大会名称
2009年 情報科学技術フォーラム(FIT)
大会コ-ド
F
開催年
2009
発行日
2009/8/20
セッション番号
7B
セッション名
アーキテクチャ
講演日
2009/09/04
講演場所(会議室等)
B会場(9号館1F 912教室)
講演番号
RC-001
タイトル
Dual Renamingを用いたControl Independenceアーキテクチャ
著者名
孟 林西川 直樹西岡 拓生上原子 正利小柳 滋
キーワード
コンピュータアーキテクチャ, スーパースカラプロセッサ
抄録
現在のスーパースカラプロセッサでは,分岐予測ミスが発生した時に,ミスした分岐命令以降のすべ
ての命令を取り消す.このペナルティを緩和するためControl Independence(CI) を利用する手法が
提案されてきた. これらの手法は分岐ミス発生時に分岐の成否に依存しない命令(control independent
instructions : CI 命令) を取り消さずに,再利用する. しかし,データ依存性のある命令は依存関係
が更新されるため,そのまま再利用することができず,レジスタ再リネーミング(Re-Renaming) な
どの手法で対応する. このため既存手法には,メカニズムが複雑化したり,これを避けるため限定され
たパターンしか扱えないなどの難点がある. 本論文では,簡単なメカニズムで一般的なパターンに対
応するDual Renaming 方式を提案する. これは,CI 命令のソースオペランドに2 つのタグを割り
当て,分岐ミス時にチェックポイントを利用してデータ依存関係を回復する,本提案をSimpleScalar
上に実装し,シミュレーションにより性能評価を行った.15 段のパイプラインステージにおいて,最
大16.4% ,平均6.24% の性能向上が達成された.
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