Summary

和文論文誌
タイトル 協力スペクトルセンシングを用いたコグニティブ無線システムの開発と屋外伝送実験
著者名 村田 英一大野 卓人山本 高至吉田 進
Vo.No.
開始ページ.終了ページ
Vol.J93-B, No.7, pp.928-936
種別 無線通信技術
専門
キーワード コグニティブ無線,帯域共有,協力スペクトルセンシング,フィールド実験
公開日
要旨 コグニティブ無線において帯域共有を行う際には,他システムへの与干渉を避けるために他システムの存在を正確に認知することが重要である.そのシステムが発する信号をセンシングすることが基本的な手段となるが,無線伝搬路におけるマルチパスフェージング及びシャドーイングに起因して信号が大きく減衰するため,高い信頼性で存在を認知することは容易ではない.そこで複数の無線局間においてセンシング情報を共有し,空間ダイバーシチ効果を得ることで信頼性を向上する協力スペクトルセンシングが盛んに検討されている.しかしこれまで,屋外での伝送実験結果は報告されていない.本論文は,他システムからの信号電力情報を共有することで協力スペクトルセンシングを行うコグニティブ無線システムの構成と屋外伝送実験結果について述べている.伝送実験の結果から,協力スペクトルセンシングによって信頼性の高い送信可否判断が可能となり,要求されるセンシング感度も緩和可能であることが示されている.
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