科学館・博物館めぐり
スリーエム仙台市科学館



めぐり

スリーエム仙台市科学館

田久 修Osamu Takyu信州大学

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はじめに

今回紹介する科学館は,宮城県仙台市にあるスリーエム仙台市科学館です.本科学館は昭和27 年に開設された「サイエンスルーム」が起点となり,平成2 年に台原森林公園内に移転され現在に至ります.「ふれる科学ためす科学」をモチーフに,自然史系,生活系,理工系をテーマとして,体験できる展示が多数あります.

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科学館外観とエントランス天井の人力飛行機

図1(建物全体像)が本科学館の外観です.台原森林公園の崖に面して敷設されており,この写真の正面入り口は建物3 階に位置しています.建物の中を通って行くと,台原森林公園を一望できるテラスへと続き,木々があふれる緑豊かな公園に科学館があることが分かります.

入館して最初に見えるのが,図2(飛行機)の鳥人間コンテストで優勝した人力飛行機です.吹き抜け一杯に飛行機の羽が配置されており,飛行機の大きさを間近で感じ取ることができます.飛行機で滑空する原理についての詳細も科学館の中で解説されており,空を飛ぶことの壮大さを感じ取ることができます.

図1 スリーエム仙台市科学館の建物

図1 スリーエム仙台市科学館の建物

図2 人力飛行機

図2 人力飛行機

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自然史系展示

自然史系展示では,自然界の仕組みを体験する展示があります.ゾウなどの標本の数の多さは国内の科学館でも上位に来るほどであり,図3 にあるセンダイゾウの標本の大きさは圧巻です.今回は時間が限られており,自然史系展示室を詳細に拝見することができなかったので,次回の楽しみにしたいと思います.

図3 ゾウの標本(手前:センダイゾウ、奥:ミエゾウ)

図3 ゾウの標本(手前:センダイゾウ、奥:ミエゾウ)

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生活系展示

生活系展示には,身近な生活の中にある科学を体験で………