講演抄録/キーワード |
講演名 |
2022-08-02 13:00
[招待講演]熱力学不確定性関係の最新動向 ○長谷川禎彦(東大) NLP2022-32 |
抄録 |
(和) |
近年,非平衡熱力学において熱力学的不確定性関係が大きな注目を集めている.
熱力学的不確定性関係はカレントと熱力学コストの間のトレードオフであり,
カレントの変動係数が熱力学コストの逆数によって下からバウンドされていることを表す関係式である.
従来は,古典系における研究が中心であったが,近年量子系における熱力学的不確定性関係の研究が進んでいる.
本原稿では二つの量子熱力学的不確定性関係を紹介する.
一つ目の手法では,系を主系と環境系に分割し,全体がユニタリ変換として時間発展するモデルを考える.そのうえで,環境系に対する観測量を考え,
量子推定を用いることで,環境系の観測量に対する精度を熱力学コストによって下からバウンドする.
二つ目の手法では,量子・古典確率過程を連続行列積状態で表し,連続行列積状態の時間発展を考える.
この時間発展に対して量子速度限界を適用し,
主系の観測量を考えることで速度限界が得られ,環境系を考えることで熱力学不確定性関係が得られることが示す. |
(英) |
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キーワード |
(和) |
熱力学不確定性関係 / 速度限界 / 解放量子系 / / / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 122, no. 143, NLP2022-32, pp. 27-27, 2022年8月. |
資料番号 |
NLP2022-32 |
発行日 |
2022-07-26 (NLP) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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