大会名称 |
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2016年 ソサイエティ大会 |
大会コ-ド |
2016S |
開催年 |
2016 |
発行日 |
2016-09-06 |
セッション番号 |
B-1A |
セッション名 |
アンテナ・伝播A |
講演日 |
2016/9/23 |
講演場所(会議室等) |
工学部 B3棟 B31 |
講演番号 |
B-1-1 |
タイトル |
マルチパス伝搬のスプレッドファクタ:σfστfについて〜測定限界・伝送限界・相反定理成立条件に見られる共通性〜 |
著者名 |
○唐沢好男, |
キーワード |
マルチパス伝搬, スプレッドファクタ |
抄録 |
通信路が定常状態にあるときの雑音下での情報伝送の物理限界は、シャノンの通信路容量の式によって定められている。しかし、これには電波伝搬の要因が含まれていない。すなわち、究極の情報伝送は、統計多重効果によって、十分に長い時間(その極限は無限の時間)を使っての符号化や信号処理ができるという前提条件に立っている。これに対して、電波伝搬はその前提を妨げる働きをするため、シャノンの通路容量定理とは別の視点での情報伝送の物理限界がある。どんなにSN比がよくても、通信方式を工夫しても情報伝送を成立させない条件(電波伝搬環境条件)である。この条件として、筆者は、ドップラースプレッドσ_fと遅延スプレッドσ_τの積に着目し、σ_f σ_τ<<1を提示した[1],[2]。このσ_f σ_τは、フェージング環境の伝搬パラメータの測定条件を議論している古典的な論文で取り扱われているスプレッドファクタと、概念を共有している。本稿ではσ_f σ_τをスプレッドファクタと呼び、これに共通的に支配される測定限界・伝送限界・双方向通信路の相反定理成立条件を考察する。 |
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