大会名称
2008年 情報科学技術フォーラム(FIT)
大会コ-ド
F
開催年
2008
発行日
2008/8/20
セッション番号
1
セッション名
船井業績賞受賞記念講演:ブレイン・ネットワーク・インタフェース(BNI)技術の最前線
講演日
2008/9/3
講演場所(会議室等)
第1イベント会場
講演番号
1-1
タイトル
船井業績賞受賞記念講演:ブレイン・ネットワーク・インタフェース(BNI)技術の最前線
著者名
川人 光男
キーワード
抄録
脳の機能を解き明かし,情報通信に役立てるためには,脳の中に情報がどのように表現され,処理されているのかを調べなくてはならない.しかし,これは生物学がこれまで得意としてきた物質や場所に関する研究に比べて格段に難しくなる.このような困難を克服するために,脳を創ることによって脳を理解する研究を続けてきた.その結果,ヒトの脳を傷つけずに,脳の外側から活動を記録し,必要な情報を抽出して,ロボットを動かすことができるようになった(BNI技術).この技術は,工学として革新的なだけではなく,脳内の情報を実時間で抽出し,解読し,計算理論の予測に基づいてこれに操作を加え,直接または間接に操作した情報を脳にフィードバックする新しい方法論も可能にする.今回の講演では,急速に発展しつつある,BNIやサイボーグ技術と,それに基づく未来の情報通信に関して解説したい.