったりすることによって業務改善の 妨げにもなっている。「2025の崖」では、このような現状のまま企業など既存の システムのまま進んでしまうと新しい技術を導入しても、限定的なデジタル化と なり、2025年以降のDXが実現できなかった場合には、経済的損失が最大で12兆円 との試算がでている。そのためDXに向けて待った無しの状態であり、経営層がデ ジタルを理解をし各企業のシステムを戦略的に検討し刷新をおこない移行してい かなければならない。 今回の研究会では,「デジタライゼーションとサイバーワールド」と題し、これ からのシステムやサービスなどの全横断的なデータの連携ができることで、もっ と利便性の良い社会実現に向けた、新たなサービス、経営、ビジネスなどの創造 を期待して、事例報告や関連する研究に関する議論を行いたいと思います。 皆様の日頃の研究成果やビジネスでのご活用など、通常の研究会とは違った広い 範囲での発表を行います。 また、様々な討議の場としてご活用頂ければ幸いです。皆様、奮ってご参加くだ さい。 参 加 費: 無料(資料代2,000円) ※ 資料代は当日現金にてお支払いください。 ※ 今回の研究会資料は資料代をお支払い頂いた方に電子的に配布させて頂きます。 配布方法は後程ご連絡いたします。 ◆ 第42回研究会 お問い合せ先 担当委員:岡田 忠(国立情報学研究所) e-mail: okada_t@nii.ac.jp 研究会プログラム(敬称略) =================================================================== ------------------------------------------------------------------- ◆招待講演1 13:30~14:30(発表+質疑60分/件) ------------------------------------------------------------------- ・データの社会活用のためのセマンティックウェブ技術 オントロジー、スキーマ、Linked Data:データの相互運用性のためのセマン ティックWeb技術 ◯ 武田英明 様 (国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授) 国立情報学研究所(NII)教授、総合大学院大学教授。1991年工学博士(東京大 学)。2005年から2010年は東京大学寄付講座(住友商事)教授。2018年より人工 知能学会倫理委員会委員長。現在、内閣官房データ流通環境整備検討会オープン データワーキンググループ構成員、総務省AIネットワーク社会推進会議AIガ ãナンス検討会構成員、経済産業省情報共有基盤推進委員会構成員等。専門は人 工知能、特にセマンティックWebとLinked Open Data (LOD)。LOD技術普及のため のNPO (リンクト・オープン・データ・イニシアティブ)の理事長も務める。 概要: データの相互運用性は領域内あるいは領域間でデータを利用するときの鍵であ る。セマンティックWeb技術はWeb上の情報を人間とコンピュータ双方に理解可能 にする技術として開発されてきたが、近年、データを人間とコンピュータ双方に理解 する技術として有用な技術であることが認識されている。データに対して意味のレイ ヤーを付加することは単に人間の理解促進だけでなく、データ間にある意味の違いを 吸収することで、領域内および領域間でのデータ相互運用性の向上に有用である。こ こではセマンティックWeb技術によるデータ相互運用性向上に関わる二つの実践例を 紹介する。一つは農業分野でのオントロジーの構築である。これにより農業情報や農 業データは共有が容易や統合が容易になった。もう一つはIMI共通語彙基盤で、 基本的 な概念に対するスキーマを提供することで、オープンデータの標準化に貢献して いる。 ◆休憩 14:30~14:40 ------------------------------------------------------------------- ◆招待講演2 14:40~15:40(発表+質疑60分/件) ------------------------------------------------------------------- ・デジタルトランスフォーメーションの推進ーDXレポート〜ITシステム「2025年の 崖」の克服とDX本格的展開〜(仮) ◯ 佐藤 慎二郎 様 (経済産業省 商務情報政策局 課長補佐) 概要: 近年デジタル化の進展が急速に進んでいる中で、あらゆる産業において、新たなデ ジタル技術を利用してこれまでにないビジネスモデルを展開する新規参入者が登 場し、 ゲームチェンジが起きつつあります。こうした中で、各企業は、競争力維持・強化の ために、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)をス ピーディーに進めていくことが求められています。このような中で、日本企業におい ては、多くの経営者がDXの必要性を認識し、DXを進めるべく、デジタル部門を設置 する等の取組が見られます。しかしながら、PoC(Proof of Concept: 概念実証) を繰り返す等、ある程度の投è³は行われるものの実際のビジネス変革には繋がってい ないという状況が多くの企業に見られる現状と考えられます。 デジタル社会にどう対応していくかは、あらゆる産業において今後の競争力を決し かねない重要な経営課題であります。経済産業省では、昨年9月、『DXレポート~ ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』を発表しました。 本講演では、本レポートを踏まえ、現在の日本企業が直面している課題やそれを解決 するために押さえるべきポイントを中心に、その後の政策展開についてご紹介いたし ます。 ◆休憩 15:40~15:50 ------------------------------------------------------------------- ◆招待講演3 15:50~16:50(発表+質疑60分/件) ------------------------------------------------------------------- ・サービタイゼーション(仮) ◯河合亮 様 (株式会社日立製作所 OSSソリューションセンタ) 2004年 日立製作所 入社。エンタープライズ向けのソフトウェア・サービス 開発や事業企画を経て2015年から日立グループのOSS活用を支える組織 (OSSソリューションセンタ)に所属。現在、日本OSS推進フォーラム副理事長、 同フォーラムでビッグデータ部会部会長を務める。 懇親会 17:30~ ------------------------------------------------------------------- ※ 研究会終了後、懇親会(有料・参加希望者のみ)を企画しております。 是非ご参加ください。 ------------------------------------------------------------------- サイバーワールド時限研究専門委員会 http://www.ieice.org/~cw/jpn/index.html 問い合せ先: 石川彰夫(幹事, KDDI研究所) ao-ishikawa@kddilabs.jp 小花聖輝(幹事, 中央大学) kohana@tamacc.chuo-u.ac.jp