巻頭言

小特集 Special Issue

小特集発行にあたって

小特集 Special Issue

編集チームリーダ 村上靖宜Yasutaka Murakami

第6世代移動通信システム(6G)の実現に向けての取組み

2020年に第5世代移動通信システムである5Gのサービスが開始され,2030年にサービス開始予定である6Gに関して重要となる未来の技術について,本小特集で取り上げています.ある調査では,全世界のデータ通信の需要は年平均22 %超の成長率を見込んでおり,2030年の全世界のデータ通信量は1か月で約2,400~3,000 EByte(エクサ=10の18乗)という聞いたことがない単位の数値に達すると予想され,発展はとどまることがないとも予想されています.編集作業が真っただ中であった2024年4月23日には,国際的な標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)から6Gの正式なロゴも発表され,着々と実用化に向けて進められている状況です.更に,身近では,高画質の動画像閲覧が当たり前になり,SNSの発展により誰もが情報発信者となり,公共手続きの電子申請や電子決裁を誰しもが使用し,データ通信は生活の一部となっており,それを支える技術及び開発がより重要となってきています.

ヘルツ帯の電波について主に技術的な側面から解説した7件の記事を取り上げています.テラヘルツ帯の電波を利用した通信の最新動向からNRNT(New Radio Network Topology),本小特集では無線通信技術・アンテナ開発や計測技術やメタサーフェス・RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)などの多岐にわたる内容の記事を用意致しました.小特集記事では解説論文が多くあり,少し専門家向けの内容になっておりますが,2030年とまだ先のサービスに対して,着々と実現に向けて研究が行われていることを知って頂ければ幸いです.

最後に,小特集の発行に当たり,御執筆頂いた皆様,編集委員の皆様,査読・校閲で御協力頂いた皆様に心から感謝致します.

Special Issue

小特集編集チーム
村上靖宜,飯田裕之,木下雅之,中西孝行,中村光貴