大会名称 |
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2004年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2004 |
発行日 |
2004/8/20 |
セッション番号 |
16 |
セッション名 |
FIT賢人会議:情報学のセントラルドグマ |
講演日 |
2004/9/8 |
講演場所(会議室等) |
第3サブメイン会場 |
講演番号 |
P-5 |
タイトル |
社会情報学 |
著者名 |
石田 亨, |
キーワード |
抄録 |
社会情報学の対象は人間社会で広く用いられる情報システム全般である.経営情報システム,医療情報システムなどを含む.ACMの計算機科学のカリキュラムで言えば,社会情報学はコア科目の外側の,人工知能やヒューマンインタフェースのさらに外側に位置する.セントラルドグマどころかペリフェラルのさらに外側に位置するが,情報学という器の中では,実は本質に最も近いのではないかと密かに思っている.経済学が社会を財の流れと捉える学問であるとすれば,社会情報学は社会を情報の流れと捉える.調査を中心とする分析的アプローチと,設計を中心とする構成的アプローチがあるが,激しく変化する情報環境の中にあっては,後者に力点を置かざるを得ない.そのためには,リアルスケールの実験が必要であり,実験から実システムへとシームレスに移行するための参加型技術が鍵となる.本講演では,京都大学社会情報学専攻における6年余の取り組みを紹介しつつ,interdisciplinaryな活動から新しいdisciplineが生まれることへの期待を述べる. |