講演名 2019-03-02
自己適応システムの動的検証法の高速化に関する研究
妙見 侑祐(阪大), 中川 博之(阪大), 土屋 達弘(阪大),
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抄録(和) ソフトウェアシステムの実行環境は刻一刻と変化するものとなっており,不確かなものとなっている.その不確かな環境でソフトウェアシステムの振る舞いを人手によって変更することが,ソフトウェアシステム自身の複雑さも増していることも相まって,困難になってきている.そこで,ソフトウェアシステム自身に環境に適応した正しい振る舞いを行わせる自己適応システムの需要が高まりつつある.自己適応システムはその性質上,振る舞いを変更した後にその振る舞いが正しいものかどうかを検証する必要がある.検証方法については様々な先行研究がなされており,その1つに,システム設計時に不明なパラメータを変数化した検証式を予め生成しておき,システム実行時に観測されたパラメータを検証式に代入し,実行時の動的検証時間を削減するFilieriらの手法がある.しかしこの手法は大きな振る舞い変更があったときは,予め生成した検証式を使うことが出来ず,システム実行時に検証式を再生成する必要があり,時間がかかるという問題がある.それを補うために,既存のキャッシュを利用した研究では設計時の検証過程で生成される中間生成式を保存し,実行時の計算で再利用することで,実行時の動的検証時間を削減している.本研究では,既存のキャッシュを利用した手法に対して,設計時に不明なパラメータだけでなく,大きな振る舞い変更時に変わりうる値を全て変数化したモデルを新たに作成し,動的検証時間の更なる削減を図る.また,モデルの改善に伴い,キャッシュのデータ構造にも工夫を行うことで検証時間の更なる短縮を試みた.本研究における提案手法に対して実験的評価を行ったところ,キャッシュサイズが増加するものの,実行時の計算時間を削減し,動的検証を高速化できることが確認できた.
抄録(英)
キーワード(和) 自己適応システム / 確率的モデル検査 / 離散時間マルコフ連鎖モデル / キャッシュ / 高速化
キーワード(英)
資料番号 KBSE2018-66
発行日 2019-02-22 (KBSE)

研究会情報
研究会 KBSE
開催期間 2019/3/1(から2日開催)
開催地(和) 同志社大学寒梅館
開催地(英) Doshisha University Kambaikan
テーマ(和) 一般,学生セッション(予定)
テーマ(英)
委員長氏名(和) 粂野 文洋(日本工大)
委員長氏名(英) Fumihiro Kumeno(Nippon Inst. of Tech.)
副委員長氏名(和) 中川 博之(阪大)
副委員長氏名(英) Hiroyuki Nakagawa(Osaka Univ.)
幹事氏名(和) 猿渡 卓也(NTT) / 木村 功作(富士通研)
幹事氏名(英) Takuya Saruwatari(NTT) / Kosaku Kimura(Fujitsu labs.)
幹事補佐氏名(和) 高橋 竜一(茨城大) / 田辺 良則(鶴見大)
幹事補佐氏名(英) Ryuichi Takahashi(Ibaraki Univ.) / Yoshinori Tanabe(Tsurumi Univ.)

講演論文情報詳細
申込み研究会 Technical Committee on Knowledge-Based Software Engineering
本文の言語 JPN-ONLY
タイトル(和) 自己適応システムの動的検証法の高速化に関する研究
サブタイトル(和)
タイトル(英)
サブタイトル(和)
キーワード(1)(和/英) 自己適応システム
キーワード(2)(和/英) 確率的モデル検査
キーワード(3)(和/英) 離散時間マルコフ連鎖モデル
キーワード(4)(和/英) キャッシュ
キーワード(5)(和/英) 高速化
第 1 著者 氏名(和/英) 妙見 侑祐 / Yusuke Myoken
第 1 著者 所属(和/英) 大阪大学(略称:阪大)
Osaka University(略称:Osaka Univ.)
第 2 著者 氏名(和/英) 中川 博之 / Hiroyuki Nakagawa
第 2 著者 所属(和/英) 大阪大学(略称:阪大)
Osaka University(略称:Osaka Univ.)
第 3 著者 氏名(和/英) 土屋 達弘 / Tatsuhiro Tsuchiya
第 3 著者 所属(和/英) 大阪大学(略称:阪大)
Osaka University(略称:Osaka Univ.)
発表年月日 2019-03-02
資料番号 KBSE2018-66
巻番号(vol) vol.118
号番号(no) KBSE-463
ページ範囲 pp.75-80(KBSE),
ページ数 6
発行日 2019-02-22 (KBSE)