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2012年ソサイエティ大会 †パネルセッション「アンテナ・伝搬における大規模問題シミュレーションの実際と今後のあり方」 †
提案趣旨 †昨今の電磁界解析汎用シミュレータの急速な発展により,研究者・技術者自身がプログラムを作成して電磁界解析を行う機会が少なくなってきた.しかし,特定の問題に特化したプログラミングを行うことで大規模な問題でも効率よく解析できるというメリットはいまだにあると考えられる.このような背景を踏まえ,本チュートリアルでは,モーメント法,FDTD法,レイトレーシング法等を用いた電波伝搬等の電磁界の大規模問題に関してシミュレーションを行っている研究者・技術者の方に実用例に即して講演いただく. また,本セッションの最後には,これらの講演者の方も含めて,アンテナ・伝搬に関するシミュレーション,解析の習得方法,動作原理の理解方法等の今後のあり方に関して,パネルディスカッションを行う. 開催報告 †70名程度の出席者があり,上記に関する今後の在り方について活発な議論があった。 なお,チュートリアルの講演者と演題は以下のとおりであった。
2012年総合大会 †シンポジウムセッション「アレーアンテナのハードウエアに関する技術」 †
提案趣旨 †MIMO,マルチビームアンテナ,ビームフォーミング,到来方向推定技術を移動通信端末や無線LAN に導入することにより,通信速度の高速化,信頼性向上,高機能化が可能となると期待されている.端末にアレーアンテナを搭載する場合,実装面積が小さいことが望ましい.しかし,アンテナ間隔が狭くなるとアンテナ素子間相互結合の影響により効率低下などの問題が発生する.このためにデカップリング回路やキャリブレーション技術を実用化するための研究が必要である.また端末であるがゆえに人体の影響も大きく,さらに偏波特性も含めた端末アレーアンテナ設計のための伝搬評価や評価環境も重要である.加えて,中継局のハードウエアや同時送受信のためのアレーアンテナ構成,近距離MIMO中継技術も議論すべき重要なテーマである.本シンポジウムではこのような背景を踏まえて,アンテナ,伝搬,給電回路などの端末アレーアンテナのハードウエアに関する最新技術について広く論文の投稿を公募し,現状の技術課題及び今後の技術展望についてディスカッションを行います. 実施報告 †本シンポジウムでは,アレーアンテナのハードウエアに関する技術に関し,アンテナ素子間相互結合抑圧,偏波共用端末アレーアンテナ設計,近距離MIMO 中継技術,特性評価環境,また関連技術に関しても広く募集し,デカップリング回路,偏波共用アンテナ,効率評価方法,近距離MIMO,MIMOセンサ,及び伝搬特性法やMIMO-OTA評価法等に関する9件の発表があった. |