============================================================================          第31回サイバーワールド(CW)研究会のご案内 ============================================================================ ◆ テーマ「安全保障と災害対応とサイバーワールド」 電子情報通信学会サイバーワールド(CW)2種研究会では、下記の通り第31回目の研究会 を開催します。皆様の多数のご参加と活発な意見交換をお待ちしております。 日 時:平成25年12月4日(金) 場 所:国立研究開発法人 防災科学技術研究所 つくば市     (研究交流棟 第1セミナー室) *会場までのアクセス http://www.bosai.go.jp/introduction/project/location/location01.html *つくば駅より会場へのバスの時刻表 http://www.bosai.go.jp/introduction/project/location/bus_01.html 参加費:無料(資料代2,000円) ※資料代は当日現金にてお支払いください。 研究会のご参加の場合には、入館の都合上、事前登録(12月1日(火)締め切り)が必要に なります。 以下の情報について、研究会幹事の小花(kohana@st.seikei.ac.jp)までメールに てご連絡ください。(締め切りが過ぎた場合にはご相談ください) 件名:CW研究会31 所属: 名前: 住所: TEL: E-mail: 懇親会参加: 手続き上、申込申請につきましては、「12月1日(火)」までに懇親会のご参加も含め ご連絡くださいますようお願い申し上げます。 ぜひ、懇親会のご参加も合わせてご連絡ください。 ◆ 第31回研究会 お問い合せ先 担当委員:国立研究開発法人 防災科学技術研究所 岡田 忠 e-mail:ouka@bosai.go.jp ◆ 開催趣旨 ------------------------------------------------------------------- 昨今、我が国を取り巻く環境が悪化している。火山の噴火、豪雨・豪雪などの異常気象、東日本 大震災のような大規模な地震や津波などの自然災害、地政学的な問題、社会不安などの暴動や紛 争による危機、テロ、またITなどを活用したサイバー攻撃からの大規模な情報漏洩によって起き る問題と不安、漏洩情報を基にした犯罪などがあります。現社会では、社会を守る意味でも、国 民の生活・命を守る意味でも安全保障は欠かせない。災害による社会やシステム、インフラの破 壊、地政学的な視点からの緊迫した国際情勢、テロ組織による様々な攻撃、技術などの情報収集 に関する事件、企業などの技術流出など、それぞれの情報に関する問題とインシデントが発生し ている.このような我が国を取り巻く状況の中で、突発事案が発生した場合、さまざまな問題が 発生した時にいかに迅速に対応していくかが問われている.そこでリスクや危機管理、課題解決、 取り組みなど、多くの課題の解決のためにITを活用した対応が期待されています.さらにITだけ でなくBCPやCSIRTのような人的な部分で組織的な対応などをどう行っていくのか、災害直後の 情報取得、分析、情報発信、ITを活用した危機対応など、危機管理や今後の備え、体制、情報の 扱いなどを含めた課題は多くあります。 そこで第31回CW研究会では、「安全保障と災害対応のサイバーワールド」と題し、災害、事故、 犯罪、テロなど、リスクや危機に立ち向かうサイバーとして、安全保障をどのように担保し、各 問題に対して対応、解決するのかなどに関して幅の広い活発な議論を行いたいと思います。皆様 の日頃の研究成果やビジネスでのご活用など、通常の研究会とは違った広い範囲での「研究成果」 のご発表を募集いたします。また、様々な討議の場としてご活用頂ければ幸いです。皆様、奮っ てご参加ください。 キーワード:防災、安全保障、危機管理、GIS、防災情報、オープンデータ、マイナンバー、サ イバー攻撃、危機対応、SNS、地政学、情報保全、CSIRT ■招待講演 ●「自然災害に関する予防・対応・回復に求められるITの利活用」 ・臼田 裕一郎様(国立研究開発法人 防災科学技術研究所 災害リスク研究ユニット 主任研究員・ プロジェクトディレクター) ●「日本を襲った大規模なサイバー攻撃活動の実態」 ・政本 憲蔵様(マクニカネットワークス株式会社 セキュリティ研究センター センター長) ●「難民問題とテロリズムの脅威」 ・安部川 元伸様(日本大学 総合科学研究所 教授、元公安調査庁) ■ 研究会プログラム(敬称略) =================================================================== ◆一般講演の部(発表+質疑 25分) ------------------------------------------------------------------- 11:10〜11:35 ・学内案内システムを題材とした学部4年生研究室教育 ○林 亮子(金沢工大) 11:35〜12:00 ・公的身分証明書の証明に関する一考察〜身分証明の偽り防止のためにどうすればいいのか〜 ○岡田 忠(茨城大)・坂東忠信(全防啓)・安倍川元伸(日大)・米倉達広 (茨城大) ------------------------------------------------------------------- ◆招待講演の部 第一部(発表+質疑 60分) ------------------------------------------------------------------- 13:00〜14:00 「自然災害に関する予防・対応・回復に求められるITの利活用」 ・臼田裕一郎氏 ((研)防災科学技術研究所 災害リスク研究ユニット 主任研究員・プロジェクトディレクター) 【講演概要】 災害に強い社会の実現のためには、予防・対応・回復のそれぞれのフェーズにおいて、組織や機関 の枠を超えた「協働」と、専門的な知見や過去の災害経験等の「知の統合活用」が不可欠である。 その効果を高めるのがITであり、その利活用技術や方法について、防災の研究者とITの研究者とが 融合的に議論・検討し、新しいソリューションを創出することが求められている。ここでは、これ まで防災科研が培ってきた研究開発成果や東日本大震災等での対応について紹介するとともに、今 後の災害対策とITの利活用について議論したい。 【プロフィール】 国立研究開発法人防災科学技術研究所社会防災システム研究領域災害リスク研究ユニット副ユニッ ト長。「災害リスク情報の利活用に関する研究」およびレジリエント防災・減災研究推進センター のプロジェクトディレクター、自然災害情報室室長を兼任。日本リスク研究学会理事。個人の自助、 地域の共助、自治体や国の公助までを対象に、災害情報の共有・利活用の研究に広く従事。専門は 環境情報学、博士(政策・メディア)。 14:00〜14:10 <休憩> ------------------------------------------------------------------- ◆招待講演の部 第二部(発表+質疑 60分) ------------------------------------------------------------------- 14:10〜15:10 「日本を襲った大規模なサイバー攻撃活動の実態」 政本憲蔵氏 (マクニカネットワークス株式会社 セキュリティ研究センター センター長) 【講演概要】 世間で大きく報道された情報漏えい事件の裏には、武器(マルウェア)を開発する組織、その武 器を使って攻撃を実行する組織が暗躍しています。彼らも、人間であり、組織であり、ゆえに さまざまな行動特性を示し、時にはミスをします。対策を考える前に、まずは、攻撃者の取る行 動を具体的に知る必要があります。今日現在も発生している日本に対するサイバースパイ活動を 例に、攻撃者の素性や行動について解説します。 【プロフィール】 2000年、(株)マクニカに入社。各種ネットワーク製品、暗号関連製品、WAF、IDS/IPS等の 導入設計担当を経て、 セキュリティインシデントの調査・分析に携わる。2008 年より、標的 型攻撃に対する対策製品の技術支援に従事し、2013年4月より、同社に新設されたセキュリティ 研究センターにて、攻撃者の動向を追いながら、世界の最先端セキュ リティ対策技術のトレン ドを調査している。 15:10〜15:20 <休憩> ------------------------------------------------------------------- ◆招待講演の部 第三部(発表+質疑 60分) ------------------------------------------------------------------- 15:20〜16:20 「難民問題とテロリズムの脅威」 安部川 元伸氏 (日本大学 総合科学研究所 教授) 【講演概要】 ?@シリア難民の現状、受け入れ国の状況 ?A難民を装ったテロリストの侵入(パリ事件はその典型) ?Bテロリストの偽造旅券、偽身分証、偽運転免許の入手法(実例で) ?Cテロリストが奨励する爆弾の作り方と脅威 ?D「イスラム国」によるテロの形態の変化と今後の見通し *情勢の変化に応じて内容が変わる場合がございます、その際はご容赦ください。 【プロフィール】 神奈川県出身。75年上智大学卒業後、76年に公安調査庁に入庁。 本庁勤務時代は、主に国際渉外業務と国際テロを担当し、9.11米国同時多発テロ、 北海道洞爺湖サミットの情報収集・分析業務で陣頭指揮を執った。 07年から国際調査企画官、公安調査管理官、調査第二部第二課長、東北公安調査局長 を歴任し、13年3月定年退職 13年4月〜14年12月 日本アイシス・コンサルティング(株)執行役員 著書 「国際テロリズム101問」(立花書房)、同改訂、 同第二版、「国際テロリズム・ハンドブック」(立花書房) ------------------------------------------------------------------- 16:30〜17:30 防災科学技術研究所 施設見学 ------------------------------------------------------------------- ◆ 懇親会 18:30〜 ------------------------------------------------------------------- ※ 研究会終了後、懇親会(有料・参加希望者のみ)を企画しております。   是非ご参加ください。 ------------------------------------------------------------------- サイバーワールド時限研究専門委員会 http://www.ieice.org/~cw/jpn/index.html 問い合せ先: 石川彰夫(幹事, KDDI研究所) ao-ishikawa@kddilabs.jp 小花聖輝(幹事,成蹊大学) kohana@st.seikei.ac.jp