講演名 2018-06-25
悪性サイトに誘導するQRコードの存在とそれを利用した偽造攻撃
大熊 浩也(神戸大), 瀧田 愼(神戸大), 森井 昌克(神戸大),
PDFダウンロードページ PDFダウンロードページへ
抄録(和) 二次元コードとしてのQRコードはウェブページへのアクセス,特に最近では決済への利用等,幅広い用途に用いられている.しかしながら利用する人はQRコードと視認はできるものの,その意味を直接解釈することはできない.QRコードを文字,あるいはデータとして解釈,つまり復号する専用のQRコードデコーダが必要である.QRコードは1990年代から利用が広まったものの,専用のデコーダが必要なことから限定的であった.この数年のスマートフォンの普及によりQRコードデコーダが標準で,あるいはアプリで実装されたことから一挙に広まったのである.QRコードは高い認識率を誇るものの,その内容を人が直接解釈できないことから,悪意のあるものが偽装したQRコードを作成し,不用意な操作から悪性サイトに導かれることが問題となっている.特に決済に用いられることが一般化した中国では,店舗側に表示されたQRコードを第三者が張り替えることによって,不正送金させる事件が多発している.また,QRコードを作成するうえで,QRコードが作成できるシステム開発会社に依頼するか,もしくはQRコード作成ソフトあるいはQRコード作成サイトを利用することが一般的である.しかし悪意を持ったシステム開発会社や作成サイトが偽装したQRコードを作成し,配布することも十分考えられる.しかしながら偽装したQRコードは悪性サイトに誘導されるがゆえに発見が容易であり,早い時点で対策が講じられる.本稿では,QRコードの構成方法,特に利用される誤り訂正符号の性質を利用して,発見が容易でない偽装されたQRコードの作成方法を示す.さらにその評価を行う,合わせて,偽装されたQRコードの危険性を明示するとともに,注意を喚起する.
抄録(英)
キーワード(和) QRコード / 偽装 / 誤り訂正符号 / 復号誤り / 悪性サイト
キーワード(英)
資料番号 IA2018-6,ICSS2018-6
発行日 2018-06-18 (IA, ICSS)

研究会情報
研究会 ICSS / IA
開催期間 2018/6/25(から2日開催)
開催地(和) 愛媛大学 南加記念ホール
開催地(英) Ehime University
テーマ(和) インターネットセキュリティ、一般
テーマ(英) Internet Security, etc.
委員長氏名(和) 白石 善明(神戸大) / 飯田 勝吉(北大)
委員長氏名(英) Yoshiaki Shiraishi(Kobe Univ.) / Katsuyoshi Iida(Hokkaido Univ.)
副委員長氏名(和) 高倉 弘喜(NII) / 吉岡 克成(横浜国大) / 新 麗(IIJ) / 大崎 博之(関西学院大) / 近堂 徹(広島大)
副委員長氏名(英) Hiroki Takakura(NII) / Katsunari Yoshioka(Yokohama National Univ.) / Rei Atarashi(IIJ) / Hiroyuki Osaki(Kwansei Gakuin Univ.) / Toru Kondo(Hiroshima Univ.)
幹事氏名(和) 神谷 和憲(NTT) / 笠間 貴弘(NICT) / 作元 雄輔(首都大東京) / 屏 雄一郎(トヨタIT) / 渡辺 俊貴(NEC)
幹事氏名(英) Kazunori Kamiya(NTT) / Takahiro Kasama(NICT) / Yusuke Sakumoto(Tokyo Metropolitan Univ.) / Yuichiro Hei(TOYOTA-IT) / Toshiki Watanabe(NEC)
幹事補佐氏名(和) 山田 明(KDDI labs.) / 木藤 圭亮(三菱電機) / 大平 健司(徳島大) / 坂野 遼平(東工大)
幹事補佐氏名(英) Akira Yamada(KDDI labs.) / Keisuke Kito(Mitsubishi Electric) / Kenji Ohira(Tokushima Univ.) / Ryohei Banno(Tokyo Inst. of Tech.)

講演論文情報詳細
申込み研究会 Technical Committee on Information and Communication System Security / Technical Committee on Internet Architecture
本文の言語 JPN
タイトル(和) 悪性サイトに誘導するQRコードの存在とそれを利用した偽造攻撃
サブタイトル(和)
タイトル(英) The Existence of the QR Code Guiding to a Malicious Web Site and a Counterfeit Attack Using It
サブタイトル(和)
キーワード(1)(和/英) QRコード
キーワード(2)(和/英) 偽装
キーワード(3)(和/英) 誤り訂正符号
キーワード(4)(和/英) 復号誤り
キーワード(5)(和/英) 悪性サイト
第 1 著者 氏名(和/英) 大熊 浩也 / Okuma Hiroya
第 1 著者 所属(和/英) 神戸大学(略称:神戸大)
Kobe University(略称:Kobe Univ.)
第 2 著者 氏名(和/英) 瀧田 愼 / Makoto Takita
第 2 著者 所属(和/英) 神戸大学(略称:神戸大)
Kobe University(略称:Kobe Univ.)
第 3 著者 氏名(和/英) 森井 昌克 / Masakatu Morii
第 3 著者 所属(和/英) 神戸大学(略称:神戸大)
Kobe University(略称:Kobe Univ.)
発表年月日 2018-06-25
資料番号 IA2018-6,ICSS2018-6
巻番号(vol) vol.118
号番号(no) IA-108,ICSS-109
ページ範囲 pp.33-38(IA), pp.33-38(ICSS),
ページ数 6
発行日 2018-06-18 (IA, ICSS)